不登校について⑫~自傷行為(3)~
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”自傷行為”と”自殺未遂”
一口に”自傷行為”と言っても、その行動に至るまでの経緯や、その行動に対する想いはそれぞれ異なります。
私が娘に話したように、
『自傷行為は、娘が生きる為にやっている』
これは、間違いなかったようです。
ただ、去年の年末頃~
「自殺願望が襲ってくるコトもある」
と教えてくれました。
ちょうど双極性障害の症状が酷くなり出した頃です。
特に2人の間でその言葉が持つ意味を議論した訳ではありませんが、娘も私も”自傷行為”と”自殺願望・自殺未遂”は全く別の言葉として扱っています。
そしてその言葉が持つ意味合いは、2人の間で何となく共通認識として一致しているようにも感じています。
それは娘の
「昨日またやっちゃった」
と言う時の傷口と、
「この前自殺願望があって。。。」
と見せて来る深めの傷口、飛び降りたいと思ったというようなエピソードを聞いていても分かります。
自殺願望は娘にとって、衝動的で一過性の感情のようです。
それが襲って来た時にどう対処するかは、これからまた2人で考えていかなくてはいけません。
ただ今は、
「その感情が襲って来た時に、チラッとでもママの顔が浮かんでくれたら嬉しい」
と、伝えるに留まっています。
ちょっぴり変な母娘関係
我が子の自傷行為や、我が子から自殺願望があるなんて話、聞きたい親がいるはずありません。
「通らなくて良い道なら、通りたくなかった」
正直、そんな想いがない訳ではありません。
でもそれが娘にとって必要な道なら、私はむしろ堂々と通ってやろうと思います。
『不登校の自分』
『自傷行為をする自分』
に対して娘は、
『そんな自分は、薄暗くてジメっとした、陽の当たらない場所を通らなければいけない』
と思っているように見えます。
イキイキと青春を楽しんでいる同級生は、眩しくて見れない。
そんな人達と同じ場所へ、自分は行ってはいけないのだ、と。
コソコソと日陰の方へと行く娘に対して、私は堂々と陽の当たる場所を歩き、
「ほら、こっちにおいで!
こっちの方が暖かくて、気持ちいいよ❣」
「あなたも堂々と、胸を張って進んで良いんだよ!!」
と、伝えていきたい。
そうやって歩く私を見て、
「え?私もそんなとこ通って良いの?!」
「そんな歩き方、あり?!」
と思ってもらえたら、しめたもんです。
その道を娘が私の後を追うように…ではなく、自分自身で選んで歩き出した時、私の母親としての役目はひと段落。
今はそんな風に考えています。
「かゆい~」
と、自傷の痕を搔きながら見せて来て、
「お?かゆいってコトは、治りかけってコトやん!
最近やってないの?」
「このまま治ったら良いけど、また不安になるんやもんな。。。?」
と、傷口を撫でる。
「昨日は久しぶりにやっちゃった。
深く行きすぎて血が。。。」
と見せて来て、
「もぉ~、しゃあないなぁ。。。
ガーゼと包帯持ってきて!」
と、私が傷の処置をするコトもあります。
つい最近も傷の処置をしていて、
「自傷の話をこんなにオープンに出来る母娘って、変やな?」
と言われ、
「確かに。。。(笑)」
と、笑い合ったところです。
私がお風呂に入る時、
「ママが湯船に浸かるタイミングで呼んで❣」
と言い、私が湯船で温もってる間に、娘は洗い場で髪の毛や身体を洗いながら色んな話をします。
深い話から笑える話まで、この2~3か月ほどで本当にたくさん話をするようになりました。
ちょっぴり変だけど、これが私たち母娘です。
娘は無事、学年末テストを全て受け終えました。
オンラインスクールに通う準備と手続きを始め、私は来月からキャリアコンサルタント養成講座に通います。
これから先、どうなるのかなんて全く分かりませんが、それは約1年半前に不登校が始まった時も同じだったはず。
違うのは、今はこれから先の未来に対して、必要以上の不安は感じていないというコト。
自傷行為や自殺願望については現在進行形で続いているし、オンラインスクールについても課題等きちんとこなして行けるかは分かりません。
もちろん私にも感情の波はあって、ふさぎ込みたくなる時も、娘の話をゆっくり聞いてあげられない時もあります。
まだまだ問題は山積みですが、少なくとも私は今”得体の知れない不安”にはとらわれていません。
もし何かあったら…は、何かあった時に考えようと思います。
ただ、今ここで、笑ったり泣いたりしながら過ごしている奇跡に感謝して、1日1日を大切に過ごして行こうと思っています。
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