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「アナログ&アウトプット」の価値

営業マン時代、ある先輩に「PHP」という雑誌を勧められました。コンビニで買えるから読んでみろと。

書かれていたことの多くは忘れてしまいました。スイマセン。覚えているのは「きっとよくなる」というフレーズ(本田健さんの記事だったかな?)及び名だたる経営者たちのインタビュー。彼らが一様に「事業計画やアイデアをまとめるときは方眼紙に書く」と話していたのです。

最近はデジタルで記録することが多くなりました。スマホのメモ機能とか便利ですよね。noteで記事を作ることにもそういう要素があります。でも本屋がセルフレジだけになったら書店員の選書の勘が鈍るように、紙に書くアナログの利点を気づかぬうちに逸しているとしたら。。。

そんなことを考えるキッカケをくれた一冊をご紹介します。

「手帳」と題されていますが書籍です。いわゆる「紙のサブ手帳」を夢の実現のためにどう使うか、ということが丁寧に書かれています。

大学生の頃、友達の多くがシステム手帳を持ち歩いていました。書かれているのは「○○時バイト」「飲み会@渋谷」「ゼミ発表」といったタイムスケジュールばかり。分刻みで飛び回る経営者じゃないからそんなの頭に入ってるよと思い、気づかぬうちに「手帳嫌い」になっていました。

でももしかしたら、彼らの手帳はひとつじゃなかったのかもしれない。もう少し違うことを記録する用のものを持っていたのかもしれない。いまやるべきことや自分にとって本当に大切なことを知るうえで「紙に書いて考える」習慣は有意義だなと思い直しました。

もうひとつ学んだのがアウトプットの重要性です。

2010年から読書メーターにレビューを書いています。ゆえに目に見える形で成果を記録するとモチベーションの持続に役立つことを経験で知っています。大切な点に気づいた際、自分なりの言葉でアウトプットすると血肉に換えられることも。

仕事で後輩に何かを訊かれた際、教えるプロセスの中で考え方や知識を再点検できるケースがあります。あれもアウトプットの効用でしょう。本書は「インプット2に対してアウトプット8」を推奨していますが、私も同意見です。以前は読書メーターしか発信手段がなかったのですが、いまはnoteがあります。noteを始めたことで「なりたい自分」に大きく近づいたと実感しています。

他にもツキの引き寄せ方やアイデアのひらめき方など、これまでの読書で身に着けたやり方を「やっぱりそれでいいんだ」と確信させてもらいました。著者は相当な努力家にしてかなりの愛書家でしょう。そして「本を読む」という行為はインプットの最たるものですが、本書に関しては読むことが同時にアウトプットを触発します。無性に新しい習慣を始めたくなるのです。

読み手が熱くなってこそ自己啓発。この本も読んだら火がつくことは間違いありません。日々時間に追われる現代人に不足しがちな「アナログ&アウトプット」。その価値を様々な角度から教えてくれる一冊です。ぜひ。

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