カジノ

5000文字以内でエッセイ的な文章を書いてます。 難しい言葉を使わずに誰もが気軽に読め…

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5000文字以内でエッセイ的な文章を書いてます。 難しい言葉を使わずに誰もが気軽に読めて楽しめる文章を心がけています。時々、軽い下ネタが出てきますが40代のおっさんということに免じてご容赦ください。

最近の記事

【ちょっといいエッセイ】言の葉の種

万葉集のとある一節 こころは「種」、ことばは「葉」 ここから「ことば」という字に「葉」という文字が使われるようになったと言われている 種から生まれたものが、やがて葉に変わる 葉をつくるには、種が必要 「言の葉(ことのは)」は「心」が生み出したもの。 つまり 心が無ければ「言葉」は生まれない ってことだ。 万葉集は600〜700年代に詠まれた歌が集められた書物であると言われている。 そう考えると今から1500年近く昔に生きていた人が、当時すでにこの思考にたどり着い

    • 【エッセイ】イケメン好きな女子に告ぐ!

      僕は夏が近づく青い空を見上げた。 空が青いって思えるのは素晴らしいことだ。 イケメン好きな女子に告ぐ! どうしてもイケメンじゃなきゃダメ? ブサイクは嫌いですか? 僕は子供の頃から苦手で仕方がないものがある。 何なの?あのルックス 微妙に膨らんだシルエット。 黒を基調としながらもシックにまとめ切れず、生理的に受け入れがたい配色。 ブヨブヨとしてそうで実はサクサクした感触。 表も裏も気持ち悪い箇所しか見当たらない。 完璧だ、完璧すぎる。 完璧なブサイク。 そう、僕は

      • 【エッセイ】アポロの窓からベトナムは見えたかい?

        満面の笑みを浮かべながら彼は近寄って来た。 僕は知っている。 こんな時、彼は決まって「くだらない話」を僕にしてくるのだ。 何度も何度も繰り返す 諦めの悪い男。 「なぁ、カジノくん。僕クシャミを止める方法を発明してしまってんけどな、知りたい?」 彼はいつもこうだ。 地味に僕の知的好奇心を奮い立たせる。 僕は食い気味に答えた。 「ししし、知りたいっす!!!」 皆さんどうですか? ちょっとだけ知りたくない? 僕はこういう「ちょっとだけ気になる話」がたまらなく好きだ。人

        • 【エッセイ】モザイクの向こう側

          タケシからのメールなんて久々だ。 科学の進歩の象徴でもあるスマホ こいつができたおかげで、友人との連絡がとりやすくなった。全く便利な時代だ。 「おい、今日会えるか?」 あの日もそうだった。 「すごく可愛い子なんだけど、紹介しようか?」 タケシからの紹介話に、まだ若かりし頃の僕は食い気味に答えた。 「してしてして!紹介して!!」 「え~、でもなぁ・・・どうしよっかな」 ええーい、こいつは何をもったいぶっておるのだ! タケシごときに焦らされてる間にも時は流れ、時

        【ちょっといいエッセイ】言の葉の種

          【エッセイ】男は時々ウソをつく

          男は時々ウソをつく 誰にでもきっとポリシーがあるだろう。 「賭け事をしない」 これは僕のポリシーの1つだ。 道徳的に、とかそんな理由じゃない。 「ただなんとなく」 結局のところポリシーってのはそんなもんだ。 僕は自転車通勤をしている。 ロードバイクって呼ばれる自転車だ。 「自転車通勤はポリシー?」 と聞かれる事もあるのだが、これはポリシーでも何でもない。 特別自転車が好きって訳でもない。 単純に「健康のため」ただそれだけ。 膝が良くない僕にとって自転車というのは負担

          【エッセイ】男は時々ウソをつく

          【エッセイ】僕らこうしてオトナになった

          その日の午後、絵葉書が届いた。 見覚えのある懐かしい綺麗な文字。 「お元気ですか?」 僕は子供の頃、ごくごく普通のどこにでもある公立の小学校に通っていた。 お受験を通過して、ある程度均一化された子供達が入学する私学と違い、公立の小学校というのは勉学における知識を身につける場というよりも、むしろ「世の中には色々な人がいる」という事を学ぶ場なのではないだろうか。 中には成長するにつれてヤンキーになった奴もいるし、宗教にハマった奴もいる。 そしていまだに集まって仲良くしてる

          【エッセイ】僕らこうしてオトナになった