マガジンのカバー画像

「よいとわるいと、AI」の棚の本 期間23/11/5-

4
テーマ「よいとわるいと、AI」の中から、いくつかをご紹介。
運営しているクリエイター

記事一覧

棚の本:傷を愛せるか 増補新版

棚の本:傷を愛せるか 増補新版

精神科医、研究者の宮地尚子先生によるエッセイ。
文庫化で増補新版となりました。

くまとら便り

天気のいい午後。
外出先で読む本がないと思って飛び込んだ本屋さんで、手に取りました。
帯の「ケア」という言葉が、「ケアの倫理」というキーワードと重なり、棚へ。

中身は、タイトルの印象ほど重くありません。

タイトルの「傷」は、被害者・患者のそれであると同時に、おそらく著者の「傷」も意味しています。

もっとみる
棚の本:教養としての生成AI

棚の本:教養としての生成AI

清水亮(shi3z)さんによる生成AIの本です。shi3zさんのnoteはこちら。

くまとら便り

一番はじめに、「ChatGPTの頭の中」※という本を読みました。
言葉遣いが新奇で刺激的で、他の読者の方と多分違う意味で、ぐっときてしまいました。

ー距離を測り、重みを変え、そこへ近づく。
山から水が流れるように。
高い場所から答えを求め、数多の重み用いるとき、いくつかの下り道ができ、海までたど

もっとみる
棚の本:小さな倫理学入門

棚の本:小さな倫理学入門

山内志朗先生による倫理学についての、静かな小品集。

くまとら便り

時々、布団や毛布などの大物を持って、コインランドリーに行きます。
風通しと日当たりの良い店内の椅子に座って、本が読めたら、その日の幸福度があがります。人の出入りが適度にあるのもいいのです。
本を読み、静謐な心持ちに浸るというより、除菌すすぎ機能付の大型洗濯乾燥機が回っている間、心の中の動物が尻尾を振ったり、寝そべったりしている感

もっとみる
棚の本:こども倫理学 

棚の本:こども倫理学 

新しい棚のテーマは、「よいとわるいと、AI」です。

ChatGPTなどのAIの登場で、世の中が激変しているというではありませんか。
世界が変わる時、良いと悪いの境界線も問い直されます。
今回は、倫理に関する入門書やエッセイ、ChatGPTやAIの関連書籍を棚に並べてみました。

「こども倫理学」は、倫理学の体系を大掴みするのに、最適な本です。

くまとら便り

倫理学という学問体系を、正直よく知

もっとみる