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日本とカンボジア

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記事一覧

【日本とカンボジア】日本人会の生い立ち

【日本とカンボジア】日本人会の生い立ち

カンボジア日本人会が設立されたのは、1991年の7月のことです。当時のマジョリティーはNGO関係者で、その他には国連職員、旅行会社、製材業者等が少数いて在留邦人は合計20人程度でした。当時はパイリンホテル1階のインターナショナルレストランが、日本人の集いの場所だったそうです。

その当時復活が計画されていた水祭りのボートレースに参加したいとの話が出て、またそれ以外にも行事をやろうと言う思いから、日

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【カンボジアニュース】日本人の集団強制労働疑惑

【カンボジアニュース】日本人の集団強制労働疑惑

昨日26日、カンボジア内務省のキュー・ソペアック報道官は、入国管理局はシアヌークビルのホテルに20人の日本人が監禁されているとの通報を捜査したが、問題は見つからなかったとコメントしました。

報道官によると火曜日に、20 人の日本人がシアヌークビルのメアリービーチホテルに監禁されているという匿名の通報を受け取り、同日ホテルを捜査したところ、疑わしきものは何も見つからなかったそうです。現場では19人

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【カンボジアニュース】カンボジア在留邦人数は大幅に減少

【カンボジアニュース】カンボジア在留邦人数は大幅に減少

2022年12月20日に外務省は、海外在留邦人数調査統計の結果を発表しました。この統計は在外公館が2022年10月1日現在で、それぞれの管轄区域内に在留する邦人数を在留届ベースで推計したものです。

2022年のカンボジア在留邦人数は、世界29位の3363人となりました。前年度は世界27位の4502人でしたので、25.3%の大幅減少です。上位50カ国中でカンボジアはロシア、パラグアイに次いで世界3

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シエムリアプのこだわりの土産はAndkow & Co.をオススメ

シエムリアプのこだわりの土産はAndkow & Co.をオススメ

オールドマーケット近くのカンダールビレッジ。小さな裏通りですが、雰囲気のある個性的なお店が集まっているエリアです。カンボジアでものづくりブランドの立上げと職人の育成をしているシンくんのこだわりのお店がそこにあります。

私の愛用している革製のメガネ入れや財布、そして真鍮の家の看板?等は彼が作ってくれています。お土産を探すだけではなく、自分が長く使っていきたいこだわりのアイテムを探す、或いはオーダー

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【日本とカンボジア】終戦後のシアヌーク殿下の訪日とその背景について 2

【日本とカンボジア】終戦後のシアヌーク殿下の訪日とその背景について 2

昨年12月25日、【日本とカンボジア】終戦後のシアヌーク殿下の訪日とその背景についてというタイトルの投稿をきっかけに始めた当ブログも、お陰様1ヵ月が経ちました。最近はいろいろなことを書き散らしている、脳卒中でリハビリ中のおじさんの備忘録ではありますが、初心に戻ってこのお題について少し掘り下げてみたいと思います。

このブログを始めた、最初の投稿はこちらです。

さて、上記の記事でも書いた通り、シア

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シエムリアプで令和5年度の賀詞交換会開催

シエムリアプで令和5年度の賀詞交換会開催

1月7日に、シエムリアプ市で賀詞交換会が開催されました。

有志の皆さんのご協力でこんな素晴らしいお節も食べれました。ご提供いただいたワンダーズのフライドチキンと大のチーズハムカツが美味しくて、エンドレスに飲み過ぎました。

様々な場所で活躍している日本人の方が旧交を温め、また新しい出会いの場となりました。

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COVID-19対策でタイの入国規制が再開

COVID-19対策でタイの入国規制が再開

タイ航空当局から各航空会社に通知された内容は以下の通りです。1月9日(月)以降タイへの入国を予定されている方は、ご注意ください。必要に応じて、搭乗予定の航空会社のホームページ等をご確認ください。航空機乗り継ぎのみで、タイに入国しない乗客は、ワクチン証明や保険は必要ありません。

タイに渡航する乗客への入国時の必要事項

1. 新型コロナワクチンに関する書類

18歳以上の乗客は、以下のい

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日本カンボジア友好70周年の開幕式開催

日本カンボジア友好70周年の開幕式開催

1月9日午後、日本大使公邸において、日本カンボジア友好70周年の開幕式がとり行われました。

谷内臨時代理大使とキムタ―外務次官の挨拶の後は、岸田総理とフンセン首相、また林外相とプラック・ソコン副首相兼外務国際協力相の間での祝辞が、谷内臨時代理大使とキムタ―外務次官によって交換されました。

また70周年にあたっての親善大使は、日本側は南野陽子さん、カンボジア側はローラ・マムさんであることが公式に

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【日本とカンボジア】日本カンボジア友好70周年の親善大使に南野陽子さん

【日本とカンボジア】日本カンボジア友好70周年の親善大使に南野陽子さん

日本カンボジア友好70周年の親善大使が南野陽子さんになることが発表されました。

日本カンボジア友好70周年のテーマソングでもある、南野陽子さんが歌う「明日への虹」をご紹介します。

「明日への虹」
https://www.facebook.com/JapanEmbassyCambodia/videos/480200256843446/

1989年に日本テレビの「24時間テレビ-愛は地球を救う」

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シアヌークビルへの高速道路の今昔

シアヌークビルへの高速道路の今昔

昨年、中国企業によりシアヌークビルへの高速道路が開通し、カンボジア初の高速道路と認識されている方も多いと思います。実は「高速道路(highway)」と名付けられたカンボジア最初の道路は、1959年に開通していました。

今回の中国企業と同じく、首都プノンペンからシアヌークビルまでの道路がアメリカの支援で開通し、「クメール・アメリカ友好高速道路」と名付けられています。国連暫定統治により新生カンボジア

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【日本とカンボジア】日本人町はどこにあったのか。これは証拠写真?

【日本とカンボジア】日本人町はどこにあったのか。これは証拠写真?

17世紀のカンボジアには、プノンペンとピニャールーの2カ所に日本人町があったと言われています。具体的にどこなのか長年調べていましたが、新たな資料が手に入りました。仏印進駐をした日本軍が1942年頃に建立した碑です。この写真撮影場所は判ったのですが、本当にここなのかどうか、或いは適当な場所に立てたのかの判断が難しいところです。

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【日本とカンボジア】アンコールワットに書かれた日本人の墨書

【日本とカンボジア】アンコールワットに書かれた日本人の墨書

アンコールワットには、17世紀初頭に訪れた日本人の墨書が少なくとも14箇所確認されています。その墨書を見てきました。鎖国前の朱印船貿易で栄えたこの時代、プノンペンとピニャールー(当時の王都ウドンの近郊の港)には、日本人町が存在しました。

墨書に書かれた内容からは、肥後、京都、大坂、堺などから、武士商人を問わず、単独だけでなく団体や夫婦でも多くの日本人が、ここを祇園精舎と信じて参拝していたことがわ

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ベトナム航空のフライトマップに、撃沈された阿波丸の表記

ベトナム航空のフライトマップに、撃沈された阿波丸の表記

航空会社によっては、フライトマップの「日本海」表記を自粛することもあったりするご時世のようですが、ベトナム航空は、驚くべき表記をしていました。日本人としてはありがたいお話です。

成田からホーチミンに向かう飛行機に搭乗中に気づきました。ベトナム航空のフライトマップでは台北すら表記してないのに、台湾沖合でアメリカにより撃沈された阿波丸1945年の表記があります。

日米間の協定で安全航行を保障されて

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アンコールワットより地元参拝客の多い祠の数奇な物語

アンコールワットより地元参拝客の多い祠の数奇な物語

外国人観光客が訪れる事はほとんどありませんが、アンコールワット入口のヴィシュヌ神と並んで、シエムリアプで最も信仰されているのがプレア・アンチェーク、プレア・アンチョム祠です。シエムリアプの中心部、王宮の斜め前にその祠はあります。

これからちょっと長旅になりそうなので、私も今日参拝して旅の安全を祈願してきました。

この2体の像には数奇な物語がありますので、こちらでご紹介します。

プレア・アン

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