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ご家庭で、学校の話をしていますか?

保護者の方と、面談をしているなかで、
「〇〇さんは、学校のことをお家でされていますか?」
という質問に、

「うちの子全然学校の話をしないんです」

「聞いても答えてくれなくて」

「学校での様子が分からないんです」

など、本当はお子様が学校で何をしたのかを知りたいのに、教えてもらえなくて困っている様子でした。


私も以前までは、ご家庭で話さないのは、『恥ずかしさ』『照れ臭さ』などの性格的な問題が大きいのかなと感じていましたが、家で話さない子供たちに話を聞いてみると、

「家に帰ると、忘れちゃう」

「思い出すのが、面倒くさい」

などの回答がほとんどで少し驚きました。
もちろん、支援が必要な子供たちに聞いた話なので、通常学級の子供たちには、当てはまらないかもしれませんが、中には、性格的な問題ではないのかもしれないなと感じました。


私は、学校の話をご家庭でするメリットとして
◯会話の練習になる(話すのが苦手な子の練習)
◯保護者の方が学級の情報を知れる
◯今後の学習や行事に見通しがもてる
◯学級で、困っていることやトラブルの把握につながる
◯友達関係をしることができる
◯お子様の学校での顔を知れる
◯家での過ごし方のヒントになる(行事で疲れているなど)
◯いじめの早期発見
などがあると考えます。


ですので、もし「忘れてしまう」「自分の経験を思い出すのを苦に感じてしまう」のであれば、

自分の体験を表現する練習として、会話の中で取り入れることはとても大切なことだと思います。


思い出させたり、表現させたりするときに、
漠然と
「今日何したの?」
と聞いても子供たちは答えられないことが多いです。

それよりも、保護者の方が知ることのできる内容から
「今日はカレーだったみたいだけど、全部食べられた?おかわりはできたの?」
「宿題はこのプリントが出てるけど、算数の授業では同じような問題が出たの?」
など、『はい』か『いいえ』で答えられるような質問形式にすると、お子様も無理なく思い出せて、答えられるようになります。

その質問形式がスムーズに答えられるようになったタイミングで、
「今日の給食何を食べてきたの?何が美味しかった?」
「今日の算数はどんなことをやってきたの?難しかった?」
など、
『言葉➕質問形式』の形をとると、思い出して伝えられるようになってきます。


最終的には、
「今日学校で何が楽しかったの?」
「友達と何をして遊んだの?」
「先生とはどんなお話をしたの?」
など、
少し抽象的な質問でも、思い出してスムーズに答えられることができるようになると思います。


無理に構えて始めなくても、晩ごはんを食べているリラックスしたタイミングで、質問をするところから始めてみるとよいと思います。

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