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本当は教えたくない!?転職サバイバル時代に突入している4つの理由とは!?

転職することが容易になった!?

昭和の時代については、終身雇用が当たり前であり、年功序列で給与は毎年右肩上がりになることが当たり前だった。
会社が倒産することや買収されることについては全く気にしていなかった。

バブル経済が崩壊すると、余剰人員、余剰在庫、不良債権処理によって、早期退職という妙案が生まれて、定年退職を目の前にしていた50代を中心にリストラが行われた。

1990年の1.43倍あった有効求人倍率が、1999年に0.49倍まで下がっていくことになり、失われた20年が始まった。
2006年に1.06倍まで回復をしてきたが、2008年にリーマンショックが発生すると、2009年には0.45倍まで急落をしていく。

表面的には早期退職を名目としたリストラが行われるのと同時に、事業のスクラップビルドによって、事業部の再編が行われたり、社内異動で人員整理をすることになった。

転職をすることが当たり前になったのが、1985年ぐらいからB-ingやとらばーゆなどの転職雑誌が発刊されると同時に、徐々に転職をすることが認められつつあった。

しかし、2000年代に入るまでは、就職したら定年退職まで当たり前という時代であり、転職をするということはネガティブに捉えられていた。

2000年に入るとグローバル化が進むことによって外資系企業による日本企業の買収がおこなわれていくことになり、世界的な変遷が始まった時代でもある。

2010年頃からはフリーランス、ノマドワーカーブームがおこり、やりたいことを仕事にするという時代に変化をしていった。

働き方の多様化が始まったのは2010年ぐらいから一気に進んできており、転職をすることが当たり前の時代になったのは間違いありません。

転職できる人VS転職できない人

人材業界や人事業界で言われているのが、賃金が安い、長時間労働、人間関係に疲れて転職をする人が多くいます。

日本の転職市場については9割の人がこのタイプであるということは、人材業界、人事界隈に20年以上いると気づくことである。

面接のときにはポジティブに転職理由を語るのですが、実際に仕事をしてみると、前職でも同じようなことをやっていて環境適応能力のない人が多かった。

30歳ぐらいまでの場合については、育成の観点から残留をさせる方向になりやすいのですが、30歳を超えてからは試用期間で雇止めになるケースも多数見てきた。

給与バランスとスキルが合致しておらず、高い買い物をしてしまったという考えで雇止めになるケースもあれば、部下からの信頼を得ることができずに雇止めになるケースもあった。

共通していることは話を盛ってしまって、自分の首を絞めてしまった人もいらっしゃいますし、前職のやり方を現職でもやり続けてしまったため、部下からの反乱を起こされてしまったケースもしばしば。

自主性を尊重して自立性を促そうとして、放任してきた結果、リストラをする会社もあるぐらい。

転職をできる人は、自分自身のスキルを言語化するだけでなく、いろいろな企業で不変的なフレームワークを持っているため、どんな会社でも信用と信頼、実績を出し続けることができるようになり、年収もドンドン上がっていくことができる。

自分の強みを活かしてやってきており、体現できる人はもちろんですが、組織人のようで組織人でない人が多いというのが特徴です。

フリーランスから会社員に戻る人もいらっしゃいますが、フリーランスが向いていないこともあります。

フリーランスになると、営業はもちろん、会計、税務、法律など多岐にわたって1人でこなすこともありますし、創業当初については1人でやるため、実績と売り上げが出始めてから、いろいろとアウトソーシングをしていくことになります。

フリーランスのエージェントに営業を任せておいてもいいのですが、職種によって変わるので注意が必要です。

会社化することによって信用と信頼を得ることができるようになりますが、1人でやるなら合同会社、複数人でやるなら株式会社という選択もあります。

転職をすることができない人の特徴としてあるのが、自分の強みがわからない、スキルがあるかないかわからない、スキルのニーズがあるかどうかもわからないという人がすごくモヤキャリ相談室にご相談にいらっしゃいます。

転職をするうえで、技術的なことなどはっきりとしている評価基準があるものであれば、問題はありません。
しかし、評価基準がはっきりしていないものについては、再現性があれば認められますが、再現性がないとなると認められず雇止めになるケースもあるでしょう。

働き方の多様化が招いたグローバルスタンダード

コロナショック影響でリモートワークが当たり前になったのですが、企業によって対応が分かれているのが現状である。

オールリモートワークの会社もあれば、リモートワークとオフィスワークの両輪であるハイブリットワークの会社もあれば、出社前提の会社がある。

転職のハードルが下がってきた理由としては、自分らしく働く、自分のライフスタイルに合わせて働ける会社を探す人が増えてきている。

新卒採用をしていると、数年間在籍をして信用と実績を積んで、他社にチャレンジをしたいという人が増えている。

しかし、企業が求めているのは従順なセントバーナードのような人であり、転職をすることが前提にはなっていないから不思議である。

これは昔から続く、新卒研修で会社の考え方ややり方を注入したら、今の考え方を変えることができ、自社色の人材になってくれるという昭和の考え方があるからかもしれない。

そのため、体育会系採用でハラスメントに強い人材を求めたりする傾向があったりするから不思議である。

令和の世の中にもかかわらず、根本的な考え方が変わらない人事については、これから衰退していことがわかっていない。

共感と等身大のマーケの時代に、昭和の根性論、精神論を振りかざしたとしても人はついてこないだろう。

昔の会社でお世話になった先輩社員がいっていたことが現実味を帯びてきている。

「これからの時代は会社で学ぶことがなくなったら転職をする時代だぞ。目標達成をしたら次の目標に向かっていかないとね。会社に居続けることは自分のキャリアに対して、消化試合をしているようなものだから。」

out or upという考え方である。
自分より優れた部下が出てきたらその場所を譲るか、自分自身がさらに高いところ目指すかの2択である。

日本企業の場合については管理職になった瞬間、人が変わる人もいるように、能力のない管理職が部下の才能をつぶしてしまっていることに今までは気づいていなかった。

リモートワークになったことによって、無能な管理職があぶり出されたのも事実である。

ハラスメントについて関係ないという管理職がいたり、私の時代はこうだったから、これが当たり前ということでマネージメント能力がないと判断をされて降格している人も増えている。

転職=所属の変更ではない

転職をするということは、所属を変更することだと思われていましたが、実は違うのではないかというのが昨今の転職の理由である。

転職することはリスクがあり、自分が活躍できるかどうかわからないギャンブル性の高いものだったのが、山一證券や北海道拓殖銀行の倒産、サクマドロップの自主廃業、外資系企業の子会社、傘下に入ってしまうことによってリスクがある時代へと変化をしてしまった。

転職はスキルがあれば、リスクヘッジできることが証明されつつある。
何が起きてもどこでも戦えるスキルを持つことで、自分を安売りすることなく、自信をもって交渉をすることができるようになる。

市場価値は手持ちのカードの組み合わせが時代の流れに合うかどうかであり、ワークスタイル、ライフスタイルに合っているのかなどの組み合わせによって決まることであり、決して年収だけではないから勘違いをしてはいけません。

市場価値=年収という考え方は古いということになるので、これからの時代は働き方の多様化によって、正解が何通りも出てくることになります。

これからの時代は転職することは営みを表すことになる時代。
自分自身の在り方を見つめなおす手段であったり、自分を磨き上げるための手段であったり、自分を転職で変化させる手段である。

転職する意味が変わってきているので、くれぐれも転職は慎重に。

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