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ドイツで観る「PERFECT DAYS」 @KINO INTERNATIONAL


こんにちはこんばんは、タナカです。
先日ベルリンにある映画館、“KINO INTERNATIONAL” にて
映画「PERFECT DAYS」を観てきました。
(ネタバレになるかもしれませんので注意!)



映画「PERFECT DAYS」

ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)監督と日本を代表する俳優・役所広司のタッグによる映画。
CMを見た時から気になっていました!!!

ヴィム・ヴェンダース監督は「ベルリン・天使の詩」で有名ですね。
あとは「パリ・テキサス」「Pina ピナ・バウシュ」など。
どれもこれもFilmarksの“観たい”にマークしているけどちゃんと観れていない作品です。笑


映画感想 ※ネタバレ注意


さて。
PERFECT DAYS 、どうだったんかいというところ。


役所広司、良い。
平山さん(主人公)、良い。
雰囲気、良い。
映像、美しい。
音楽、良い。


海外の監督が日本で暮らす人を題材に映画にするのって、
どんな感じになるのか興味津々ドキドキって感じだったのですが
思ったよりも日本の侘び寂びというか、
間や、空気感を感じて驚きました。

ところどころロマンチックな、日本人監督だったら入れなそうなセリフがあって少し海外を感じました。
あやちゃんの突然のキスとかもね、昔見たロマンス映画にありそうな。

あとは監督が「木漏れ日」にすごく感銘を受けている、心が動かされたのが伝わりました。笑

平山さんのキャラクターがとても良かったです。
日々の中に心地よいルーティーンがあって、几帳面で丁寧で。
古本屋やフィルムカメラ、カセットテープを楽しんでいる文化的なところもあって。
なんとなぁく良き日本人のイメージというか…。
でも監督は日本人がそういう人ばっかりではないこともちゃんと解っているんでしょうね。
他のキャラクターにそのいろんな面が出ていて、それが違和感のなさに繋がっているのでしょうか。


映画ポスターと共に飾られていた、ミニポスター(?)あのシーンです。


最も良いと感じたポイントは?


この映画で私が最も素敵!と思ったポイントはズバリ、



ポスターです!!


もう、誰ですかデザインした人〜!
素敵すぎます。
構図も間がいいし、タイトルの文字やテキストの配置も、
目を引くのにジャンキーさは全くなく。
美しいです!
ちゃんとポスターを見て気づいたのですが、
PERFECT DAYS の “ T ” がちょっと溶けている?んですが!

この “ T ” の下の部分


何これー!なぜなのでしょうか!気になる!
判明したら追記します。。。

公式サイトもとっても素敵でした。
ポスタービジュアルに沿ったイメージでシンプルでありながらも印象的なデザインです。

このサイトでは「映画にならなかった、平山の353日」という動画を見ることができます。
スマホのサイトで見ると、

111/353 (353日のうちの111日目)

から始まり、
その日の平山さんの起床するところから順に文字が流れます。
文章の背景には木漏れ日の映像が。
ヘッドホンをつけてみると、平山さんが耳にする早朝のホウキの音や、鳥の声が聞こえます。


この文章を読むと、
映画の中ではセリフの少ない平山さんが日々の暮らしの中で
脳内では何を考えていたのか、
何を感じていたのかが文字として初めて現れて
映画を見るのにプラスして「PERFECT DAYS」を楽しめます。

毎回違う日にちが出てきたので、
どれだけの“1日”を用意したのかわかりませんが、
映画とこのプロジェクトへの想いを感じられてとても良いです。
直接動画を見せられないのがもどかしいです、見てくれ!

作中に出たカセットテープの曲紹介や、本の紹介もわかりやすくグラフィカルにデザインされているのもグッ…ときます。


そんな公式サイトはこちら!
とっても素敵なので、お時間ある方はぜひ見てみてください。


ベルリン住民のリアクション


私が観た回は OmU(日本語+ドイツ語字幕)。
70%以上席が埋まっていたように思います。
ドイツの名監督+カンヌの賞をとっていることもあり注目作品だったのでしょうか。
そんなベルリン在住の人々はどんなリアクションだったのかというと!

いろんな種類のトイレに感嘆の声。
迷子の男の子が手を振るシーンでふふっとした笑い。

始まりを過ぎるとちょっとだれた雰囲気でしたが後半につれだんだんと引き込まれていく空気が伝わりました。


今一緒に住んでいるドイツ人のおばあちゃんは、絶賛していました。
セリフは少ないけど、音楽がとってもいいし、鍵を閉めると外から見えなくなるトイレに感動していました。笑


映画館レポ @KINO INTERNATIONAL

この日は雪が降っていました ✳︎。

私が今回行った映画館は 『 KINO INTERNATIONAL 』 という映画館で、
Alexander Platz にあります。
Yorck Kinogruppe という系列の映画館の一つ。
とても大きな映画館で、建築も東ドイツっぽさがありつつ豪華な雰囲気!
60周年を迎えたようです。
上映する映画は一定期間に1種のみ。なので「PERFECT DAYS」のみ上映していました。

KINO(映画) INTERNATIONAL(国際) というだけあって、
ベルリンの映画館の中でもプレミア上演が行われたりする重要な映画館のようです。

エントランスを潜った先のロビー
 スクリーン会場。美しいー…いい塩梅の煌びやかさがありますね
スクリーン入り口手前にはバーカウンター

✴︎ HPはこちら ✴︎

チケットはYorck Kinogruppeのサイトや、アプリから購入できます。
デジタルだと1€ お得。地味にポイントも貯まります。
ポイントの使い方はまだ知りません。笑

アプリのチケット画面こんな感じ、紙のチケット欲しい。。



そして印象的な建物の正面には、大きなポスターが飾られており、、

なんとこれ、

KINO [巨大ポスター]INTERNATIONAL



手描き らしいです!!!!
わぁ!!

私が行った時は、次の上映作品である「POOR THINGS」(邦題:哀れなる者たち)のポスターが飾られていました。

PERFECT DAYS のポスターも見たかった…!!!( ;  ; )


今回は夜の上映回だったので、
次は「POOR THINGS」を観に昼の回にきて、
映画館の建築もじっくり楽しみたいと思います。
POOR THINGSの展示もするようなのでそれも楽しみ!

帰り道。雪が積もっていてテンション上がりました。
落ちていた枝をちょっと拾ってみたりなどしました。笑
些細な変化を噛み締めるというPERFECT DAYSからの学び。


というわけで!

私も「PERFECT DAYS」観たよっていう方、
まだだけど観たい!っていう方、
ポスターデザインかっこいいよね、分かる〜っていう方、
この映画館行ってみたい!っていう方、
ぜひいいね・フォローしてくれたら嬉しいです!


またベルリンの映画館に行ったらレポしたいと思います!
では、タナカでした〜!


KINO INTERNATIONAL
住所:Mitte | Karl-Marx-Allee 33, 10178 Berlin
HP:KINO INTERNATIONAL
TICKET:ネット購入可 11€ 
      現地購入  月曜・映画の日 8€ 、火曜〜日曜 12€
            子供 6€
 ※ 映画の長さに応じた延長料金あり

今調べて知ったのですが…!
ベルリン在住の方!!(小声)
Yorck unlimited (月額19.90€)に入ると映画無制限で観られるみたいです。
え…入ろうかな…でもサブスクばっかり入っても…えぇ…




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