「ストイック」と「了見」

SHO選手の言う「頭ガンガン打ってる運動の直後にアルコール飲むなよ。命にかかわるぞ」は盲点でした。タイトル戦勝利後の彼らが用意されたZIMAを飲まず、エア乾杯で済ませたのを見たときは私もタイチ選手と同意見でしたが。

ただ興行会社として見たら、タイチ選手のツイートにも一理あります。特に昨年は3か月以上も休業状態だったのに、ちゃんと給料が出ていたと聞きます。ずっと応援してくれたZIMAさんをはじめとするスポンサーの力は大きいはず。そこへの感謝の気持ちは忘れないでくださいね、SHO選手。

健康上の理由で試合後には飲まないと決めたのであれば、次からは「ZIMAさん、いつもありがとうございます」とコメントするとか、CHAOSのみんなで乾杯して矢野さんが飲むとか、何かしら欲しいです。ひとつ気遣いがあればみんな納得することですから。

あとSHO選手のコメントでもう一点。「酒なんか飲んでる余裕ない」の「なんか」は悪気がないのはわかるけどNGです。アスリートらしくストイックに振る舞えばみんなが褒めてくれると誤解してませんか? TPOによっては、むしろ失望させるケースもあるんですよ。

棚橋選手もお酒は弱いけど、どうしても飲まないといけない場合は普通に飲み、気分が悪くなる前にトイレで吐くそうです。↓の本に書かれていてびっくりしました。そこまでやらなくてもいいけど、要は「人の了見を察することができるか」という話です。

落語漫画の名作・尾瀬あきら「どうらく息子」の1巻にこんなセリフがあります。「落語は人の了見をどれほど察するか、理解できるかだ」「手前のことばかり考えてる奴にはムリだ」全ての仕事に当てはまると思いませんか?

そもそもヒールのタイチ選手にこんな説教をさせるんじゃなく、新日本プロレスが会社としてしっかり教育しないと。SHO選手も本気でトップを目指すなら、プロレスだけ真面目にやっていればいいなんて考えじゃダメですよ。身近にオカダ選手という最高のお手本がいるじゃないですか。

最後に私、ZIMA好きです。家でたまに飲んでます。夏が待ち遠しいなあ。

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