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痩せてる方か良いかもしれないが【産んでくれなんて頼んでないし】

「産んでくれなんて頼んでないし」タイトルに惹かれて読んでしまった。
性教育をされている大貫詩織さんというYouTuberさんのエッセイ。
10代のもがき苦しんでた頃の話や助産師で精神病棟で働いていた話、結婚、妊娠、出産などの話が書かれていた。
その中でダイエットの話が私の中で印象的だった。

私は20代の社会人2年目か3年目ぐらいで、ダイエットをした訳ではないのに、ストレスで痩せてしまったことがある。
自分でもびっくりするぐらい体重が落ちた。
痩せた私を見て周りの人たちは「きれいになったねー!」とたくさん褒めてくれた。
「可愛いって思われる見た目でいるだけで、居場所を与えてもらえるんだ」という大貫さんの言葉に確かに私も当時はそう思ったなぁと懐かしく思った。
本当にびっくりするぐらい周りの対応が変わった。
ちゃんと人間として扱われている感じ。
だからこそ、今は当時よりも太ってしまい、鏡を見る度に自分に価値がないと思ってしまう。
「あの頃と比べて今の私は…」と思うことがあるが、大貫さんの「あなたの体重によって接する態度を変えるような人は、本当にあなたを大切に思っているのかな」という言葉を忘れないようにしようと思う。

体重で対応を判断する人たちに好かれても、後々しんどいだけ。
確かに痩せてた時にチヤホヤしてくれたことは、まぁぶっちゃけ嬉しかったが、あの頃と今を比べて引きずっても意味はない。
もちろん健康のためなら今よりも痩せたほうが良いが、私の身体は誰のものでもない。
大貫さんの「私の身体のことは、私が決めるのだ」という言葉が頼もしく感じた。

今のままの自分でも良いかなと受け入れる気持ちはできたが、健康のためにも、できればもう少し痩せたいのが本音。
食べる量は以前と比べたら減ったし、毎朝ストレッチは欠かさない。
散歩もできるだけするようにしているが、なかなか30代は体重が減らない。
周りの人間がジムに通ったり、ピラティスやヨガに通う理由が分かってきた。
だが、私は絶対に通っても行かなくなることが確実なので、YouTubeの室内で運動する動画を観ながらぼちぼち頑張ろうと思う。


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