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「祝・ノイジー残留」&「○○○の○○」に目を向けたい

大賛成。

「安打量産機でも大砲でもない外国人野手に高い年棒を払う価値なし」という従来の概念に囚われないのは、さすが岡田監督です。

ノイジーが日本シリーズ最終戦で放った先制3ランはインパクト絶大でした。しかし↑によると、岡田さんはむしろ初戦で「右打ち」のサインを出した際、ライトへフライを打って走者を進めたことを評価している模様。

自己犠牲は必ずしも犠牲にあらず。見ている人はいると励まされました。

強風の吹き荒れる広い甲子園では、外野の守備力が重要です。ノイジーは素晴らしいプレーで何度もチームを救いました。まさかのリーグ最多12補殺。このことも「守り勝つ」野球を掲げる監督にとって大きかったはず。

異例の減額提示を受け入れているし、おそらく彼は求められている数字を残せなかったことを理解しています。しかし球団が期待していなかった部分で活躍を見せ「俺の売りはこれですよ」と伝えることができた。あまり使いたくない表現ですが、選手とチーム双方にとって「ウィンウィン」な再契約だと感じました。

書店員にも得手不得手はあります。私はラッピングが苦手です。形の異なる複数冊をひとつに、とかマジで冷や汗。しかしレジ会計の速さと正確さには自信がある。ゆえに繁忙期で包装希望を受けたら上手な人に替わってもらい、自分はレジに留まります。その方がお客さんにとってもお店にとっても従業員にとってもプラスだから。

大抵の書店員はなるべくレジにいたくない。早く抜けたい。だからこそ率先して入れば、稀な姿勢を「売り」にできます。そんなつもりがなくても誰かを助けられる。すると己が困った時に、その分野を得意とする誰かが意外な形で救ってくれる。そして結果的にみんなが得をするわけです。

できなかったことよりもできたこと、特に「予想外の貢献」に目を向ける。これが「三方よし」を生む第一歩かもしれません。

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