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中学の壁

卒業していった子供たちの保護者の方から、
中学校の話をよく聞いたり、相談を受けたりします。

正直なところ、私は小学校の経験しかなく、中学校の先生(特別支援学級)や卒業生の保護者の方から様子の話しか聞いたことがないので、的確な意見を伝えることは難しいです。すみません。

ですが、みなさんが困ってらっしゃる状況や中学校の先生からお聞きした内容なら共有ならできると思いますので、お伝えさせていただきます。

※どの中学校でも当てはまるわけではないので、あくまで参考程度になさってください。


【中学校(特別支援学級)で壁を感じること】
◯支援が手薄に感じる
→よく、「小学校の先生は手厚かった」と保護者の方から相談があります。
交流に関しても、「なかなか交流の機会がなくて閉鎖的である」など、やはり中学校に行くと、支援の内容の違いに不安を感じる方もいらっしゃると思います。

中学校にもよると思うのですが、中学校の先生に実際に聞いてみると、中学校は1人の大人として接することが多く、自分のことは自分でできることが大前提として進めていくことが多いそうです。自立や職業訓練に向けてもとても大切なのだとおっしゃっていました。ですから、子供たち特に、中1だと慣れないことが多く、待っていても誰も助けてくれずに、おいていかれて支援が手薄になると感じてしまうのかもしれません。


◯友達関係
→友達関係の変化も相談事としてあげられます。
小学校まで友達とは仲良しでいられたのに、中学校にいったら、仲良くしてもらえなくなった。先輩にあまりよくしてもらえない。話し相手が見つからず、1人でいる。なんてこともあるそうです。

特に、知的に低い子供たちだと、先輩の態度や思春期を迎えた同級生の接し方に違和感を覚えて、安心できる友達がいないと感じてしまうこともあるそうです。

また、通常学級の交友関係も小学校に比べて、関係を築くのが難しいことがあるそうです。

もし学校外で交友関係ができるのであれば、そちらで築かれるのもよいかと思います。


◯保護者と先生との距離感を感じる
→小学校のときは、登下校で保護者の方が直接教室まで送り届けてくれることも多く、その時に家庭や学校での様子を情報共有できたかもしれません。

また、放課後デイサービスの方も先生と関わる
機会も多いので、小学校は子供たちの情報共有がスムーズにできたかと思います。

しかし、中学校では1人で登下校する場合が多く、あまり保護者の方と先生とが関わる機会が少なくなる現状にあるそうです。

何かあれば電話や手紙(連絡帳)を通して行うことになるかと思いますが、毎日電話したり書いたりするのが大変になってきますので、立ち話がよく行われる小学校に比べると、難しい現状にあると言えるのではないでしょうか。


◯交流について
→大きな行事以外、ほとんど通常学級との交流はないという学校が多いと聞きました。学力差や生活力の差が小学校のときよりも明確に出てきます。
交流の学習内容もそうですが、交流で友達ができることも、難しい状況があるのではないかと思います。


◯学習について
→学習に関しても、意欲がなくなった。学習についていけなくなった。など、学習に関しても成長が伸び悩んでいるといった相談を受けます。
やはり中学生という難しい年齢になってくると、ご褒美ややる気が出る言葉かけだけでは難しくなってくると思います。

家庭学習もなかなか難しくなってくると思いますので、小学校のときから家庭学習を習慣化して、そのまま継続できると、補えるところもあるのではないかと思います。



中学校と、小学校とでは、同じ特別支援学級といっても、支援の内容や方法などは実態に合わせると、だいぶ異なってくると感じました。

おそらく、他の内容でも困っていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。また、反対に中学生になったら、小学校のときに比べて状況が改善されている方もいると思いです。


ただ、小学校から中学校に行くときに、大なり小なり壁があるそうです。

今から継続していって、スムーズに中学校生活に入っていけたらよいなと思いますし、今悩んでいる方は、何かしら改善できる方法があると思います。

いつからでも、改善、修正することはできますので、もし悩んでいる方がいましたら、少しでもお力になればと思っております。
コメントをいただければ、考えさせていただきます。

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