おーた

河川環境について学んでる者です。 もっと人と自然が近くなってくれればいいなって思ってま…

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河川環境について学んでる者です。 もっと人と自然が近くなってくれればいいなって思ってます。 サクラマス大好きです

最近の記事

マグロの漁獲枠配分について

先日、水産庁で来年度のクロマグロ漁獲枠の分配が決められましたね 沖合漁業は前年よりも400トン増加 沿岸漁業は前年よりも5トンの増加 はい???? 沿岸漁業はただでさえ困窮し、水産庁も海業とかいう新しいカタチを目指すとか言ってましたよね?? マグロが獲れれば少しは沿岸漁業にも光がさすのですが 実際、北海道のイカ漁師は夜釣りをしていてマグロが寄ってくると、掛かったイカにマグロが食いつくため漁具の破損があり、仕事にならないと言ってました また、定着網なんかにもマグロが

    • 豊かな自然を残すってどういう状態??

      はい。毎日投稿できてませんでした、、、頑張ります、、 そんなこんなで最近感じたことをひとつ 豊かな自然を未来に繋げたいって思うようになったのは幼少期、川ガキだった頃に目の前で遊び場が壊されていくのを目にしてきた怒りのような不満のような違和感から来てるんだと思うんです 未来の子供達が自然と触れ合える機会を残しておきたい、自分自身が魚の溢れる川をみたい、そんな川と共に生活したいという気持ちがある。 実際、豊かな自然があることで水産業は成り立ってる。 海の森と言えるような

      • イトウ釣りをしようと思う

        おはようございます。おーたです ふと、昨日こんなことを思いました。釣りが好きだけど、費用を考えると踏み込めてなかった釣りがあったなーっと。 「イトウ」この魚はトラウトフィッシングをする方なら一度は憧れる魚ではないでしょうか? 自分も憧れています 北海道に来てから、サクラマス、シャケ、マグロなどなどいろんな魚を釣ったような気がします。もちろん、イトウを釣ることは何度も頭をよぎりました。しかし、釣りというものは対象種を変えるごとに道具を1から揃え直す必要があったりして、金銭

        • 「自然の中で生きる」という言葉への違和感

          東京や大阪に住む友人と話す機会があると必ずと言っていいくらい、「自然の中で生きてて楽しそうだね」って言われる まるで彼らは自然の中で生きていないかのような口調で言われる 街で生活を送る人にとって街と自然は全く違う世界と捉えてるんだなーっと伺うことが多々ある なんやかんやで自分も札幌という大都会に住んでいるが、幸いにも街と自然の境界を意識しづらい大都会だと思ってる 手稲山があり、豊平川があり、南には山々が広が広がる 自然の中で生きると言うことすら意識しないで生きている

        マグロの漁獲枠配分について

          羆たべたよ

          今日は十勝の猟師さんから羆貰ったので食べました 普段は有害駆除として処分されるクマも丁寧に血抜きをし、加工すれば美味しいんだなぁと なんか、ジビエも魚も同じなような気がしてなんかワクワクしてた 有害だとか、値段がつかないとか、いろんな理由はあるのもわかります とってから運んできて処理する大変さ、感染症や寄生虫の危険、売り先、季節によって変わっていく味などなど いまのヒグマやシカの売り方を見ると、缶詰にしたり、カレーのレトルトで売ったりと単純だなー、と しかし、丁寧

          羆たべたよ

          いつから食べることは破壊することになってしまったのか②

          漁業の話でもしようかなと 何千年にもわたって人間が命を繋いでこれたのは、狩猟や農耕のおかげだったわけで、狩猟の中には山の猟師と水域の漁師が今もいるの しかし、今の社会は命を繋ぐということよりも、稼ぐことにしか目的がなくなっているように思える面が多々ある 定置網にマグロが入ったけど、漁獲枠がないから死んだマグロを海に「放流」し、放流するとお金が支払われるとか、サケが獲れなくて、ブリが獲れるようになっても、ブリは値段が安いからと扱いが雑になるとかとか 自分たちが他の生き物

          いつから食べることは破壊することになってしまったのか②

          いつから食べることは破壊することになってしまったのか①

          こんばんは。 突然だと思いますが、タイトルのような疑問がふと浮かび、ずっと考えていたので、こちらに残して置こうと 「生きる」 この意味には間違いなく、「食べる」という行為が含まれていて、食べることで生き物たちは遥か昔から命を繋いできた また、植物以外は他の命を食べることで命を繋ぐことができたわけで、他の命に依存しながら命を繋げてきたとも言える しかし、今の人間社会を見ると、「生きる」ために他の生き物の命を蔑ろにしている、更には人間の命すら蔑ろにして、成り立っているよ

          いつから食べることは破壊することになってしまったのか①

          北海道昆布DAYを終えて

          昨日、タイトルにある北海道昆布DAYなるイベントに参加してきました。 大学の教授、お茶屋さん、昆布研究家、起業家が集まってどんなことをやるのか気になりますよね。学術的な真面目な話をするのか、昆布の授業とかやるのか、などなど まったくそんなことはなく、昆布ピラミッド、昆布川柳、昆布お絵描き、などなど 展示されているのもタイトル写真にあるような昆布生花、昆布の遊走子の絵画と、研究紹介などもまったくなかったです。 昆布DAYというからには、昆布を学んでもらおうという思いのあ

          北海道昆布DAYを終えて

          どこまで自信を持って自分の仕事を語れるか

          最近、お世話になってる飲食店のオーナーさんとサシ飲みする機会があったのでそのことをポツポツとかこうかなっと その方は食材をとてもこだわっていらっしゃるオーナーさんです 何についてこだわっているのか それは、生産者がどこまでその生産方法などを胸張って伝えられるかでした 魚だったら漁法はなんなのか、今時期食べてる餌はなんなのか、船にあげてからどういう処理をしているのかなどなど 料理を提供する上で、そこまで聞いてくるお客様はほとんどいない中、見えない部分にどれだけ誠実に取

          どこまで自信を持って自分の仕事を語れるか

          学ぶ理由

          昨日、大学の大先輩方と飲みました。漁業と学問をつなぐということに関して、いいお話をいただきました。 自分でも考えることが多くまだ言語化できてないけど、その中でも強く印象に残った言葉を残しておこうかな、と 「学ぶのに役に立つからとか、理由なんかはいらないんだ」 その通りだなと、 数学が役に立つか立たないかは、勉強してみないとわからない やりもしないうちに、理由を考えてどうするんだ 理由をつけて、学んでもらおうというのは傲慢だと提言をもらいました。 まったくその通り

          じいちゃんばあちゃんの持つ知恵はGAFAすら知りえない

          昨日の朝、マドラー株式会社の成田智哉さんのお話を聞いてみて お話の中で、高齢者の持つ知恵はGAFAすらも手に入れることができないというのがあり、とても納得しました スマホを使えない、パソコンを使えない、そんな高齢者はGAFAにとって最も情報を得にくい位置にいるんだな、と インターネットが町中で使える日本でも、そのインターネットにアクセスしなければ企業は情報を得られず、超ローカル情報は高齢者が握っているという、とても面白い視点でした なぜ納得できたか 以前の記事で書い

          じいちゃんばあちゃんの持つ知恵はGAFAすら知りえない

          サクラマス保護の話

          ダムをぶち壊せ!! ダムネーションという考えおはようございます。昨日はサクラマスの生息環境を増やすことが、孵化放流事業よりも大切なこと書きました。 では、今日はどうやったらサクラマスの生息環境が増えるのかを書きたいと思います。 川に行ったとき、川を見たとき、こんな構造物を見たことがあると思います。 そう、砂防ダムです。 ここで、砂を堰き止めることで、洪水の際に大量の土砂の流出を防ぐこと、流下速度を落とすことで土石流による被害を防ぐなどなどの目的で作られています。 目

          サクラマス保護の話

          サクラマス保護の話

          種苗放流 サクラマスの保護河川があることは昨日書いた通りで、河口規制や、河川での遊魚が禁止されていたりなんかもします。 その中で、増殖事業というものがあります。そう、漁協が水産資源の維持、増加のために稚魚(時には稚貝)の放流事業などに取り組むことです。 増殖事業の多くは種苗放流という形で行われています。簡単にいうと、自然界だと1番死にやすい卵から幼生期を、人間の管理下で育てて、ある一定の大きさになったら自然に放ち、あとは自然界で成長してもらうという手法です。 人間で言

          サクラマス保護の話

          道南日本海のサクラマスの話

          おはようございます!おーたです! 今日は道南日本海地区のサクラマスの話でもしていこうかなと思います。 北海道でサクラマスの名所といえば!ほぼ全ての人が島牧、瀬棚という地名を思い浮かべるでしょう。 サクラマスの時期になれば多くの磯、サーフに人が並び、夢を追いかけてます。 自分もその1人です。 この地区のサクラマスのシーズンは3月から5月で、まだ雪の降るような時期から始まります笑 釣りをしない人からしたら、正気か??と思われるかもしれませんが笑 今日から何日かは島牧

          道南日本海のサクラマスの話

          生きるために他の命を奪うことは残酷なのか

          都会の人と話してみて この前、東京に住む昔からの友人と漁業について話す機会がありました。 そいつが言うには 人間が生きて行くためには命を奪う必要がある、命を奪って生きている残酷な行為を都会に住んでいると意識しなくなる。 それを意識しなくなったからフードロスなどの問題が生じるのではないか そのようなことを考えていました。 そんななかで自分はこの問いかけを皆さんにしたいです 果たして人間は命を奪っているのか?? 奪うという表現にやや、違和感を覚えました。 他の生物の

          生きるために他の命を奪うことは残酷なのか

          漁師と市場に、飲食店に一緒に行くと面白そう

          獲った魚の流れ 漁師が沖から魚を獲ってきて、浜に水揚げし、漁協に出荷し、浜の業者が競り落とし、全国に出荷されて行く いろいろと他にも流通はありますが、ざっと浜の流通はこんな感じです そこから、豊洲や札幌市中央卸売市場などで、また競りにかけられ仲買などから小売店に出荷されて行くという、複雑な流れを通って消費者に届くのは知っている方もいたり、いなかったりだと思います。 ただ、漁業者の多くは自分の魚が浜から出荷された後、どこに運ばれ、誰がどのような形で消費しているのかを知ら

          漁師と市場に、飲食店に一緒に行くと面白そう