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江國香織「ひとりでカラカサさしていく」

頭痛でなかなか読書が進まなかったので、図書館から借りてきた1冊をようやく昨夜読み終えました。

読んだ本の紹介

Amazon

出版社:新潮社
発売日:2021年12月20日
単行本:232ページ
内容:人生におけるいくつもの喪失、いくつもの終焉を描く物語

この本を読んだ理由

調子が悪い時に江國ワールドに浸ると、少し今いる世界から逃避できる気がします。

あらすじ

ほしいものも、会いたい人も、ここにはもうなんにもないの――。
大晦日の夜、ホテルに集まった八十歳過ぎの三人の男女。彼らは酒を飲んで共に過ごした過去を懐かしみ、そして一緒に命を絶った。三人にいったい何があったのか――。
妻でも、子どもでも、親友でも、理解できないことはある。唐突な死をきっかけに絡み合う、残された者たちの日常。人生におけるいくつもの喪失、いくつもの終焉を描き、胸に沁みる長篇小説。

Amazon内容紹介抜粋

感想

「人間は、泣くのとたべるのをいっぺんにできないようになっているらしいですよ」

本文p73

幾つもの薬を飲んでも、あいかわらず涙はふいに溢れでるのだ。困るのは、いつ溢れだすのか予測がつかない点・・

本文p119

ここ数日体調不良に悩まされている私が今このフレーズのような調子なので、この作品を選び、今読んだ自分に驚きました。

ヨハンナ・マルツィのヴァイオリンの音色(p145)「ビーキー・ブラインダーズ」というNetflixのドラマ(p169)ティモシー・シャラメ主演の映画(p175)

このような音楽、ドラマ、映画の選択のよって、コロナ禍に生きている登場人物たちの日常を的確に表現されているのも好きでした。

最後まで読んでも80歳過ぎ男女の自殺の理由は書かれていません。しかし、悲壮感もなく、なぜか肯定感に感じるのは私の持病のせいだけではないと、信じたいです。

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