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ピナ・バウシュの命日に

30日はピナ・バウシュの命日だったので各所に追悼の記事やビデオが載っていた。
フランス語の勉強がてら、記事を読んだりインタビューを聴いたりする。

(リンク先でたくさんの作品のダイジェストが見られます。ニュースの映像だからほんのさわりだけれど)

自分の心の中にある大事なことを、なにかしらのかたちにしてみること/見せること、そのやり方を教えてくれたダンサーがいて、その人のことをいまでも世界で一番素晴らしい踊り手だと思っている。
彼女は日本で活躍しているのでもうなかなか一緒にクリエイションをする機会は持てないと思うけれど、今でも時折、彼女が話してくれたことや彼女が私のうちがわに芽吹かせてくれた「踊りをすることの感動」のようなものは時に指標となったり、杖となってくれたりしている。

ピナ・バウシュはフェリーニの映画を見たときのように、心象風景や体験としての質感、ノスタルジーにある程度の距離を取りながら、最終的には自分が肌身で感じたものをより強化するようなかたちで変換する術のようなものを感じて、唸った。舞台芸術というものにはこういう作り方もあるのだ、と気づかせてくれた作家だ。
わたしの中を探るとたしかにあって、けれどそのままでは取り出しようのないなにものかにどうしたら形を与えられるのか、そのことについてずっと考え続けているけれど、確たる答えを出し続けている人を見るとこの分野でもっとものを言うことはできる、とこれからも踊り続けることに対して勇気づけられる。

しかし、寡黙にただ作品を発表している彼女たちに比べて、なにやらどうでもいいことをつぶやいたり自分の生活のことを書き付けて中途半端にひとに公開したりしている自分が、今日は多少恥ずかしくなった。
もくもくとつくれよ、
でもなかなかそういうふうにもなりきれないんだな。
作品の中では私は全然ユーモアを表すことができない。
そういうセンスがまるきり欠けている。
けれど人間としては結構誰かを笑わせたりおちゃらけたりふっと緩んでもらったりにっこりしてもらったりすることが好きなんだと思う。

いやしかしこれは、未熟なままの自分をただ見せてしまおう、という甘えも多分に含まれている。
つくることでものを言わないといけない。

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屋根裏

フランスで活動しています。言葉を書くことが好きなので、日頃考えること、旅のこと、芸術や映画、音楽や本のこと、言葉のことなどを書きたいと思います。

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