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福祉に関わる申請と、「安全な道」を明示するコツについて

今まで生きてきて、区役所に行ったことが何回あっただろう?
自分にはそんなに縁のないところだった。
子供を妊娠してから、区役所に用があることが増えた。
妊娠届、出生届に始まり、保育園申請で保育課などもお母さんになり、利用するだろう。

中でも、三人目の子供に病気が発覚してから、区役所へ出向くことが各段に増えた。
訪問するところは、「福祉課」

実にいろいろな申請をする必要がある。

まず、保育課などと違って、何故なのかその門は叩きにくい
重いドアを開ける勇気が必要になる(正しくはドアなど何もない・・・)

そうして様々な相談をするのだが、まず、入り口で「すみませーん」と大きな声で言わないと来ない対応は、割と勇気がいる。(最近は何も感じないけど・・・)

その勇気を出していった福祉課で、「バギーがあるなら歩行器の申請は通らないと思う、歩行器で歩けるなら車椅子はいらないよね、車椅子があるなら歩けないよね」と言われて撃沈したこともある。

さて、そんな福祉課で私が相談していることは、以下の通り

障害児が受けられるサービス、通所施設の相談

・手帳の申請

・福祉タクシー券の交付 

・補装具費の支給申請

特に、補装具申請が多く、難聴があるので補聴器、補聴器で使うイヤーモールドの申請(耳の形も成長に応じて変わるので定期的に必要)、
身体障害では、足に着ける装具、座位保持装置(食事と車用)、車椅子(バギー)、歩行器などが該当し、これらのために何度も足を運ぶことになる。

特に前述した通り、歩行器の申請が大変な道のりだった。
まず、療育医療センターで医師に診断書をもらうところから大変・・・

これを乗り越えて、何とか診断書を書いてもらい、医師にも応援をされて、なんとなるだろう!と福祉課へ申請

ここから1カ月程度は音沙汰がなく、担当者が通園施設に見に来て下さり実際に歩行器を使う様子を観察。保育園などにもお電話があったらしい。

そして担当者からの電話「区内でこの基準外歩行器の申請は初めてで、まだ許可がおりない」とのこと。

そう、申請した歩行器は基準外だったのです。
基準内の歩行器は簡易的で数十年療育施設で使っているもの。汎用性があり、様々な障害レベルでも使えるもので、悪くはないのだけど、いろいろな歩行器を試して行きついたのが、今回申請した歩行器だった。

私にはインスタグラムで8000人のフォロワーさんがいて、その多くは障害児を持つ家族だったりするので、その皆さんに聞いたり、再度療育医療センターのPTさんに相談したりして、嘆願書を書いた。

具体的には

・どうしてこの基準外歩行器ではないといけないのかの理由

・他の市区町村での実績

最後に家族の想いを書いて、お涙頂戴的に訴えたが、
結果的に効いたのは一つ、「他の市区町村での実績」

それは、Twitterで「おときた議員」がツイートしていた、
以下の記事で解説している通りなのだろうと思う。

何故、役所はすぐに「それは前例がありません」というのか

こうして、「歩行器」の申請が通った!
役所の担当者には大変感謝をしている、その担当者でなければ「前例がないからNG」と、捨てられていたかもしれない。わざわざ申請を通すために、見に来てくださったり、電話してくださったりしたのだから。

歩行器があると、
歩く練習ができるだけではなく、
同じクラスの子どもたちと同じ目線で活動ができる、
例えばいないいないばあに合わせて踊るのに、1人だけ座ってる様子を見たら、真っ先に必要と思えるはずで、
実際に歩行器で外に出た息子は、いつもと同じ車椅子で通っている道なのに、目をキラキラと輝かせて、バスに向って「あーーー」と叫び、自分の好きな方向に行こうと楽しく足を動かしていた。

それは、いつだったか、
補聴器をつけて外に出た瞬間のキラキラとした瞳と同じで、
それだけ、君にとって大事なものだったのだと
改めて気づかせてくれた瞬間でもあった。

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