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【旅行記】春の奈良 その3 吉野山

2日間も寄り道してしまいすみませんでした!昨日の悲報は、最初この記事のマクラに書いていたんだけど長くなりすぎて切り出しました。
ということで、今日からまた朝8時更新をめざします!


一度行ってみたかった 吉野

春の奈良2日目は、吉野山に来ました!
秀吉も花見をしたという吉野。日本文学科卒のくらた的には、あの、和歌にたくさんでてくる吉野山、何度となく観てきた歌舞伎の名作『義経千本桜』の吉野山に、一度行ってみたかったのです。

吉野に行くにあたって

バスツアー最高

くらたが今回このツアーを選んだのは、吉野山の滞在時間が4時間半と最も長かったからです。ほかは長くて3時間、短いと2時間程度だったりして、吉野山に行きたいのにそれではぜったい時間が足りないと思ったのでした。

さらにツアーは、観光地以外はすべてバス。
水分だけ気をつければ、体力を観光に全振りできて、座って移動できて駐車場の心配もないなんて最高〜〜。働いていたときは、日常的にお腹壊しまくっていたのでバス旅行厳しかったけど、今はぜんぜんいける。
昨日は1万7千歩を歩き、運動部でもないのにもとから悪い右膝が痛くなって下りがキツくなったのですが、夜に宿で念入りにストレッチ。
さてどうなるか。

事前情報

ホテルの朝食はツアーが二つかち合って激混みで、基本相席状態でした。
相席させていただいた銀髪のご婦人から、前日の吉野山はまだ桜が咲いていなかったという情報を得ました。観光バス駐車場が一番咲いていたわ、と。
とても穏やかで上品なお話しぶりのご婦人は、北海道からお越しになったとか。なかなか来ることが難しいからとても残念だとおっしゃっていました。ううう、ご婦人のその後のご旅行が、少しでも幸多からんことを祈る!!

バスから見た吉野川。曇りだったけれど幸い雨は降られなかった。

実録!吉野山

吉野山概要

奥千本口にあった地図

吉野山には、下千本・中千本・上千本・奥千本の4つのエリアがあります。観光バスの駐車場は上図の地図の一番右側、「下千本駐車場」のあたりです。ここから地図中ごろの「竹林院前」まで、上り坂を歩いて50分くらい。ここから地図左側の「奥千本口」まではバスで20分、奥千本口から「西行塔」までは本格的な山道を歩いて20分くらいです。

下千本

ご婦人から聞いたとおり、観光バス駐車場の桜は満開でした。
また、「七曲り」も美しく咲いているのを見下ろせました。

観光バス駐車場から下千本を見下ろす。
「七曲り」こちらは車両通行止めです。
手前から、赤い花が木瓜、白い花はユキヤナギ、奥が桜。
ミツマタ

特別ご開帳

金峯山寺蔵王堂では、ご本尊混合蔵王大権現特別ご開帳をしていました。桜が目的ではあるが、秘仏の特別ご開帳と言われたら……行かざるを得ない!

くらたはやっぱりADHDなんじゃないかなと思うのは、見通しを立てるのが苦手だったり、腹時計が悪いこと。こういうとき、ついうっかり脇道に飛びついて、しかもじっくり堪能したりしてしまいます。

でも素晴らしかった!ご本尊の足元まで近づいてゆっくりご拝顔できるようになっていました。この時はまだ時間が早かったのであまり並ばずに参拝できましたが、添乗員さんの話では、お昼ごろにはとんでもない行列になっていたそうです。往路に行ってよかった!

お昼前にはこの広場一杯に人が並んでいたとか。

中千本

50分上り坂を歩いて中千本へ。かなりきつい傾斜の坂ですが、杖を突いた年配の方も多数見受けられました。くらたでもひぃひぃ言ってるのにみなさんすばらしい!

途中郵便局があって、「世界遺産登録20周年記念切手」を購入。お上りさんとすぐバレて、親切にご案内いただきました。もうさー、大好き吉野山!

金峯山寺より少し登ったところにある吉水神社には「一目千本」と呼ばれる、名前のとおり一目で千本の桜を見ることができる場所があります。ここはさすがにとても混んでいました。咲きぶりは、まだ少し早かったかな。

さらに登って、事前に添乗員さんから勧められた竹林院へ。傾斜を活かしたすばらしいお庭に、見事な桜がたくさん。枝垂桜が満開でした。

奥千本 今が一番若いのに!

竹林院近くのバス停からマイクロバスで奥千本へ。事前に400円のチケットを買う必要があります。通常一時間に2本ですが繁忙期は20分に1本になるそうです。

「奥千本口」バス停到着!

これまでもずっと上りだったのに、ここから先がとにかくとんでもない坂道でした。まずバス停すぐからしてこれです ↓↓

バス停目の前の鳥居。「修行口」とあるとおり、とんでもない坂道に日和った。

今が一番若いのに、カーブスも頑張ってるつもりなのに、ぜんぜん足りなかった!坂道つらい!
日程的に年配の旅行客の方が多かったのですが、くらたは今がこれでは、みなさんの年齢になったころにそんなに元気でいられる自信がない!

坂の途中から見下ろす奥千本。全く咲いていない(泣)
奥千本をさらに奥へ。とんでもない山道。トレッキングシューズで来ればよかった……
この先はとんでもない下り。この時点で右膝が痛くて下りがきつく、右側の手すりがありがたかったです。
下りながら向いの山を眺める。これぜんぶ咲いたらさぞかしきれいだろう!
奥千本まできたぞという証拠。
西行庵。西行さんが3年ほどここで隠遁生活をされたそうです。庵の中に西行さんの像がいらっしゃるのですが暗くて写らなかった……。
代打スティッチ。休憩用のあずまやから向かいの山肌を望む。
バス停の近くまで戻って、「義経のかくれ塔」へ。急な山道に木の根っこがボコボコでかなり気を付けないと足を取られる。
義経のかくれ塔の近くの展望台。たまたま貸し切り状態でラッキー

補記 添乗員さんから学ぶ「天職」

添乗員さんは、アラフィフくらいの女性の方でした。

いやあ、添乗員さんって大変!
初日には、足が悪く杖を突いていたツアー参加者の方がが途中ではぐれてしまうアクシデントがありました。連れのご家族は先にバスに戻っていたのに杖の方がいない。添乗員さんが20分近く駆けずり回って無事に発見・合流でき、戻ってきた際には「わたしが歩くのが速すぎたために、皆様にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした!」と自分の責任として引き受けていました。
また、満席での催行だったためにバスの後ろの方の人に「聞こえませーん!」とか不機嫌に言われたり、行った先で入手したパンフレットのコピーを回したら「文字が小さくて読めない」と言われたり……まあ、お客様というのはなんと勝手なものでしょう。

添乗員さんってほんとうに大変!
計画を立ててくれたり、時間配分をしてくれたり、「自分が歩くのが速すぎたせいだ」と引き受けてくれたり、「桜けっこう咲いてましたね!」と客の盛り立てたり……ふだん職場では係長として年上の係員の皆さんの前で自分がやっているようなことを他人がやってくれるなんて、くらたはありがたさしか感じない!

でも、当の本人はけっこうケロっとしているというか、いい意味で真に受けないというか、そんなに気にしてない感じだったんですよね。
はああ、こういうメンタルくらたも欲しいなあ。

添乗員さんはそれほど「この仕事が好き!」という感じでもなかったのですが、自由時間に行く先で添乗員さんに会ったときに、楽しそうにお土産を買っていたり、お店の人やお寺の職員さんや別のツアーのお客さんに声をかけて情報を収集したり、そういうのが苦でなくできる感じでした。演技している感じでもなかった。

特に印象的だったのは、くらたが奥千本の西行庵へ行く道の入り口に着いたときのこと。奥様二人組と添乗員さんが楽しそうに談笑していたので近寄っていくと、すでに西行庵へ行き一周して戻ってきた添乗員さんが、ツアーに全く関係ない登山客の奥様にこの先の道案内をしていたのでした。「西行庵から先は、ヤセ尾根みたいになっているかなり危ない道もあります。桜も全く咲いていないので、西行庵だけが目的なら、行った道を帰ってくるのがいいと思いますよ」と、私物のスマホで撮った写真を見せながら案内している……!当たり前みたいに、呼吸するように、案内をしている!
はあああああ……天職ってこういうことをいうんだろうなあ

帰り道

滞在を終えた帰り道、時間配分を間違えて、案の定あわてて下る羽目になったくらた。やっぱり腹時計が悪い。
それなのに高野山の托鉢のお坊様を見かけて少しだけお布施をお納めするくらた。なんとお坊様、お経を読んでくださいました。知らんかった!お経を読んでいただけるならもう少しお布施すべきだった!勉強になりました。山登りの後だったから、お坊様には、「なんじゃ疲れた顔してえ!」と言われました。何から何まで恥ずかしい。

この日は曇りでしたが暖かかったので、行きより帰りのほうが桜が咲き進んでいました。

帰りの下千本。

体重が1キロ増え、膝も腰も痛いし、とんでもない両足の筋肉痛に見舞われましたが、ともあれ、とってもいい経験になりました。
また吉野山行きたいです!


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