せのおです

少女漫画よ、美しくあれ!! アイコンはライン絵文字より"りぼんフォント"です。

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マガジン

  • バレエ漫画60年の遍歴

    戦後(1960年)~令和(2020年)までのバレエ漫画を、年代ごとに紹介して遍歴を追ってみました!※ネタバレ有りです

  • 大河少女漫画『風光る』の魅力について

    2020年7月号にて完結する、少女漫画界を23年間支え続けてきた名作『風光る』の魅力について、ご紹介します!

記事一覧

『不滅のあなたへ』の世界観について

こんにちは!せのおです。 約1年ぶりの投稿になりますが、お久しぶりです。 今回は、せのおが大注目している漫画、『不滅のあなたへ』を取り上げたいと思います。 2021年…

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バレエ漫画60年の遍歴 おまけ編

前の記事⇒2010年代編 おまけ① その他のバレエ漫画戦後~2010年代の16作の中に入りきらなったバレエ漫画をご紹介します! 1.『バレエ・リュス/ニジンスキーとディア…

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バレエ漫画60年の遍歴 2010年代編

前の記事⇒2000年代編 2010年代10年代のバレエ漫画は、新たなフェーズに突入しました。 特筆すべき点は、10年代を代表する2作品とも、青年誌で連載していることです。 バ…

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バレエ漫画60年の遍歴 2000年代編

前の記事⇒1980~1990年代編 2000年代00年代は、バレエ漫画の快進撃が始まります。 青年誌、女性誌、そして文芸誌で、初めて長編バレエ漫画が連載されました。 掲載誌が拡…

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バレエ漫画60年の遍歴 1980~1990年代編

前の記事⇒1970年代編 1980年代80年代は少女漫画の黄金期です。 SFをはじめとした、様々なジャンルの作品が登場しました。 1984年に別冊マーガレット(9月号)の発行部数…

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バレエ漫画60年の遍歴 1970年代編

前の記事⇒1960年代編 1970年代『アラベスク』と『SWAN』。この2作品の登場は、バレエ漫画のビック・バンを意味します。 60年代までのように、母親がバレエをやっていたか…

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バレエ漫画60年の遍歴  戦後~1960年代編

はじめにこんにちは、せのおです! 今回のマガジンでは、1960~2010年代の、バレエ漫画60年間の遍歴についてまとめてみました。 突然ですが、みなさんは「日本人はスタイ…

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『ブッダ』と『阿・吽』から見る仏教の世界

こんにちは!せのおです。 今回の記事では、「仏教」に関連した漫画、 手塚治虫先生の『ブッダ』と、おかざき真理の先生の『阿・吽』を読み比べて、 私が感じた共通点をご…

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《後編》大河少女漫画『風光る』について

こんにちは!せのおです。 前々回の記事から、いよいよクライマックス目前!渡辺多恵子先生の『風光る』の作品についてお伝えしています。 《前編》では、『風光る』の概…

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《中編》『風光る』が変えた少女漫画の”歴史もの”

こんにちは!せのおです。 1つ前の投稿から、渡辺多恵子先生の『風光る』の魅力をご紹介しております。 前投稿では、前後編の二部構成とお伝えしたのに、急に《中編》を挟…

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《前編》大河少女漫画代表作『風光る』について

初めてnoteを投稿します、せのおと申します! 少女漫画・女性作家を中心に、漫画が大好きです。 昨年2019年では、たくさんの方のおかげで、1000冊以上の漫画を読むことが…

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『不滅のあなたへ』の世界観について

『不滅のあなたへ』の世界観について

こんにちは!せのおです。
約1年ぶりの投稿になりますが、お久しぶりです。

今回は、せのおが大注目している漫画、『不滅のあなたへ』を取り上げたいと思います。

2021年4月に単行本の最新も発売し、待望のアニメもスタートしたので、この記事では本作の世界観を紐解いていきます!

※ここから先はネタバレ全開ですので、ご注意ください!

『不滅のあなたへ』あらすじ

何者かによって
”球”がこの地上に投

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バレエ漫画60年の遍歴 おまけ編

バレエ漫画60年の遍歴 おまけ編

前の記事⇒2010年代編

おまけ① その他のバレエ漫画戦後~2010年代の16作の中に入りきらなったバレエ漫画をご紹介します!

1.『バレエ・リュス/ニジンスキーとディアギレフ』 桜沢エリカ本作は、バレエ・リュスの中心にいたニジンスキーとディアギレフを巡る、史実を基にした物語です。

「バレエ・リュス」とは、20世紀初頭に活動した、別名「ロシア・バレエ団」です。芸術監督はセルゲイ・ディアギレフ

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バレエ漫画60年の遍歴 2010年代編

バレエ漫画60年の遍歴 2010年代編

前の記事⇒2000年代編

2010年代10年代のバレエ漫画は、新たなフェーズに突入しました。
特筆すべき点は、10年代を代表する2作品とも、青年誌で連載していることです。
バレエ漫画誕生から約60年、執筆の中心は少女漫画誌から青年誌のフィールドへと移されています。
この変化は大変興味深いですね。

10年代の新フェーズにある特徴点は、4点あると考えます。

・主人公の年齢が10代前半であり、これ

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バレエ漫画60年の遍歴 2000年代編

バレエ漫画60年の遍歴 2000年代編

前の記事⇒1980~1990年代編

2000年代00年代は、バレエ漫画の快進撃が始まります。
青年誌、女性誌、そして文芸誌で、初めて長編バレエ漫画が連載されました。
掲載誌が拡大されたことにより、バレエを踊る主人公のバックグランドも多様化していくのが特徴です。

同時に、これまで見なかったほど、バレエ漫画の連載が長期化します。
連載の長さだけで作品の良し悪しは決して評価できません。
しかし、読者

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バレエ漫画60年の遍歴 1980~1990年代編

バレエ漫画60年の遍歴 1980~1990年代編

前の記事⇒1970年代編

1980年代80年代は少女漫画の黄金期です。
SFをはじめとした、様々なジャンルの作品が登場しました。
1984年に別冊マーガレット(9月号)の発行部数が過去最高の192万8千部を記録したことからも、全盛期であったことが分かります。
この少女漫画の黄金期に欠かせない要素が、ずばり「恋愛」です!

80年代のバレエ漫画は、本格バレエストーリ + α で恋愛が含まれているの

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バレエ漫画60年の遍歴 1970年代編

バレエ漫画60年の遍歴 1970年代編

前の記事⇒1960年代編

1970年代『アラベスク』と『SWAN』。この2作品の登場は、バレエ漫画のビック・バンを意味します。
60年代までのように、母親がバレエをやっていたから主人公も当たり前のように踊れる、なんてことは、もうあり得ません。「アン・ドゥ・トロワ」のかけ声で終わる練習風景も、70年代以降は消え去ります。
主人公には、バレエの楽しさを教えてくれた「バレエの母」がいて、バレエとは何た

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バレエ漫画60年の遍歴  戦後~1960年代編

バレエ漫画60年の遍歴  戦後~1960年代編

はじめにこんにちは、せのおです!

今回のマガジンでは、1960~2010年代の、バレエ漫画60年間の遍歴についてまとめてみました。

突然ですが、みなさんは「日本人はスタイルが悪い」と感じたことはありますか?
欧米人と比べて胴長、背が低い、顔が大きい…などの印象を持った人は多いでしょう。
しかし、身体美を表現するバレエの舞台で、日本人ダンサーが世界中でご活躍されているのです。

日本のバレエ学習

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『ブッダ』と『阿・吽』から見る仏教の世界

『ブッダ』と『阿・吽』から見る仏教の世界

こんにちは!せのおです。

今回の記事では、「仏教」に関連した漫画、
手塚治虫先生の『ブッダ』と、おかざき真理の先生の『阿・吽』を読み比べて、
私が感じた共通点をご紹介したいと思います!

■はじめにまず、なぜこんなことをしようと思ったのかについて、説明させてください!(笑)

『阿・吽』は、まさに私が現在とってもハマっている漫画の1つです!

2020年3月に11巻が発売され、遂に最澄と空海が…

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《後編》大河少女漫画『風光る』について

《後編》大河少女漫画『風光る』について

こんにちは!せのおです。
前々回の記事から、いよいよクライマックス目前!渡辺多恵子先生の『風光る』の作品についてお伝えしています。

《前編》では、『風光る』の概要と作者の渡辺先生についてを、
《中編》では、『風光る』が少女漫画の”歴史もの”というジャンルにどのような影響を与えたのかを書きました。

《中編》から大分時間が経ってしまったのですが、《後編》では、より作品の中身に触れながら魅力をお伝え

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《中編》『風光る』が変えた少女漫画の”歴史もの”

《中編》『風光る』が変えた少女漫画の”歴史もの”

こんにちは!せのおです。

1つ前の投稿から、渡辺多恵子先生の『風光る』の魅力をご紹介しております。
前投稿では、前後編の二部構成とお伝えしたのに、急に《中編》を挟ませてもらいました!笑

『風光る』の作品ジャンルについてですが、
《前編》に記載の通り、新選組を題材に、幕末を舞台としていることから、“歴史もの”にジャンル分けすることができるでしょう。

しかし、長い間少女漫画はこのようなことが言わ

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《前編》大河少女漫画代表作『風光る』について

《前編》大河少女漫画代表作『風光る』について

初めてnoteを投稿します、せのおと申します!

少女漫画・女性作家を中心に、漫画が大好きです。

昨年2019年では、たくさんの方のおかげで、1000冊以上の漫画を読むことができました!
が、まだまだ勉強中ですので、Twitterなどを通じて色々と教えていただければ嬉しいです。

さて、今回私が思い切ってnoteを始めようと思ったきっかけである、ある漫画がいよいよクライマックス目前…!まさに今読

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