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漢字は何回やったら覚えられるのか

よく、質問であるのが、
「漢字が苦手で、何回練習すれば書けるようになりますか?」
といった内容です。


悩んでいる方も多いのではないでしょうか。


もちろん、覚えられるスピードや量、方法など人それぞれバラバラで、
『これさえやっておけば覚えられる』
などといった魔法の方法はありません。

ただ、支援学級や通常学級で、漢字が苦手だった子供たちがやってみて、成果がでた方法をお伝えさせていただきます。


もし、お子様に合いそうだったら試してみてください。
また、数回書けば覚えられる子や自分のやり方がある子は、今やっている方法が合っておりますので、そちらで進めてください。


【漢字の練習について】
まず、漢字を覚える方法としては、テスト形式をお勧めします。

だいたい10問ぐらいのテスト形式で、それを覚えるために漢字練習帳などを使うことをお勧めします。
もし、学校で漢字ドリルを使っていたら、単元ごとにまとめテストなど、10問ぐらいででていますので、そちらの問題を活用されるとよいかと思います。

進め方
①なぞりの練習
漢字が苦手な子供たちの多くは、お手本の字を書く段階で間違えていることが多いです。

私の場合ですが、練習帳にだいたい2回赤鉛筆でお手本を書いて、それをなぞらせる練習をさせていました。

中にはなぞるときに間違えてしまうこともありますので、そのときには、別の紙を準備して大きくお手本を書いて、ポイントを説明してあげながら、なぞらせることをお勧めします。


②ノートに練習する
ノートに正しく書いて覚える練習をします。
回数は、本人に決めさせてください。
ただ、3回以上行う必要はありません。覚えるよりも書く作業になってしまいます。

「ノートに何回ぐらい書いたら覚えられる?なるべく少ない回数の方がおすすめだよ。」
「集中して一回で覚えられるならそれでもOKだよ。」
「字によって、回数を変えてもいいからね。」
と、聞いてみて本人が練習する回数を決めていけるといいですね。

練習のときに間違えて書いていたら、その場で訂正してあげてください。


③テスト
練習が終わったら、間髪入れずにテストを行います。

「時間がもったいないから、分からなかったらとばしてね。」
と、なるべく早く終わらせるようにするのがポイントです。

もし、全部できていたら、大いに褒めてあげてください。

また、そのときに1問10点でしっかりと点数をつけてあげると、満点とったときの喜びが大きいと思います。

※私の考えですが、漢字は、字が合っていればとりあえず合格にするのがよいと思います。
字が汚かったり、普通読めないよと思ったりしても、そもそも字をバランスよく書くことが難しい子供たちもたくさんいます。
そこは、お子様との関係性もあるかとは思いますが、おおめにみてあげてください。


④再テスト
間違いがあった場合は、何回か自信がもてるようになるまで練習をして、再テストを行なってください。
そのときは、間違えた字だけじゃなくて、また1問目からスタートすることが大切です。

苦手な子の多くは、1度書けても、2度目に書けなくなることがあります。

もし、2度目の再テストで、1度目はできた問題が間違えてしまったら、1度目のできたテストを見せて、
「一回書けてるんだから、自信をもって!」
と励ましてあげてください。


この再テストは、時間が許す限り、満点までやってほしいなと思っています。



この、①から④までの流れで、支援を続けてきました。

苦手な子は、支援や正しい練習がないと本当に満点を取る経験ができません。

やはり『できた』と自信がもてないと、いくら練習をしても、覚えることができません。

あの、満点を取ったときの、嬉しさを味わうために、子供たちは必死に覚えようとします。
その繰り返しで、漢字が苦手な子でも頑張って覚えようとすることができると感じます。


高学年になってくると、何回練習しても、書けない漢字が出てきたり、今学習している漢字は書けても、これまで学習した漢字を忘れていってしまうことがあります。

それでも、今学習している漢字や過去に学習した漢字を問わず、10問テストを続けることに意味はあると私は思っていますので、ぜひ、試してみてください。

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