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私の英国大学院で学ぶ理由

今回は私が留学をするに至った経緯を整理します。

留学は未経験

アラサー社会人である私は、これまで留学の経験はありません。
大学では同期の大部分が語学留学か交換留学をしているような環境でしたが、私はどちらも行くことは無かったです。
というのも、英語の講義もありましたし、所属していた学部の留学生比率も低くはなく、普段から英語でコミュニケーションをとる機会は多くあり、語学の習得のために決して低くないコストをかけて海外に行く価値を見出せなかったのです。
また、異文化理解を目的に短期の語学留学に行く友人もいましたが、それも国内でできなくはないですし、海外旅行で充分だと考えてました。

なお、「海外のどこかの大学でしか学べないことに強く関心を持ったら、そこに行こう」と決めていましたが、これもやはり国内で事足りたので結局交換留学に行くことも無かったです。
ただ、これに関しては、日本の学費で半年とか1年間、海外の大学のレベルの高さを肌で感じることができる等のメリットが多いと今は考えており、周りの大学生には勧めています。

なぜ今留学か

社会人になってから留学をするべきだと考えた理由は、端的に言えば必要性を感じたためです。
NPOでは人材開発に関する分野で業務をしていたので、同分野の論文や書籍を読むことが多々あったのですが、そこで日本では研究の蓄積が少ないと思うようになりました。
例えば、「人的資源管理」や「組織開発」等でネット検索をかけたらわかると思いますが、関連書籍は決して多くありません(2022年8月現在)。
また、今後この分野の体系的な知識を習得し、専門性を深めたいと考えた私が大学院という選択肢を模索したところ、日本国内で人材分野の専攻を設けているところとして見つかったのが下記2つぐらいでした。

【立教大学大学院経営学研究科経営学専攻リーダーシップ開発コース】


【法政大学大学院経営学研究科人材・組織マネジメントコース】


一方、アメリカや英国等では多くの大学院が「Human Resource Management」(以下、HR)、もしくはそれに類する名前の付いたコースを設けています。
また、そもそも「HR」自体がアメリカが発祥です。

(参考)https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2012/04/pdf/038-041.pdf

上記のようなことを書くときりがないのですが、その分野の体系的なことをその分野の専門家から学ぶのであれば、「海外大学院」一択だと考えました。
冒頭に書いたように、「海外のどこかの大学でしか学べないことに強く関心を持ったら、そこに行こう」と考えていたので、それが今というわけです。

ちなみに、MBAも少し検討したのですが、経営に関して広く浅く学びたいのではなく、飽く迄「HR」に焦点をあてて学びたいので、同分野の専攻を設けている多くの大学院から入りたいところを探しました。

なぜ英国か

「HR」の研究はアメリカが発祥なので、あちらのほうが研究は進んでいると思います。
ただ、私はNPOで途上国・新興国と関連した人材開発の業務に携わっていたことに加え、修了後のキャリアも考慮して、海外大学院ではビジネス領域以外にも国際開発関連のことを学びたいと考えました。

開発学に関しては、英国一強と言っても差し支えないと思います。
例えば、下記の開発学分野の世界ランキングでは、上位10校のうち6校が英国で、さらに言えば上位5位までは全て英国が占めています(私が進学するLSEは4位)。
https://www.topuniversities.com/university-rankings/university-subject-rankings/2022/development-studies

英国の大学院は違う専攻の講義も交渉か申請をすれば受講はできます(もちろん大学によって難易度に差はあります)。
また、LSEを第一志望にした理由の記事で詳述する予定ですが、私が出願したLSEの専攻は「HR」系なのですが、選択講義には国際開発関連の内容もあります。
したがって、「HR」だけではなく、開発学も学びたいと考えた私は、留学先として英国一択でした。

ほかにも留学すべきだと考えた理由はいくつかありますが、上記が主なものです。

まとめ

一言でまとめますと、日本では学ぶことが難しい(もしくはできない)分野を学びたいために、私は英国に行くことを決めました。

次回は私の大学院及び専攻選びのプロセスについて解説します。

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