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【タイパ抜群の短編映画】ジェーン・バーキン最後の主演作「彼女とTGV」

短編映画ってなかなか観る機会がなかったりしませんか?
私もあまり馴染みはなかったのです、が…
「1000万円さしあげますからショートフィルムをつくりませんか?」なんて企画に【ぶれるめん】で応募することになった昨年秋は短編映画を観まくっていたんです。
そしたら、それはそれは素敵な作品、驚きの傑作に出会っちゃいましたので紹介したいと思います!

「彼女とTGV」(2016年/30分)


【予告編】
La femme et le TGV - Festival Trailer (HQ) - YouTube

【あらすじ】
スイスの田舎町で菓子店を営むエリス・ラフォンテインには、もう何十年も続けている秘密の習慣があった。それは毎日朝晩1回、彼女の家の前を通り過ぎる特急電車(TGV)にスイスの国旗を振ること。ある日、彼女は庭で運転手からの手紙を見つける。毎日彼女が笑顔で旗を振っているのを見ると応援されている気がする、ありがとう という内容だった。
それ以後、二人の文通が始まり彼女の孤独だった人生が大きく変わりはじめる。(引用元:Amazon Prime Video)

嬉しそうに国旗を振るエリスと列車から飛んでくる手紙💖


ジェーン・バーキンを観るだけでも価値あり!

髪ボサボサで偏屈な老婆が文通相手の運転手に恋をして驚くほどチャーミングに変化していきますが、その魅力に目が離せません。
そうか、これがジェーン・バーキンか!!
特急列車(新幹線)なので通過するのはほんの一瞬。
びゅーんってなもんで、運転手の姿なんか全く見えません。
ぴら~っと彼の書いた手紙が庭に飛んでくるだけ。(奇跡かよ)
一度も会ったことのない相手に恋をするなんてと思いますが、顔が見えないからこそエリスは夫に先立たれたこと、息子と疎遠なこと、仕事のこと、色々な話を素直に手紙に綴ることができるのです。
そしてこの恋はエリスの生活にも様々な変化をもたらします。
頑なに守ってきたルールを破り、次々と新しいことにチャレンジしていくエリスは人生を楽しみ始めます。
いくつになってもエリスのように人は変われるんだよと教えてくれる、そんな心温まる物語です。


スイスの風景、インテリアや小道具すべてが美しい

舞台はスイスのMon Bijou(モンビジュー)という小さい町で、エリスの家や菓子店、インテリア、お茶セット、鳥かご、自転車、ひとつひとつが素朴で愛らしい。
27歳の若手監督のセンスが光っています。インテリア、雑貨好き、ターコイズブルー好きはそういう視点でも楽しめます。


実話に基づいたお話

この奇跡のような出来事がまさか実話とは驚きです。
エンドロールの最後の最後に実際のエリスと運転手さんの姿が出てきますのでお楽しみに♪

最後に…
この記事を書くために調べていたら…ショックなことに2023年7月16日ジェーン・バーキン(76歳)は亡くなっていました。
(Hermèsのバーキン👜は彼女の名前を冠したバッグとして有名ですよね)

30分という短い時間でジェーン・バーキンを存分に楽しめて胸がいっぱいになる感動作「彼女とTGV」は本当におすすめです!
現在アマプラで配信中なので、よかったらご覧くださいませ。

【Amazon Prime Video配信中】
Amazon.co.jp: 彼女とTGV (La Femme et le TGV) - Presented by Shortzを観る | Prime Video

                         ~サワディ~

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