宿題が作業になってしまう
お子様の宿題を見ていて、
「こんな字読めないよ」
「もっと丁寧に書きなさい」
「自分でも読めない字を書いちゃだめ」
など、言葉をかけたことはありませんか?
書字に苦手意識があったり、指先に上手く力が入らなくてバランスよく書けなかったりする子は別として、
『ゆっくり書けば上手く書ける』
けど、
『急いでいるのか、字が汚くなってしまう』
といったことに、悩まれている保護者の方は多いと思います。
実際に面談をしていても、このような相談はとても多いです。
お子様の字が汚くて読めなかったら心配になりますよね。
特に、宿題の漢字の練習や計算ドリルなどをしているときに感じることが多いと思いますが、
そのようになってしまう原因の一つが、
『書く作業』になってしまっていることです。
子供たちは、大人が求めている、
丁寧に書いて、覚える。
という気持ちとは裏腹に、
「早く終わらせたい」
「めんどくさい」
と、思いながら『作業』としてやっていることが多いです。
やらないと、
「お家の人や先生に怒られるからやっている」といった感覚でしょうか。
そのような気持ちだと、なかなか覚えられないですよね。
覚えられないから、テストでも点数が低くなってしまって、
「丁寧に書かないからでしょ」
と叱られるような、負のスパイラルになってしまいます。
私は、普段から「作業」をやめたいなと思って指導しています。
作業にならないために大切だと感じることは、
◯覚えて、書けるようになるのが目標だと、意識付けること。
◯練習は、少ない回数がよいこと。
◯テスト(クイズ)に時間をかけること。
の3つだと思っています。
子供たちも、覚えるために、練習をしたければならないことは知っています。
しかし、覚えるために、嫌なことをしなければならないから、どんどん作業化してしまうのだと考えます。
嫌なイメージを払拭するためにも、
練習の文字数を減らして、子供たち自身に量を決めさせるのがよいと思います。
そして、それが覚えたかどうかの確認テストを、紙やタブレットを使って行う方が、ストレスも少なく進めることができます。
確認テストの際も、
「読めなかったら、バツになってしまう」
「3回までで、合格できたら、ご褒美付きだよ」
など、やる気が出る条件を付けると、少ない練習でも真剣に取り組むことがてきると思います。
やはり、覚えることが、自分にとって、よいことにつながることが実感できないと、辛い作業になることが多いです。
担任の先生と相談をして、意味のない作業から、効率よく意欲的に覚える方へ変えていくことが大切なのではないかと思います。
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