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カールコードに巻かれレて
俺は、財布をよく落とす。
今までの人生で、たくさん落としてきた。
落とした事に気付く度に、心臓が止まりそうになります。
映画「ロック・ストック・トゥー・スモーキング・バレルズ」で主人公がギャンブルで全財産をスッた時に、心の中でイギー・ポップ(ストゥージーズ)のアイ・ワナ・ビー・ユア・ドッグが大音量で鳴り響くシーンがあるが、まさにあの感じだよ。命、削られるぜ。
失くした財布は、まったく出てこない事
地獄のフルメタル厨房
店主が厨房の奥でいつも怒ってる食堂がある。
同僚のTは、ランチに必ず僕をそこに連れていく。その店は、奥に調理人兼店主と思われる主人がいて、レジに主人の奥さんと思われるオバさん、ホール係にさえないバイト君といったスリーピース構成で回している。
味は美味い。量もかなりのボリューム感。で、料金は極めて良心的な価格設定だ。こんなにお客の立場に立った店づくりができる店主だってのに、厨房からはいつも怒声が響き
拝啓 ジョン・マクレーン
俺の首からぶら下げた社員証の写真を見た取引き先のアイツが、
「え?これ、CKさんですか?いつの頃の写真ですか?昔は痩せてイケメンだったんですね〜。これ、また痩せなきゃダメですよ!」
と言う。
「何でよ?」
「何でって、その方がモテるでしょ」
「モテてどうするよ。もうカミさんもいるし、子供もいる。仕事も女性を相手にする仕事じゃないし、笑いも取れない。モテるメリットが一つも無い。人生も残り少
酒と泪と男と酒と氷と水と
思い返せば、酒に憧れ続けた10代さ。
趣味は?という問いに「酒」と即答した20代。
ジャック・ダニエルのボトルを枕に寝転んだあの夜。
夜明けにしょっぱいアスファルトの表面を舐めながら、あれ?俺、本当に酒好きなんだろうか?と目が霞んだ30代。
ああ、あっちの方から俺の方を見てた「誘う女」の方じゃなくて、やけに色白の便器を抱きながら、「俺、酒、好きじゃねぇわ」と吐き捨てた40代。
いつの間にか
あの頃、ハーヴェスト・ムーンと @2日目
(京のとあるレコードショップ)
昼間のシフトで入っていた桜子さんは、豹柄に対して強いこだわりを持ったチャーミングな女性だ。
僕は、ハイロウズの新作の「タイガーモービル」のCDを手に取って、
「桜子さん、この柄とか、どうですか?」
と尋ねた。
「あ〜この柄な。これ、どっちかっていうとトラやな。これはな、ちょっとウチの趣味とちゃうねん。ウチはな、もうちょっと黒い点が丸い形のヤツが好きやねんな
突然、ブレイドの如く
通勤時、車を運転していると、目に飛び込んでくる朝日がやたら眩しい。
改めて自分が毎日、東へ東へと向かって運転している事を思い知る。
我が両眼は、ずっとずっと危険な状態に晒されていたのだ。マズイぞ。
早速、眼を防御するサングラスを買いに行った。
サングラスを選ぶ際に抱くイメージ、たくさんあるよね。ブルースブラザーズとか、レザボアドッグスとか、ダーティーハリーとかさ。
でも俺はさ、ブレイドなんだよ。