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サンマ ちょぼ先生の自己満おさかな図鑑 vol.69

日本人なら知らない人はいないくらいの有名魚「サンマ」のご紹介です。

・標準和名 
 サンマ

・漢字
 秋刀魚

・学名
 Cololabis saira

・分類(仲間分け)
 ダツ目トビウオ亜目サンマ科サンマ属

・大きさ
 体長35cm前後になる。体型は細長い。頭部が小さく、両顎が尖りややくちばし状になる。下顎が上顎より突出しているのが特徴である。背ビレが非常に後方にあり、体色は銀白色をしている。
 なんか持ちやすそうな体型をしているなといつも思う。
 BBQの時に使うトングみたいなサイズ感である。

・生息地と知名度(認知度)
 日本各地からアメリカ西岸に至るまでの北太平洋。日本には日本海系群と太平洋北西部系群の二つが存在している。
一般に日本で流通するのはほとんど全てが太平洋を回遊しているもの。外洋表層性で季節的な回遊をすることが知られている。
日本近海では、夏季に北上し冬季に南下する。
 日本のザ・大衆魚として確固たる地位を持っている。日本人ならサンマを食べたことない人や見たことがない人を探す方が難しいと思われる。それぐらい超知名度が高いと思う。
 知名度を例えるなら、「タモリ」くらいである。サンマでタモリ、なんかややこしくなったがビッグ3並の知名度であるということである。

・ちょぼ's コメント
 もはや説明不要の超有名魚で、日本人に馴染みの深いおさかなである。
大衆魚の一種としてあまりにも有名だが、近年は不漁でホンマに大衆魚なのか?という現状である。
 サンマの漁獲量は、2008年時をピークに、現在はそのピークから約30分の1にまで減少している。なんか最近やたらとサンマが高いと思ったら、そういう現状なのであった。このまま不漁が続けば、大衆魚から高級魚の部類へと変わっていくのだろうか。なんか悲しいなぁ。
 この不漁の原因は、様々なことが挙げられているが、一番の原因は、産卵を控えたサンマを一網打尽にする漁法の影響かなと思っている。そりゃ数減るよなぁと思う。サンマに限らず日本近海はほんと魚が採れなくなっている。水産大国日本は、もうとっくの昔の話なのである。長年続いている黒潮の大蛇行などの自然条件の影響もあるだろうが、やっぱり欲深い人間の影響が大きいと思うね。

 日本人なら老若男女問わず有名なおさかなではあるが、「生きているサンマ」を見ることは大変難しい。
身近で水産資源として重要な種であるおさかなほど飼育が難しいと思う。これは持論だが笑。クロマグロにシロザケ、そしてサンマ。どれも限られた水族館にしかいない。
 サンマを展示している水族館で有名なのは、「アクアマリンふくしま」である。生まれて初めて生のサンマを見た時は、めちゃくちゃ感動したものだ。「え?サンマってこうやって泳ぐんや!なんか海に浮かぶ刀みたいやな」などと感じたものだ。この感動をぜひ皆さんにも味わって欲しいのでアクアマリンふくしまに行ってみてほしい。
 あと意外とと言うか、釣りをしててもサンマが釣れることはほとんどない。ボートを出してもなかなかお目にかかれない。もっと外洋に行かないといけないのかな?まぁそれくらいレアなおさかなと思ってもらえれば良いかな。

 食味は言わずもがな美味である。塩焼きや刺身、お寿司で食べられる。缶詰でも欠かせない種となっている。
私の個人的なサンマのNo.1は、氷見漁港で食べたサンマのお刺身である。とろけるくらいに脂の乗ったサンマのお刺身、もうこれを超えるものはこの先現れないのではないかと思うくらいに美味しかったのである。ぜひ皆さんも秋に日本海に出かけてみてください。
 こんな貴重なおさかなを食べられなくなるのは辛いので、資源を管理しつつ後世に残していかなければならないおさかなであるなと改めて感じている。

※画像はweb魚図鑑から引用


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