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読書や映画のかんそうを集合させてみました。
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Impression #2 「東京百景」

Impression #2 「東京百景」

 私には好きな作家さんがいる。その作家さんがはじめての商業出版をして、対談イベントを行っていた。たまたまお仕事がお休みだったので、友人の結婚式の前日なのにも関わらずいそいそとイベントに向かった。
 はじめて、イベントに足を運びたくなるほど好きだと思った作家さん。その作家さんが大切にしている一冊が「東京百景」であった。好きな人が、大切にしている。読まない理由がなかった。 
 緩急ある文章が癖になる。

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Impression #1「正欲」

Impression #1「正欲」

公開初日に鑑賞、さても優等生。

この本を読んでいたとき、珍しく電車の中でも読み進めていました。普段は乗り物酔いをするからと本をしまうのに。

ずっと忘れられないページがあって、それ観たさに駆けつけました。映像でもやっぱり沁みる。

物語に浸っている時にあまりにも立場が違う佳道や夏月に共感している自分が時々いることが面白かった。状況は違えど、全く理解できないことも実はないのかもしれない。あなたには

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Impression #0

Impression #0

私は感想文というのが苦手である。
正確に言うと、感想を述べることが得意でない。

この苦手意識は学生の頃からあると思う。

夏休みの読書感想文、私の学校は任意提出だった。
ただ、なぜだか我が家では提出が強制された。

登校日じゃない日に、先生に作品を見てもらう。
直しをもらって、コンクールに提出する。
別にやりたくてやっている訳じゃない。
親がそれを強制した。
職員室に入ってお菓子をもらう、そんな

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