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(Z39) まずは自分たちの「常識」を引き剥がそう。「知の探索」「知の結合」がイノベーションを引き寄せる。イノベーションは会議ではなく、雑談から生まれる-1 (2021.4.2) by 入山章栄 より抜粋加筆しました。

⑴ 働きがいのある会社調査で、イノベーションに関する設問に対する回答に関して見てみると、ベストカンパニーのスコアは高い

入山 規模的には小さい会社のほうが高い。 

GPTW荒川(以下、荒川) 全体的なスコアも、
小規模企業様のほうが高い傾向がある。

トップが旗を振ることによる影響が、
「組織にダイレクトに伝わっている」のだと思う。


⑵ 職場でイノベーションを起こすためには何が必要か

入山 ポイントは「コミュニケーション」。

【例】フィラメントという会社は「公式雑談タイム」をつくっている。

人の話を聞かなくてもいいし、ただその場にいるだけでもいい。
これがかなり重要。


①理由は最近、雑談のプロとも話したが、
「大抵の物事って雑談で決まる」じゃないですか。


②その雑談のプロの方いわく、
「いい営業マンはほとんどモノを売ろうとしないんだ」と。
お客さんとずっと雑談している。

イノベーションは離れた知と知の組み合わせだから、
「思いがけないこと議論すること」がとても大事。
そういう意味で、フラットに雑談できるといい。


②「多様な人が自由に意見を言えること」が重要。
部長が一人で喋っているだけの会議には何の意味もない。

多様な人がいたら、自分と感覚が違う人がいるわけだから、
「変だな」と感じる言葉がいっぱい出てくる。


そのときに、「それは違うぜ」って頭ごなしに言わないで、
我慢して「〇〇さんはこんなこと言っていたけど、みんなはどう思う?」とか、「あなたはどう思う?」と話を展開することが大事。

これはユニリーバの人事トップである島田由香さんも述べている。
「管理職の仕事はファシリテーター」

荒川 人の意見を引き出す、意見をつなぐっていうこと。


入山 管理職のもう一つの仕事はコーチ。

①コーチの基本は質問すること。

②どんどん質問して、その人が何を思っているのか、
何を大事にしているのか、引き出すことが重要。

だから管理職はひたすら聞いて、「話を振る」のが仕事。


⑶ 常識とは、人間の脳を麻痺させてしまう幻想である

荒川 デジタル化になかなか踏み出せない企業様も多い。
今私たちに必要なチャレンジとは。

入山 まず「常識」ってヤバい。

①常識は幻想。
我々一人ひとりが常識を疑うことが重要。

これまで「人と会う時はデジタルではなく、リアルが常識だよ」
って言われていたが、常識って人間の脳をラクにしているだけ。


②でも、常識はいずれ常識じゃなくなる。

女性が家にいて、男性が外に出てみたいなことも、
昔は常識だったかもしれないが、今は違う。

だから会社の常識を一つひとつ疑ってほしい。
常識を疑うためには「多様性」が重要。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp