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「河内鴨」で新年会inレキジョークル

レキジョークルの2024年「新年会」にあたる冬のお食事会は、ロコさんが幹事で松原市内の「和味なごみ」で開催されました。

このお店は何度か訪れたことはあったのですが、以前はただの和食の割烹会席料理だったのです。
今回見ると、メニューが一新され「河内鴨」を前面に推していました。

しばらく来ない間に、大幅に戦略を変えたようです。

前回、松原市の自慢をさせていただきましたが、今回は松原市の食自慢のひとつ「鴨」を紹介いたします。



「河内鴨」は松原市のブランド鴨

河内鴨ツムラ本店は松原市が誇る食ブランドの一つです。

🦆明治3年創業の老舗企業

その150年もの歴史の中には、市内に多くの鴨の飼育・出荷業者がありましたが、低価格な輸入鴨肉に押されながらも暖簾を守り抜いたのは、とうとうこちら1件だけになってしまいました。

そもそも「合鴨」とは、
「野生の鴨と家畜化されたアヒルを掛け合わせた」ものを指し、「合鴨」という名は当社の2代前の代表が考案されたもので、あっという間に全国で当たり前の「通り名」になったため、新たに「河内鴨」としたそうです。

2019年に開催された「G20大阪サミット」でも正式な食材として採用されるほどの定評を持つ鴨肉ブランドなのです。

(河内鴨ツムラ本店より要約)

🦆ツムラのこだわり

通販やお取り寄せが不可なのは”無添加と鮮度”にこだわっているからです。
(ただし加工品はOKです)

孵化・飼育・処理・加工・卸・小売りまでのすべてを自社での一貫体制

河内鴨ツムラ本店

その理由は生でも食べられる安心安全な鴨肉を目指している事にあり、全行程を一貫体制にしないと、どこで抗生物質などの薬を使われるかわからないからです。

朝引きの鴨肉をその日のうちに食していただきたいため、出荷先は大阪・京都・神戸までのエリアと決めています。

この徹底したこだわりは、関西の一流料理人たちから大きな信頼を寄せており、”一度食べると鴨肉の概念が覆されるほど”の鴨肉を生産し続けておられます。

(ヤンマーマルシェより要約)

ほんの一部ですがその他関西一円の「河内鴨専門店」です。


🦆次男が職業体験したところ

実は松原市の公立中学校では市内の企業への「職業体験」を実施しています。
市内には7校の公立中学校があり、地域の方々の協力の下、様々な職業体験が取り組まれています。

たまたま、次男がこの「ツムラ本店」へ一週間の職業体験を3人のグループで経験しました。
どの企業のどんな仕事に就くか本人は選べないので、当初の次男は落胆して嫌々通い始めたのです。

可愛い鴨をめるシーンは彼らには衝撃過ぎて、かなりのショックを受けたようです。
残酷な話ですが、首を斬られてもまだ走り回っている鴨の姿に、生きようとする強い意志を感じ、可哀そう過ぎて涙か出そうになったと話していました。

私だって見たことないわ😭

しかし、それを食べるのは自分たち人間です。

鴨に限らず鶏、牛、豚などすべてが、人の食肉として飼育され、日々犠牲になっていることを本当の意味で理解しなければいけません。

~大切な”命”をいただく~

その重みをこちらの代表のツムラさんから学べたのは、次男にとっては貴重な体験だったと思います。

2日ほどは嫌々だった次男たちも、このお仕事の重みを理解すると、誠心誠意、率先して動き、最終日にはツムラさんに「こんなによく働いてくれた子らは初めてだ」と褒められ、数種類の鴨肉を各自に持たせて帰してくれました。

「しっかり勉強せな、こんな殺生する仕事をせなあかんようになるで。」

と、自虐とも取れることを言われたそうです。
しかし、この言葉の裏には、確固たる自信と誇りを窺い知ることができ、息子たちもツムラさんの堂々とした姿に感じるものはあったようです。

親としては、「命の大切さ」と共に職種に関しての「人権」をご自分の身をもって教えてくださったツムラさんには感謝しかなく、次男の体験を通して親もあらためて学び直すことができた貴重な経験でした。



思いもよらぬ新年会になった

前置きが長くなりましたが、そのツムラさんの「河内鴨」を提供している料理屋のひとつ「和味なごみ」で、昨日26日にレキジョークルの新年会がありました。

見過ごしてしまうほどあっさりシンプルな外観は、まるで隠れ家のよう

私は約束の10分ほど前に到着したのですが、扉を開けると店内は人で溢れ返っていて面喰っていると、女将さんが出てこられて、「すぐに準備いたしますので、しばらくお待ちください」と言われて中には入れず、外で待つことになりました。

今から思えばこれが予兆だったなぁ


料理は最高!

こちらには過去に何度か訪れていて、毎回、お料理には大満足で満腹になるので、今回も完全に信頼していました。

先付け

だいたい「先付け」からして手の込んだ6品が並び、それぞれの味の変化を楽しむことができます。
鴨鍋はお肉はもちろん、お出汁からして最高に旨い!

鴨しゃぶコースは全7種。
各皿には複数の素材の料理が盛り付けられていて飽きる事がない。

実はもっと品数の多いワンランク上のコースにするかどうか迷ったのですが、こちらで十分でした。
このコースでも最後は満腹になり過ぎて苦しくなったぐらいですから。もしランクを上げていたら、とても食べきれず、最後はリタイアしていたかもしれません。

最後のこの2品は、何気に技アリでした。
焼きおにぎりの中に鴨肉が仕込まれていて、鴨の油がジュワっとご飯に染みなんとも言えない風味が広がる逸品でした。

デザートの柚子シャーベットもかなりレベルは高く、柚子の皮がそのまま混ざっているので、舌で食感を楽しみながら、よりいっそうの柚子の香りが鼻腔に広がり、なんとも幸せな気分にさせてくれました。

とにかくお腹がいっぱいになり、お水さえ入らないぐらいの満腹状態でした💦


雰囲気は最低!

何度か訪れていて、「和味」のイメージは松原には珍しい上品な割烹会席のお店だというもので、決して安物の居酒屋ではないのです。
たとえ満席であってもちょっとした高級感を味わえる静かで落ち着けるお店という認識でした。

ところが。

この日は衝立一枚で仕切られたお隣のシニア世代のおじ様方が、恐ろしいほどの大音量で話すため、こちらは思わず耳を塞いでしまうほどの状態に困り果てました。

レキジョークルにとっては今年の予定を話し合う大事な時間を設ける予定だったのに、その異様な音量のおかげで私たちはまともに会話もできない状態でした。

まるでボウリング場にいるようで頭が痛くなった💦


もう一度言いますが、この店でこんな事は初めてです。

女将さんに、ちょっとうるさすぎるので注意してしていただけよう打診してみると、驚く答えが返ってきました。

ー暴れられているわけではないので、それはできません。ー

それはおかしい。
おじ様方もお客様なら、私たちもお客です。
全てのお客様に快適な居場所を提供することは必要だと思うのです。

おじ様方は超お得意様なのかもしれないですが、どのお客にも平等な空間を提供してしかるべきではないのか。

ガッカリです💦

味は最高で満点なのに、居るだけで苦痛を伴う空気をなんとも思わないのが信じられません。

過去にはちゃんと注意してくれる店を何度か経験しているだけに、このことで「和味」の心象は一気に下落しました。
いっその事、安価な居酒屋なら考慮もできたのですが、これでは二度と行くことはできません。


ほとんど話をすることができなかったので、この後、近所の「マクドナルド」へ移動して仕切り直したのです。
(喫茶店は10時には閉まるので、マクドぐらいしか開いていなかった…)

割烹会席の料理屋よりマクドナルドの方がどれだけ静かで落ち着いたことでしょう!
ちなみにマクドではたったの120円のコーヒーで快適な時間を過ごすことができました。

〈どうでもよい注釈〉
マクドナルドの事を、関東では「マック」ですが、関西では「マクド」と言います。



【参考サイト】
ヤンマーマルシェ
食べチョク
河内鴨ツムラ本店


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