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「ペヤングやきそば」でプログラミング的思考は学べるか~宮ケ瀬湖畔からの帰り道

こんばんわ、OgAzです。

家族で宮ケ瀬湖畔に遊びに行ってきたのですが、そんなことより今日お話ししたいのはペヤング。そう、ペヤングソース焼きそばについてです。美味しいですよねぺヤング。あの何とも表現しがたいチープな味、急になぜかとても食べたくなるあの味。おふくろの味ではない、あの舌に直接来る味わい。ちなみに私はペヤングより「日清焼きそばU.F.O」派です。

宮ケ瀬湖畔からの帰り道に寄ったBOOK OFFで、久しぶりに興味深い本を買いまして。それがなかなかになかなかな内容だったので、家族でお出かけ話も含めてご紹介したいと思いました。よろしくお付き合いください!

宮ケ瀬湖畔園地に遊びに行きました

長男が春から中学生になり学校に部活に忙しく、土日は家族バラバラで過ごすようになりました。でも今日は!久しぶりに全員予定がない土曜日ということで、みんなで公園に出かけようという話になりました。話し合った結果、目的地は「宮ケ瀬湖畔園地」。家からはやや離れているので高速道路で移動する必要がありますが、我が家にとってはおなじみの場所です。

ダムマニアには人気(?)の宮ケ瀬ダムの近くにある広大な公園です。あふれる緑に囲まれ、人混みとは無縁ななか、本当にのびのびと1日中過ごすことができるんです。土産物屋さんなどは正直微妙なので、お弁当(とお酒)持参でおでかけすることをおススメします。テントがあるとなおいいですよ!

湖畔の近くには浅い川が流れていて、水遊びや生き物観察をすることができます。我が家の子どもたちは、オタマジャクシ、ヨシノボリ、タイコウチ(水生昆虫)、シマドジョウを捕まえていました。特にタイコウチは珍しいらしく、虫好きの長男が大興奮でした。

タイコウチ(太鼓打、英: water scorpion(ウォータースコーピオン)、Laccotrephes japonensis)は、カメムシ目・タイコウチ科に属する水生昆虫の一種。

Wikipediaより

生息地が激減しているので、県によっては絶滅危惧種に指定されたりもしているようです。

タイコウチさん

お尻にある長いのが呼吸管で、ここを水上に出すことで呼吸するらしいです。ふ、不思議!

くつろぐ次男「ちびた」

テントでのんびりしていると、ふと何やら気配が。テントから覗いてみると、そこにいたのは・・・!

カモ。
カモ。
カモ。

いや近いな、逃げへんのかい!!

どうやら食べ物が欲しくて近づいてきたようなのですが、(おそらく)野生の生き物に餌をやるのはいけないので、あげませんでした。ずいぶん長いこと近くにいましたけれどね。

餌がもらえないとわかったらしいカモは、隣にいる家族のところに行って、まんまと餌をもらっていました。まさに「格好のカモ」ってやつですね!

ペヤング焼きそばの本との出会い

そんなこんなで楽しい時間を過ごし、さあ帰ろうかというところで次男から「BOOK OFFに行きたい」との要望が。大好きな名探偵コナンの「日本史シリーズ」の続きが欲しいとのことでした。BOOK OFFといえば、ゴールデンウィーク前、社員でもないくせにBOOK OFFを熱烈アピールする記事を書いた、この私です。

まあ行きますよね。大好きだからねBOOK OFF。いつものように110~220円の棚をチェックしたときに、見つけた本がこれです。ずばり「ペヤングソースやきそばで学ぶ問題解決力」

「ん?それ一体何の本?」と疑問に感じた方も多いはず。私もそうでした。冒頭部分を読み進めてみると

昼食をペヤングに決定するまでに「論理的思考」を使います。これが問題解決の最短コースをあぶり出す力になります。
ペヤングを買いに行き、作るまでに「プログラミング的思考」を使います。これが問題解決の行動を効率化する力になります。
マニュアルどおりでない食べ方の発見には「イノベーション的思考」を使います。これがまったく新しい問題解決の道を発見する力になります。

「はじめに」より抜粋

ペヤングを食べるだけなのに、ずいぶんと難しいことを考えなければいけないんだな。よし、やはりここはU.F.Oにしよう。これは「買い」だな、ということで購入したわけです。

ペヤング焼きそばから「論理的思考」を学ぶ

この本は、3人の登場人物が会社の昼休みに「何を食べようか」と話し合っているところから始まります。ちなみに3人の名前は露地くん(おそらく
「ロジカル」から来ている)、出来内くん(そのまま)、井ノ辺さん(おそらく「イノベーション」から来ている)です。

まあすごく平たく要約すると

露地くん「美味しいソース的な何かが食べたい」
出来内くん「ほくほく焼きそばならあるよ。美味しくないけど、すぐ食べれるしこれでいいじゃん」
出来内くんの言い分は、一見論理的なようで実はそうではない。だって「美味しい」という当初の要件を満たしていないんだから。
そもそも「論理的思考」とは、ものごとを同じステージ」に上げて検討するもの。上の議論では論点がズレている。
露地くんは「おいしいか、おいしくないか」
出来内くんは「買い置きがあるか、ないか」
このズレを解消しなければ、議論しても平行線が続いてしまう。

冒頭部分をまとめてみた

みたいな話です。すごい、ペヤングからここまで膨らませられるとは。この先もまだまだ続いて、最終的に「アイデア出しの限界とは?」みたいな話にまで発展します。

ものごとを考えるうえで「そもそもこれって~」と基本に立ち返ることって、非常に重要ですよね。私はつい先日のWebライティングのお仕事で「『そもそも』を多用しすぎ」と注意されたばかりでして、身につまされる思いです。

いろいろな論理的思考の結果、3人の要件を満たすのはペヤングしかないという結論に落ち着きます。めんどくさい3人だな

ペヤング焼きそばから「プログラミング的思考」を学ぶ

昼食がペヤングと決まったら、買い出しに行って、さあ食べるフェーズに進みます。しかし、ペヤングを買って食べるまでの過程って、すごくやること多いよねと。そこで登場するのがフローチャート。手順を図式化したものです。図式化することで、省略や簡略化できる部分が見つかるよねということのようです。まあペヤング食べるときにいちいちそんなの考える人、いませんけどね

フローチャートは新人研修でやったのでよく覚えています。文系出身でプログラミングのプの字も分からない状態だったので、「ループ?フラグ?アルゴリズム??」と泣きそうになりながら課題をこなしたのを思い出します。

ペヤング焼きそばから「イノベーション的思考」を学ぶ

最後の章は、井ノ辺さんが「ほくほく焼きそば」をオリジナルアレンジして食べるという話から、イノベーションの大切さについて書かれています。正直ここは「ちょっとこじつけすぎるなあ」と思いながら読んでいましたが、「新しいものは日本社会で特に敬遠されがちだけど、みんなでそれをブラッシュアップしていくことが成長につながるんだよ!」という話。

イノベーション的思考法として、仕事をしていないときにこそ自然なアイデアが出てくるということが紹介されています。中国の昔の政治家であり学者の欧陽脩によると、良い考えやひらめきが生まれやすい場所は馬上・枕上・厠上の「三上」だそうです。あるいは『スウェーデン式アイデア・ブック』の著者フレドリック・ヘレーンという人が「創造性の4B」としてBars(バー)・Bathroom(バスルーム)・Busses(乗り物のバス)・Beds(ベッド)を紹介しているとのこと。

なるほど確かに私も、ネタはお風呂でよく浮かぶなあと思いました。気を抜いているときだからこそ、パッといいアイデアが浮かぶものなのですね。

結び:結局ペヤング焼きそばって

30分ほどで読了してしまいましたが、いろいろこじつけでためになる理論を展開してくれた本でした。220円で買えたのはいい買い物だったなと思っています。まあこの記事を読んでいる誰も、ペヤングを買って論理的思考やプログラミング的思考やイノベーション的思考をすることはないと思いますけれども、「物事にはいろいろな考え方があるなあ」と参考になるという意味で、興味がわいた方はぜひご一読ください。

そういえば今日、ペヤングの「バターしょうゆ味」を見かけて買おうか迷ったんだけど、夫からやめとけと止められました。

でも考えてみればこれも新しい挑戦と言う意味でイノベーションでしたね。勇気を出して飛び込むべきだったなと反省し、次は絶対に買ってみようと心に誓いました。何を書いているかよくわからなくなったので、現場からは以上です。

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