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こんなに長く続けられるとは思わなかった

正直言えば、この年にして在宅フリーランスで働くなんて考えていなかった。

私たちの年代で「働く」ということは、「お勤めに出る」ということであり、家でする仕事は1ヶ月に1万円稼げるかどうかの内職というイメージが強いからだ。

だから、フリーランスで働くなんていう選択肢はほぼなかったし、いまだにどうしてそのような形で働くことになったのかが自分でもよくわかっていない。あえて言えば「なんとなく」「その時の勢いで」としか言えない。

しかし驚いたことに、今私はそれなりに稼げているし、とりあえず仕事も継続できている。実務から長く離れ、何の役にも立たない資格しか持たない、ビジネス上ではあまり役に立たないアラフィフおばさんが……だ。

そのことを鑑みるにつれ、時代はなんと変わったものよと思う。突出した才能も持たぬこんなくたびれた中年おばさんでも、フリーランスでお金をもらえる時代になったとは。どうりで政府が副業兼業を推進するわけだ。

もう一つ驚くべきことがある。それは「起業」なんていう、私からすればとんでもない行為をやらかしてしまったこと。そして、いまだに「廃業」していないことだ。

開業届を出す前から数えれば約2年半。まさかそんなに長きにわたり、フリーランスで仕事がとれるとは夢にも思わなかった。また、中々不安定で大変な仕事だけに、すぐに嫌になるだろうと思ったが、実際には続いている。

それどころか、もっと続けたい、なんなら死ぬまでやってもいい、なんていう野望まで持ってしまった。なんなんだ一体。なんてそんな展開になっているのだ? そんな力が一体どこにあったんだ?>自分。

とにかく、この2年半、あまりの人生の急展開に未だについていけない自分がいる。多分ここのところ難聴になったりしたのも、その急展開に体がついていけず、とうとう体が悲鳴を上げてしまったのだろう。

しかし、とりあえずここまで続けられているということは、この仕事が軌道に乗り始めたということでもある。そんな今この仕事を辞めるのはもったいない。

というわけで。

どこまでいけるかわからないが、とりあえずこのまま仕事を続けてみようと思う。この先にどんな景色が見えてくるのか確かめてみたいから。

でも、体をこれ以上壊してまで頑張る気もないので、まずは年金受給開始の65歳を定年とし、そこまでゆるく続けてみることを目標としたい。その後のことはその時また考えよう。

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