(B10) 「今AIをやらない人は、自分の仕事に向き合っていない」孫正義 by 高島圭介 (2018.7.19)より抜粋加筆しました。

(1)AIによる産業の再定義が起こる
――孫
「人間の知能をAIが超えた時に超知性が生まれる。

そしてこの超知性によって、すべての産業が再定義されます。
まさに人間が生きてきた中で一番の『革命』であると言えるでしょう。」


AIは、人間がこれまで生み出してきた多種多様な産業を根本から再定義してしまうものということ。

AIの進化によって、人間ではできないようなさまざまな演算処理が可能になりました。


「ARMを買収したとき、なぜソフトバンクが今さら半導体の会社を買収するんだ、と言われました。

しかし、これこそがソフトバンクが創業当初から掲げている『情報革命で人々を幸せに』という理念の実現にもっとも必要となるもの。
ARMのチップはAIのエッジ側の処理に欠かせません。

このARMの機械学習機能を積んだチップを、2030年までに1兆個出荷します。
世界中のありとあらゆるデバイスにARMのチップを入れるために、今から事業計画を立てています。


人間の能力は本当にAIに抜かれたのか、何を、誰を抜いたか、というのは、
私に言わせれば誤差の範囲です。

大事なのは、全体としてその方向に向かっていること。
一度AIに抜かれたらもう元には戻れません。
それには当然、備えなければいけない。

そう分かっているなら1日でも早くやる人、企業が勝ちます。
それが分かっていてできていないのであれば、それは自分の仕事を真剣にやっていないということです。」


AIを制するものが未来を制するということ。
10年後には確実に当たり前になるAIに向けて、動くべきときはまさに「今」だということを再認識する必要があります。


(2)ソフトバンク自身も再定義する「AI群戦略」
――孫
「今、ソフトバンクは世界中のAI企業の筆頭株主になり始めています。
これによって各産業にキラーカンパニーを作ります。

10年後には、全産業領域にソフトバンクファミリーのグーグル・アマゾンを生み、ソフトバンクグループが300年成長し続ける組織構造を作っていきます。」

GAFAは、Amazonはショッピング、Googleは検索エンジン、というように、インターネットを個々のサービスを強化するために使ってきました。

それをAIという横串を通し、全産業で再現しようとするこの戦略。


――孫
「AIを利用することのメリットは、判断のスピードが早くなることです。

次に何をすべきかを『推論』できる。
これができれば、今の人々の悩みを解決できます。

事故、病気、お金……。
AIは金儲けのためではなく、人々の幸せのために使われるべきだと私は考えています。」


ビル・ゲイツ氏が1995年にWindows95を発売して、会社の方向性をインターネットに一気に舵を切ったことがありました。

今はAIに舵を切れということです。

https://ledge.ai/softbankworld-keynote/

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp