大人って眠たい生き物

紙とペンがあれば、丸を描く。
田舎に帰れば、葉っぱを石で潰して料理に見立て。
影に気が付けば、リンクする一挙一動を見て笑い。

たとえ、そこに何もなくても
口元に歌をそえ、手を叩き笑う。

子供は遊びの天才だ。
何もなくても、今、その瞬間にある何を使い、一瞬で楽しむ。無から有を生み出す天才だ。

いつからだろう?

お酒と美味しい料理。ステキな洋服。非日常的な旅行。ちょっとした贅沢がないと、とびきりの一日に感じなくなったのは。

知恵がついたから?お金の使い方を知ってしまったから?生きてる時間が長くなったから?

この現象を成長、大人と呼ぶのは間違っているのかもしれない。

なにもないから何かを作る子供の姿を見て、大人ってなんて眠たい生き物なんだろうと思った。
なにもない、けど、とびきりスペシャルな瞬間を全力で駆ける子供の姿を見て、私はなんて退屈でつまらない「大人」なんだろうと思った。

子供が夢中になる背中を見つめながら、そんなことをぼんやり考えていると、私の方へくるりと振り返り
「おかあしゃん、こっちにおいで」
娘が言う。

今日もありがとう。とびきりスペシャルな瞬間を。



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