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サバがマグロを産む⁉︎

どうも、カバンの中に集魚用の汁がこぼれてショックを受けている釣り・山阿呆です🎣🏔

 先週驚きの発表がありました。
 東京海洋大学の吉崎教授のチームにより1匹のオスのニジマスの生殖細胞を試験管に培養し、1700匹の稚魚を誕生させたのです❗️

 この研究チームではこのような生殖細胞を操作する技術を用いて将来的に『サバにマグロを産ませる』ということをしようとしています。

 今日はこのサバからマグロを産ませることがどのようなことなのか簡単にご紹介したいと思います^_^

サバにマグロを産ませるメリット🐟🐠
飼育しやすい❗️
 3メートル近くにも成長することがある大型魚であるマグロを飼育するには大きな生簀が必要になりますよね。

 しかし、サバは小さいですので生簀も小さくてすみます。水槽が小さいほど水温や日照時間も調整してやれるので1シーズンに何度も産卵させられます。

 

成熟がはやい❗️
 マグロの成熟には5年ほどかかります。

 サバならたったの1年!
 だからもしサバがマグロを産んでくれたら5年も待つことなくマグロの稚魚を手に入れられるのです。

どうやって産ませるの??
 簡単に説明すると「サバの生殖細胞をマグロのものにする」ということです。マグロの精子と卵をサバが放出させたらマグロの受精卵がつくられますね。

 だけど海水魚は総じて卵が小さい傾向がありますね。(タラコ、トビコなどなど)サバ科魚類も卵が小さく生殖細胞を操作するのは大変💦

 そこで目をつけたのがサケ科魚類。特に養殖がしやすいニジマスを実験にもちいます。

 多くの困難に襲われますがヤマメの始原生殖細胞という生殖細胞になる細胞をニジマスに移植することでニジマスがヤマメを産むようになりました。

 この始原生殖細胞を移植するという技術は画期的でそれならば絶滅が危惧される魚でもこれを用いれば別の魚に産ませて増殖することが可能なのです。

 ニジマスがヤマメを産む以外にも、ヤマメがニジマスにも成功しています。

 まだサバがマグロを産むということには成功していませんが成功する日も近いでしょう🎉🎉

 マグロが庶民の魚になる日も近いかもしれません😆

 以上、サバがマグロを産む、でした!

 また明日もよろしくお願いします🤲
 

参考文献
 岩波科学ライブラリー231 吉崎悟郎(2014)『サバからマグロが産まれる⁉︎』

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