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3月入社メンバー紹介-XRのプロ!?「クロさん」がやってきた!-

こんにちは!グッドパッチのチョコです!
今回の記事では3月に入社したばかりの新メンバー「クロさん」をご紹介します!

XRのスタートアップであるMESONから「XRならではの体験を設計できるUXデザイナー」としてジョインしてくれたクロさん。
「XRでのUXデザインって、我々がやっているUXデザインと何が違うの?」というところが気になり、UXデザインやXRに興味を持ったきっかけや、グッドパッチに転職しようと思った理由を深掘りすべくお話を伺いました!

クロさんのTwitterはこちら

XRとは?

XR技術はAR(拡張現実)やVR(仮想現実)などを含む先端デジタル技術の総称です。
目の前に広がる「現実世界」とデジタルで作られた「仮想世界」を融合し、これまでにない体験やサービスを作り出すことができます。
ゲームやエンターテイメント分野を始め、医療、製造業、観光業、広告業など様々な業界で導入が進められています。

衝撃の初勤務日

そんなクロさん、実は勤務初日の3/1から濃いめのエピソードをつくっていました。
なんと、入社初日に弊社の社長あてに前職の社長からメッセージが届いたんです。

すでにご存知かとは思いますが、これまでMESONの一員だった黒子が、本日より御社でお世話になります。
〜中略〜
本当に優秀なやつで、MESONでも様々なことを学び成長意欲も高いのでぜひGoodpatchでも様々な挑戦をさせてやってください。
個人的にも彼のことを応援していますし、MESONで育った彼が今後他の場所で活躍してほしいと願っています。

クロさんがどれほど前職で活躍していたかが伝わってくる素敵なメッセージですよね。

それではクロさんの魅力について、早速いろいろ伺っていきましょう!

Goodpatchへようこそ!クロさんについて教えてください!

黒子です!
グッドパッチではクロって呼んでもらうことにしました。
前職はXRのスタートアップのMESON(メザン)という会社でディレクターをしていました。

MESONコーポレートサイトより

クライアントとしては広告代理店、通信キャリア、ファッションブランドが多かったんですが、「XRの施策したいよ」ってクライアントとチームを組んでR&D(リサーチアンドデベロップメント)的に動いたりサービス開発を行っていました。
自分は企画から入り、サービスデザインやUXデザインもやり、PMとしてプロジェクトの進行もしていました。

ーークロさん自身が好きなものづくりのプロセスはどこですか?

情報に触れるのが好きなので、ユーザーから得られた情報をいわゆるKA法やKJ法で分析していく過程が好きです。「こことここってこういう繋がりがあるんだ!」って発見できるときとかすごい楽しいですね。
ただ、そこに行き着く前のむんむんと悩む時間もすごく好きです。その悩むプロセスが熟成されて、いいインサイトになるためにその悩む時間があるんだなって思えるんです。

あとPM観点でいうと、スケジュールを組むのも好きです。プロジェクトが終わるまでの戦略が組めたときというか、あらゆる起こるであろうケースを自分の中で整理して、何が起きてもこれなら対応できる!っていうスケジュールが作れる瞬間が好きです。

総じて、大雑把だったものを細かく分解して整理して、新しいものに組み上げるというプロセスが好きですね。

ーーUXデザインに興味を持ったきっかけはなんだったんですか?

前職に入社するまでサービスデザインとかUXデザインってまったく知らなかったんです。
入社して当時代表だった梶谷さんが「とりあえず何もできなさそうだからブートキャンプやろう!」と言ってくださって、毎週UXデザインやサービスデザインの課題を出されて学んでいくという取り組みをやっていました。

最初はPMメインでUXデザインを活用するという感じだったんです。プロジェクトをうまく進行させるためにジャーニーを作ってお客さんと合意をとっていくとか。でもブートキャンプでデザインシンキングの考え方を学んでいく中で、だんだんUXデザインのほうが動きの幅として大きくなりました。

だんだん堀り方がわかってきて、これってこういう改善ができるんじゃないかとか、そういう考え方ができるようになってきましたね。

ブートキャンプは入社後3〜4ヶ月までありましたが、そこからは自分で本を読みながらプロジェクトで実践していきました。

XRのUXデザインはウェブとかスマホアプリの知見をうまく使えないことが多くて、カスタマイズしたり試行錯誤してトライ&エラーを重ねていきました。

カナダの大学、XRのスタートアップ、そしてGoodpatchへ・・

ーー大学は歴史学専攻ということですが、なぜそこからXRのスタートアップに行こうと思ったんですか?

大学時代は歴史学を勉強していたんですけど、大学3年の頃にそれだけでは大学卒業したら職につけないなと思って。データサイエンスとかグラフィックデザインとか歴史以外の領域にも手を伸ばしていろいろと勉強してみたんですよね。

いろいろやっているなかで段々と路線が変わってきて、「歴史をもっといろいろな方法で表現できないか?」というテーマに興味を持ち始めて、データサイエンスの中の自然言語処理のアプローチで「歴史」というものを表現できないかって思い始めました。

歴史学の基本的な対象はテキスト情報なので、そのテキストを機械学習のモデルに入れた際にどうアウトプットされるのか?どんなふうにビジュアライズされるのか?というのをいろいろと試していました。完全な趣味でしたが。

ただ、やっぱり二次元での表現って限界があるなって思いました。もう一次元ほしい!ってなりました(笑)

歴史学をビジュアライズ・・・

大量の文字情報がビジュアライズされてるのとかがイメージに近いんですが、自分の技術が足りないところもあるかもしれないですけど、もっと奥行きを表現したくなりましたね。

自然言語処理で文字を分析する時、文字の意味や関係性をベクトルで表現するんですよね。そのベクトルが三次元なんですけど、ビジュアル化するときに二次元にしちゃうのもったいないと思ったんです。三次元で表現する方法ってないのかなって模索してました。

インタビューの分析も、発話の整理をするときに構造化を三次元で表現できたりしたらおもしろいですよね。

奥行きについて熱弁するくろさん

そんなふうにもうちょっと立体的にできないのかな?というのを考えていた時に、当時バンクーバーで開催されたSiggraphという3D系のカンファレンスで、XRのブースを体験したら「これじゃん!」ってなったんです。すごく感動してXRを勉強し始めました。
アカデミックなカンファレンスなので6万円くらいしたんですけど(笑)

Siggraphの様子/撮影:クロさん

カンファレンスのあと、自分でVRのヘッドセット使ってみたり、簡単なARアプリ作って遊んだりしていました。
前職でもプロトタイプ程度であれば自分で作っていました。
作ってみないとどういうものになるかイメージしにくい領域なので、自分で作れることで検証を進めやすくなり、UXスキルが高まっていったというのはあるかもしれません。

当時のぼくは海外で働きたいという希望があまりなかったので、大学を卒業して日本に帰国してから就活をはじめました。でもXR系のスタートアップではあまり面白い求人みたいなのは見つけられなかったんです。そんな時梶谷さんがTwitterで活きのいい若手アシスタントを探していて。そのツイートを見つけてすぐにアタックしました。

ーーGoodpatchに転職しようと思ったのは何でだったんですか?

前職でとある案件をリリースしたとき、自分の中で「XR領域でのUXデザインでいい体験をしっかり作れた」という気持ちがあったんです。バリューを発揮しきれたなという手応えというか。
さらにステップアップしたいなと考えたときに、組織運営というより、現場で手を動かしていきたいと思いました。特化スキルというか、UXデザインのスキルをしっかり伸ばしたいなって。

プロジェクトマネジメントしながらではなく、100%UXデザイナーとして働きたいという気持ちが強くなりました。その中で、XRだけでなくいろんな領域のUXデザインを経験してみたいと思い転職を決意しました。

ーー入社してからGoodpatchの印象変わりましたか?

根本的に入社前から変わったというのはあまりないです。ナレッジを蓄積してるんだろうなと思っていて、それを発信したり、体系化してやってるイメージがすごくありました。

入社して噂の知の泉を実際に読んでずっと感動してます(笑)

社内限定の知の泉

ーー今後Goodpatchでやっていきたいことはありますか?

グッドパッチは前職よりユーザーとの距離が近いと思っています。

XRの領域は、ARグラスやVRのヘッドセットでもまだまだ持ってる人が少ないし、スマホのARも使う人が限られてるのでリーチできる母数が少ないし。

XRはそういうハードウェアの背景もあり、ユーザーの声に触れる機会が他のサービスよりも少なかったと思います。

なので、短期的には、ユーザーに触れる機会が増える分しっかりユーザーの声に向き合って寄り添ってインサイトを見つけていきたいなと思っています。

今の案件ではサービスを作りながら、クライアントの組織デザインにも挑戦しています。
前職でもコーポレートアイデンティティのWSを設計・実施したり、組織にデザインの考えを浸透させていく活動にも積極的に取り組んでいたので、すごく楽しんで案件に取り組めています。
組織にデザインの考え方を浸透させるというのは、どうアプローチをとるとより効果的か?を考える…ある意味戦略を考えることなので、とっても好きなプロセスですね(笑)

長期的な目線でいうと、先端技術が全般好きなんですが、それ単体だとユーザーに価値提供できてないものもけっこうあると思っていて、技術の価値をデザインで伝えるというのをライフテーマでやっていきたいなって思っていたりします。
ブロックチェーンとか特にわかりやすくするための障壁がかなりたくさんあると思います。

ユーザーに先端技術の価値をわかりやすく伝えるためにどうしたらいいかというのはすごく注意していて、前職の例で言うとユーザーにはXRという言葉は使わないようにしていました。

「XR」っていう言葉は技術用語で、難しいと思われてしまうとそれだけでユーザーが構えてしまうんです。
ARグラスも「目の前に新しい世界が広がるメガネです」と言って渡すだけで、ストーリーを想像してもらえるんです。最初のタッチポイントなのですごく繊細に考えていました。

そんな風に体験の価値を伝えていけるUXデザイナーになっていきたいと思っています。

おわりに

難しい技術をいかにユーザーにわかりやすく体験してもらうか?を考え抜いてきたクロさん。今後のグッドパッチでの活躍が楽しみです!
そして、クロさん自身が試行錯誤して身につけてきた「XRならではのUXデザイン」については、今後クロさん自身にこのnoteで紹介していただきたいと思っています!
お楽しみに!
それでは今回はこの辺で。

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