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不登校について

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不登校について、娘の葛藤と私が客観的に見た状況、親としての想いを綴っています。 現在不登校に悩む方やご家族の方はもちろん、それに関わる方・支援する立場の方に当事者の声が届くと幸い… もっと読む
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不登校について①~不登校のはじまり~

不登校の原因娘は中学3年生の頃、いじめに遭っていたそうです。 (私は少し後になってから、知りました。) と言っても、いじめている本人におそらく悪意はなく、仲良くじゃれ合ってる感覚だったと思います。 みんなの前で”仲の良さ”を見せつけ、 「この子は私のもの」 と主張したかったのかなぁ、と。 私がそう感じる理由について、今回は詳しく書きません。 いずれにせよ言葉が強かったり、暴力的なところがあり、娘にとってはそれが苦痛だったようです。 客観的に見ていると、その子からは 『娘

不登校について②~高校生になって~

【不登校について①】はコチラ↓ 高校受験中学3年の夏休み、 「クラブを引退したら塾に通いたい」 と持ち掛けられます。 その頃の娘はだましだまし登校していたけど、 「学校に行きたくない」 「頭が痛い」 という日が増えて来て、最初は正直 「学校もロクに行けてないのに、塾なんて」 と思いました。 でも娘からは、 「国際教養科に行って英語を学びたい」 という発言や、 『高校に行ったら変われるかも』 という意欲が感じられ、塾に通うコトにしました。 実際に娘が行きたいと言った高校

不登校について③~転校を決意~

【不登校について②】は、コチラ↓ 不登校、再び高校1年生の11月。 ある日を境に、朝全く起きられなくなりました。 起きられないというより、起き上がれない状態。 まるで何かの糸がプツンと切れたように。 起こしに行く ↓ 学校に遅刻の連絡を入れる ↓ また起こしに行く。。。 この毎朝続くルーティンの辛さ、虚しさ、情けなさ、やり切れない想い、、、 こんな状態が続いて、心療内科の通院を再開。 私も本格的に”学校以外の居場所探し”を始めます。 限界はとっくに超えていたこの時

不登校について④~失声症~

【不登校について③】は、コチラ↓ 駅で倒れる来年度からS高への転校の決意を固め、学校へもその意思を伝えて… と、少しずつ動き出した1月下旬。 娘がしぶしぶ家を出た約30分後、自宅の電話が鳴り響きます。 学校以外からは、滅多に掛かって来ない家電。 ディスプレイを確認するが、知らない番号。 『ドキドキ、ドキドキ・・・』 恐る恐る電話に出ると、学校の最寄り駅の駅員さん。 「娘さんが駅構内で立てなくなり、今救護室で寝てもらっています。」 「・・・申し訳ありません。 すぐに

不登校について⑤~心療内科(1)~

【不登校について④】は、コチラ↓ 今回から”心療内科”というカテゴリーで、娘の経過をまとめてみます。 ①~④までお読み頂いてる方、少し時間を戻しますのでお付き合い下さい。 初めての心療内科娘が中学校卒業式と受験を控えた3月初旬。 「4月からは、みんなと同じように学校に通いたい」 と、心療内科の受診を希望されます。 調べると、近所にクリニックは4軒ほど。 娘と検索して、 ・女性ドクターで、丁寧に話を聴いてくれる ・ドッグセラピーもしていて、落ち着く ・アットホーム と

不登校について⑥~心療内科(2)~

【不登校について⑤】は、コチラ↓ 2軒目のクリニック高校生になり週1回程度の遅刻や休み、度々 「学校行きたくない」 等の発言はあるものの、それほど問題なく日常生活をこなしていた娘。 ところが高校1年の11月中旬、ある日を境に全く起きれなくなります。 そして【不登校について③】に書いた症状が少しずつ表れ始めました。 (読まれてない方の為に、主な症状はコチラ↓) 『藁をもすがる思い』とは、このコト。 私から再び心療内科への通院を提案してみますが、 「前のクリニックはコワイ

不登校について⑦~心療内科(3)~

【不登校について⑥】は、コチラ↓ 3軒目のクリニック【不登校について⑤】→【不登校について⑥】の流れを経て、現在通っている心療内科に辿り着きます。 こちらはシンプルなホームページで、”カウンセラー常駐”というコトと”不眠症に力を入れている”というコトくらいしか分かりませんでしたが、通いやすい場所で考えるともうほとんど選べるような状況ではありません。 「こんなに乱されるくらいなら、心療内科なんて通わない方が良いないんじゃないの?」 正直そう思い始めてたコトもあり、 「ここ

不登校について⑧~保護者の方へ~

【不登校について⑦】は、コチラ↓ 今回は保護者の方に向けたメッセージを綴っていきます。 自分の子どもが不登校になった時、 「何でうちの子が?」 「私の育て方が悪かったのか」 そう思うのは、ごく自然なコトだと思います。 私もそうでした。 でも ・この子に何か問題があるんじゃないか ・親(自分)の育て方や、環境に問題があったんじゃないか そう考えている間は、子どもはなかなか心を開いてくれません。 純粋な反応不登校には様々な原因があり、それに付随する問題も多岐に渡ります。

不登校について⑨~学校関係者の方へ~

【不登校について⑧】は、コチラ↓ 今回は親の次に子ども達が身近に関わる大人、学校の先生へ。。。 不登校は、怠けでもサボりでもない!生徒が登校しなくなった時、まずいじめや学力・家庭環境の問題を疑うと思います。 でも、そのどれにも当てはまらなかった場合、特にトラブルや問題も抱えてないのに登校出来ないのは、怠けやサボりだ。 そう結論付けるのは、少し待って下さい。 これは娘の経験ですので、もちろん全てのケースに当てはまる訳ではありませんが・・・ 「いじめ等、何もトラブルや問

不登校について⑩~自傷行為(1)~

【不登校について⑨】は、コチラ↓ このテーマは、ずっと『書かなきゃ』という想いはあれど、なかなか筆が進みませんでした。 親としては最もツラく、見たくない一面。 自傷行為。 私が見たコト、向き合ってきた全てを、書き残さなきゃいけない。 誰に対する使命感なのか、何に対する問題提起なのか。。。 今はまだよく分かりませんが、とにかく心のままに書いていこうと思います。 我が子の自傷行為に気付いてしまった私最初に自傷行為を見付けたのは、中学3年夏の終わり頃。 1年の内で学生の自

不登校について⑪~自傷行為(2)~

【不登校について⑩】は、コチラ↓ エスカレートする自傷行為娘の自傷行為について、きちんと見せてもらったのは発覚時のみ。 それから度々自傷を繰り返している素振りはあったものの、娘の 「今はそっとしといて」 という言葉もあり、大きなアクションは起こさずにいました。 時々 「最近酷くなってない?」 「大丈夫?」 という声掛けはして、娘からは 「うん、分かってる…」 「大丈夫。」 という返答のみが続いていました。 この時娘からは 『苦しい』 というメッセージは発信されていたけ

不登校について⑫~自傷行為(3)~

【不登校について⑪】は、コチラ↓ ”自傷行為”と”自殺未遂”一口に”自傷行為”と言っても、その行動に至るまでの経緯や、その行動に対する想いはそれぞれ異なります。 私が娘に話したように、 『自傷行為は、娘が生きる為にやっている』 これは、間違いなかったようです。 ただ、去年の年末頃~ 「自殺願望が襲ってくるコトもある」 と教えてくれました。 ちょうど双極性障害の症状が酷くなり出した頃です。 特に2人の間でその言葉が持つ意味を議論した訳ではありませんが、娘も私も”自傷行

不登校について⑬~不登校になった君たちへ~

【不登校について⑫】は、コチラ↓ 今までたくさんの投稿を読んで頂き、ありがとうございました。 私の中にずっと溜まっていた何かを、自分の気持ちの整理も兼ねて、今まで投稿して来ましたが、つたない文章をお読み頂いた皆さん、ありがとうございました。 葛藤はこれからも続いていきそうなので、また折に触れて⑭以降も投稿していくと思いますが、現在までの経緯と気持ちの変化についての書き出しは、ここでひと段落付いたかなと思っています。 最後に、不登校になった当事者(子ども達)に向けての手

不登校について⑭~第二章の入口~

【不登校について⑬】は、コチラ↓ 何かに突き動かされるように、なぜだか必死で、不登校の記事を書いてから約1か月が経過しました。 ”これから”に向かって娘は学年末テストが終わった後、2月末に謎の耳痛がありました。 時折顔をしかめて耳を抑える、刺すような痛みを訴え耳鼻科へ。 「どこも悪くない」 色んな検査をしたけど、中耳炎でもなく原因不明。 心療内科で伝えると、 「これもおそらく転換性障害の一種だろう」 とのコト。 仕方なく様子見していたら、数日で症状は軽快しました。