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「繊細さ」について

繊細さんの本を読みました。

私はどちらかというと
気にしすぎな面があります。
その逆に
「空気を読まない」
鈍感さも持っています。
よくよく考えてみると
誰にでも繊細さは持ち合わせていると
わたしは思っていますが私はどちらかというと
「非・繊細さん」に近いと思います。

そうはいっても
武田友紀さんの述べられていることには
腑に落ちる部分もありました。

ところで
鬱(うつ)に罹患している人に
「予期不安」という言葉があります。
その人の物事の捉え方からくるものかもしれません。

例えば、私は昔のことですが「パニック障害」を患っていました。
瀬尾まいこさんの小説に

「夜明けのすべて」という小説があります。
(映画化もされましたね)
この小説に出でくる山添くんも「パニック障害」を患っています。
小説にも出てくる「ソラナックス」という薬は
昔私もとんぷく用の薬として服用していました。

山添くんはパニック障害になってから
生活範囲が極端に狭くなってしまいました。
努めている会社には徒歩でいく。
バスや電車には乗れない。
床屋で座っているのもつらくなってしまう。
などなど・・・

私は、山添くんほど極端ではありませんでしたが学生の時、授業中や帰りの電車の中はやはり
いつ発作に襲われてしまうのかとても辛かったです。

「予期不安」とは
考え方(認知の仕方)が常に
「パニックに襲われる」ことに集中しすぎてしまいます。
自然に「予期」しながら「不安」になってしまうのです。
その不安が脳にネガティブな印象を与えてしまいます。
結果パニックを自分で呼び込んでしまうことに
なってしまうということです。

幸にして今、私は「パニック障害」は
寛解できました。
今はもうあの「何とも言えない
自分が自分でない感覚」はやってきません。
良かったです。

人間は良くも悪くも
将来を不安に考えてしまいがちです。
先に述べた「繊細さん」も
「気にしない」ではなくその感じ易さを
逆に活かして生活することが大切だと著者の武田さんも
述べられています。

将来を予想することは
生きていく、生活する上で大切なことです。
でもそれが強すぎてしまうと
「パニック障害」や疲れやすい「繊細さん」
のような感覚に陥ってしまうのかもしれません。

今や精神的な悩みを持つ方は
多数の部類に入る気がします。

この著書の中でも
著者アンデシュ・ハンセン医師の出身地スウェーデンでは
大人の9人に1人の人が抗うつ薬の
服用をしているそうです。
それだけ、今の社会には心に繊細な気持ち
を持った人が多くいるということでもあると思います。

しかし、それは恥ずかしいことではなく
逆にそんな自分を大切にしてほしい、というのがこれらの著者の方々の本音になると思います。

どうか今「感じやす」くて疲れたり
不安に覆われて辛い思いをしている方々にも
ご自分を責めないでいただきたいと思います。
紹介した書籍もありますし
専門家の戸を叩くことだってできます。

今回は「繊細さ」について述べてみました。
少しでも楽になれる文章になれたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり
本当にありがとうございます。

今回はここまで
では また
おわり

t0m0y0さん再び素敵なイラスト
ありがとうございます。

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