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カメラと写真

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カメラ、写真について書いた記事たちです。
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花卉園芸はデジタルの夢を見る?|浜名湖花博2024

花卉園芸はデジタルの夢を見る?|浜名湖花博2024

 花卉園芸で日本一ともいえる静岡県で開催する、浜名湖花博2024にいってきました。ふだん山や沼地で虫のお尻をおっかけているとついつい花壇より山野草..と思っていたのですが、花の持つ圧倒的な陽気パワーにあてられて、気づけばニコニコ、夢中で花の写真を撮っていました。
 疲れた心には勝利確定のエンタメが効く。全然ゴールデン感のないカレンダーにうんざりしているあなた、そう、花を見に行こう。

花卉園芸と静

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この世のすべてのカメラは2つに分けられる。Foveonか、Foveon以外か。

この世のすべてのカメラは2つに分けられる。Foveonか、Foveon以外か。

 スマートフォンのカメラもドラレコも、監視カメラも、一眼レフも、この世の99.9%は「Foveonじゃない」。世界中のカメラのほとんどはベイヤーセンサーと呼ばれる撮像素子が搭載されている。
 残る0.1%のFoveonセンサーの知名度は高くない。「フォビオン」と読めるだけで、あなたは0.1%の世界に踏み込むことになる(いらっしゃいませ)。Foveonを知れば世界の解像度が上がる。くもったメガネを磨

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写真展で垣間見させる"究極の愛"。

写真展で垣間見させる"究極の愛"。

 昆虫をFoveonで撮ってる5人でグループ展を開催しました。しかも、静岡で!日々コツコツと撮っている小さな生き物と、使いづらいけど最高のFoveonってセンサーを搭載してるカメラと、そして大好きな静岡での開催。
 好きなものの3乗だったせいで、やりたいことをやり散らかした展示となりました。(他のメンバーも露骨にエゴとフェチが爆発していました。)ちょっとした旅行に行けるぐらいの散財だったのではない

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石巻の街並みをFoveonと散歩する。

石巻の街並みをFoveonと散歩する。

 仕事でも遊びでもなく、縁あって石巻へ。向こうで何に出会うかわからないときはできるだけ身軽に。ここぞというシーンに出会ったら撮ろうと、コンパクトなdp3 Quattroを1台だけカバンに忍ばせて向かった。
 このカメラ、小型だからスナップ用かと言われるとちょっと違和感がある。例えるならば、浜辺できれいな小石や貝殻を拾い上げてしまうような、街なかのそんな瞬間だけを切り取るカメラだ。

dp3 Qua

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梅雨入りに、北八ヶ岳で白鹿の幻と苔に惑う。

梅雨入りに、北八ヶ岳で白鹿の幻と苔に惑う。

 梅雨到来。せっかくなので雨でこそ輝く苔むす森、北八ヶ岳の白駒池へ。きらめく水滴と湿度感を映したくて、癖あれど唯一無二の描写力をもつfoveonセンサーのカメラが相棒です。おかげでいい苔写真がたくさん撮れたので、おすそわけ。目に優しい深緑の世界でデジタルリフレッシュしてください。

道中、白い鹿の幻を見る 早朝、白駒池へ向かう途中、少し寄り道をして御射鹿池へ。東山魁夷の「緑響く」のモチーフと呼ばれ

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カメラがずっと楽しい理由は、他ジャンルにも共通する3つの要因だった。

カメラがずっと楽しい理由は、他ジャンルにも共通する3つの要因だった。

 初任給でOlympusの白のPenを買ってから9年、今では黒くてごついカメラを(時には2台以上)持ち歩くぐらいにハマっています。他にもいろんな趣味に手を出しては三日坊主なのに、どうしてカメラだけは続いたのか考えたところ、3つの要因に思い当たりました。

私の現在地 周りのカメラマンと比べるとまだまだヒヨッコですが、たまにFacebookみたいなリアルな知人の輪の中で立ち位置を俯瞰すると、けっこう

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啓蟄に、dp3 Quattroというカメラとお散歩へ。

啓蟄に、dp3 Quattroというカメラとお散歩へ。

 土曜日(3/5)の静岡市は、春霞ただよう最高気温16℃。すっかり春の陽気だなぁと思っていたら、「今日は啓蟄ですよ」と教わりました。暦と天気が一致している日は、季節感をもっと感じたくて、いそいそとカメラをもって散歩に出てしまいます。この日はSIGAMのdp3 Quattroという、少し変わったコンデジを片手に。

3月5日は啓蟄(けいちつ) 冬には冬の楽しみ方がありますが、街中には虫も花もすくなく

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