見出し画像

不登校について④~失声症~

不登校について、娘の葛藤(まだ続いています)と、私が客観的に見た状況や想いを綴っています。
現在不登校に悩む方やご家族の方はもちろん、それに関わる方・支援する立場の方にも、当事者の声が届くと幸いです。

【不登校について③】は、コチラ↓

駅で倒れる

来年度からS高への転校の決意を固め、学校へもその意思を伝えて…
と、少しずつ動き出した1月下旬。

娘がしぶしぶ家を出た約30分後、自宅の電話が鳴り響きます。

学校以外からは、滅多に掛かって来ない家電。
ディスプレイを確認するが、知らない番号。

『ドキドキ、ドキドキ・・・』

恐る恐る電話に出ると、学校の最寄り駅の駅員さん。
「娘さんが駅構内で立てなくなり、今救護室で寝てもらっています。」

「・・・申し訳ありません。
すぐに迎えに行きますので。」

電話を切っても、止まらない鼓動。
『冷静になれ!落ち着け、私!!』



電話が鳴った瞬間によぎった、不吉な予感が頭から離れない。

救護室で娘の顔を見た時の安堵感から、
『私は”娘を失う怖さ”にさらされていたんだ』
と実感します。

初めて自傷行為に気づいた、あの日からずっと。。。



そんな想いとは裏腹に、私が駅に到着した頃の娘は歩ける状態まで回復していて、
「このまま学校に行く」
と言い張って聞かない。

娘にとっては制服を着て、学校の準備をして、最寄り駅まで来ているというコトが、そこまでにかなりのハードルを越えている状態なんだと再認識。

『このまま帰ってたまるか』
そんな気迫さえ感じられます。

先生に事情を伝え、そのまま学校まで送って行き、私は帰宅。
夕方には何事もなかったように、娘も帰宅しました。

失声症

駅で倒れた1週間後。

学校に着いた娘から、
「どうしよう!声が出ない!!」
とLINEが届く。

続けざまに、
「言葉が出なくて、全然しゃべれない!」
「しゃべれてもめちゃくちゃ小さい声しか出ないし、言葉が詰まる!!」

パニックになっている様子が伝わってくる。

「無理にしゃべらなくて良いよ。
言葉の意味が分からないor声が出せない、どっち?」
と聞くと、後者のよう。

すぐさまネットで調べ、情報を送る。
その時に送信したリンクがコチラ↓

その日は心療内科の受診日だったので、状況を伝えると
「転換性障害だね」
と、先生。

この時、娘に付いた診断は
・転換性障害
・双極性障害
・身体表現性障害

「この3つが合わさって、または順番に症状として表れていて、現時点ではどれが症状としてメインになってくるかは、まだ分からない状態」
というコトでした。
(病名や診断についてはまた後日、詳しく触れます。)

この失声症が初めて表れたのが2月2日。

その日を境に、学校ではほとんど筆談でやり取りをしているようですが、家での会話はそれほど問題なく出来ています。
(最初の1週間は口数が少ない日や、内2日程は家でも話せない日はありました。)

学校や初めて会う人、普段話さない相手なんかには全く声が出なくなるけど、家に帰ると徐々に声が出てくるのだそうです。
(実際に家での様子しか知らない主人は、失声症自体に半信半疑なほど笑)

それから2週間。

「学校でも仲の良い友達とは少し話せた」
  ↓
「今日は普段しゃべらない子とも話せた!」
と、少しずつ回復していき、昨日は
「学校での会話、ほとんど問題なく出来たよ❣」
と。

その日の気分や話す相手・状況によっても左右する為、これからもまた良くなったり悪くなったりを繰り返すと思いますが、ツラいのが歌です。

「もうこのまま歌えないなら、死んでも良いと思った」
という程、歌が好きな娘。

昨日久しぶりに浴室から歌声が聴こえて来て、心底ホッとしています。

そして、今

昨日から1年生最後の学年末テストが始まっています。
(テストは別室で受けられるよう、学校へお願いしています。)

朝ちゃんと起きれるだろうか。
学校に行けるだろうか。
緊張せずに問題が解けるだろうか。。。

そんな不安から、高校受験の時のようにとり憑かれたように勉強をする娘。

「朝起きれなくなるよ。」
「もう勉強は良いから、早めに寝たら?」
「点数悪くても何とかなる、大丈夫。」

そう促して渋々ベッドに入った数分後、
「やってもやっても不安が消えない!」
「幻聴が聴こえて来る、怖い!!」
と半ばパニックになり、号泣する娘。

昨日は小学生以来の添い寝をしました。



「小さい頃、ママは○○(弟)ばっかり可愛がってたよなぁ~」

小学校高学年であっさり私の背を抜いた娘が、ふいに言った言葉です。

弟とは2歳差で、小さい頃からずっと”お姉ちゃん”
そして、”しっかり者”として振る舞ってきた娘。

駄々をこねて私を困らせるコトもなく、
「面倒見が良くて、周りを見ながらサポートしてくれるから、すごく助かってます。」
と、保育園や学校の先生からも頼りにされる存在だった娘。



「あぁ、ずっとこうして欲しかったんだね。
ごめんね、そして。。。ありがとう」

そんなコトを思いながら手を握り、背中をトントンして、私も眠りに付きました。


続きは、コチラ↓


追伸:これまで娘に起こった不登校の状態について、文字起こしをしています。
気持ちを整理しながら少しずつ書いているので、まとまりのない文章になるかもしれませんが、お許し下さい。
何か分かりにくい点や質問等あれば、コメント欄へお願いします。
当事者の気持ちとして、お伝えできれば幸いです。

#不登校 #登校拒否 #学校 #中学生 #高校生 #自傷行為 #失声症 #転換性障害 #双極性障害  ##身体表現性障害
#親子 #子育て #心療内科 #N高 #S高 #リスカ #リストカット #自分にとって大切なこと

頂いたサポートは、フリーランスとしての活動資金や自己研鑽、それから時々娘と美味しい物を食べに行ったりしたいです❣ 私が得た情報と経験は、こちらのnoteで記事にして還元していきます。