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「イチ書店員」から「駅員の方々」へ

これは乗客の側に非があると思われます。人命にかかわる問題が発生したわけでもないのに非常停止ボタンを押すのはまずい。

財布がないと家に帰れない(もしくは入れない)とか急いでいるとか、事情はあったのかもしれない。でも勝手に線路内に降りようとするのはアウトです。万が一事故が起きた時に駅側の責任になりかねない。

おそらく本人は自分のしたことの重大性がわかっていないのでしょう。「財布を拾うぐらいすぐできるのに何がダメなの?」「数秒間止めるだけでしょ?」と。

書店で働いていると、接客カウンターにひとりしかいない状況で「○○はどこ?」と訊かれることがあります。申し訳ないのですが、他の従業員が来るまで棚へのご案内には出られません。無人にしたら、売り上げ金を収納したレジやお取り置き及びご注文の商品、そしてお客様の個人情報が入ったパソコンを守る人がいなくなってしまうからです。

大多数の方はわかってくれます。でもごく稀に「急いでるんだけど」「ちょっと出るぐらいいいでしょ」と不満を言われます。

そういう時、私は「申し訳ありません」と頭を下げつつ、心の中で↑の駅員さんみたいに「適切ではない言葉遣い」をしています。お客様がそうであるように我々もまた人間なのです。

今回の件について関心を持った方は、ぜひ↓を。数年前に読み「知らなくてごめんなさい」と反省した一冊です。

162ページにこう書かれています。

「もし1人でも線路に立ち入れば、それだけで列車との接触事故が起こりやすくなり、運転再開ができなくなって、ダイヤの平復が遅れる」

この本を読むと、駅員の方々によるきめの細かい「お客さま目線」の対応に頭が下がります。しかし期待に応えてもめったに感謝されず、さらに上を求められるとか。

何もできませんが、感謝の気持ちを込めてこのnoteを書きました。いつもありがとうございます。駅と駅員さんと電車が大好きです。

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