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女子旅2023夏6 - フィンランド・タンペレ街ぶらと湖水クルーズで野外フェス

電動キックボードを使ってタンペレを街ぶらしました。
2023年の夏、フランスのレ島、アルカション・ボルドー、そして北欧フィンランドを旅しました。その旅日記の第6回、フィンランド編第4回です。

今回の旅では、街歩きで電動キックボードをよく使いました。日本では最近ネガティブな意見が目立つけど、自転車道がよく整備されているヨーロッパでは日本よりもずっと安全です。ちゃんとルールや危険性を理解していれば、限られた時間の中で街を楽しむのにこんなに便利なツールはないと思うのです。

そこで、最初にヨーロッパでの電動キックボードについて少しだけ紹介させてくださいね。


1. 電動キックボードは便利な街ぶらツール!

欧米の人たちは電動キックボードのことを「イースクーター e-scooter」と言います。タンペレの繁華街は徒歩で十分回れるし、バスやトラムもたくさん走っています。でも港や湖など少し郊外に出かけるときは、やっぱり電動キックボードが便利でしたよ。

ヨーロッパの電動キックボードの最も便利なところは「サービスエリア内ならどこで乗ってどこで降りても良い」ところ。街角で見つけたら乗って、目的地に着いたらそこに止めればいいのです!(ただし駐車禁止エリアも点在します。また最近は指定場所以外駐車できない地域も多くなってきました。あとで書きます)

タンペレではどこで乗ってどこで降りてもいいルールです。ただし奥の2台のように駐車場に止めるのは🙅‍♀️。道端の邪魔にならないところに止めましょう。

ヨーロッパには多くの電動キックボードのシェアサービスがあります。下の図は2021年時点でのヨーロッパでの電動キックボードのサービス状況です。たくさんありますね!

Escooters in Europe: the latest market updates」より

旅の目的地に着いたら、まずその町にどのサービスがあるかを確かめましょう。駅前を見渡して、駐輪場などにたくさん止まっている電動キックボードのサービスを2種類ほど選べば大丈夫です。(あらかじめ公式サイトで調べておくのも👍 一部はGoogleマップのルート検索でも出てきますよ) タンペレではTIERVoiRYDEがサービスしていました。ヘルシンキではこれにBirdBoltLimeが加わります。ヨーロッパには他にCircdottZEUSなどがあります。

利用手順はこんな感じです。
(1)スマホに専用アプリをインストール。
(2)ユーザー登録。SMS認証が必要なことも。
(3)クレカやスマホ決済などの支払い方法を登録。
(4)キャンペーンやパスなどの購入・登録。
(5)実車のQRコードを読んでスタンドをロック解除してライド開始!
 アクセルは右手親指、ブレーキは左手。付属のスマホスタンドは便利だけど、ちょっとした振動でスマホが吹っ飛ぶので使わない方が…
(6)目的地に着いたらアプリで証拠写真を撮って「終了」をポチ。

注意が必要なのは、アプリのインストールは日本ででもできるけど、登録手続きはサービス業者によってはサービスエリア内でないとできないことがあることです。また、日本のクレカは使えずにApple PayやGoogle Payなどのスマホ決済しか通らないサービスもあります。落ち着いて確認しましょう。

料金は「基本料金(unlock fee)+1分ごとの時間料金」です。業者や都市によって違うけど、だいたい基本料金1ユーロ、時間料金0.2~0.25ユーロ/分ぐらいが相場。(2023年現在)

↓↓ Limeの初回登録コードです ↓↓
基本料金が1回無料になります。よかったら試してみてくださいね。

違反に対しては厳しい罰則があります。例えばフィンランドでは歩道を走ると罰金40ユーロ。でもこれは大甘な方で、フランスではこれが135ユーロです😱 ↓ここでヨーロッパ各国の規則が確認できます。

【重要】特に気をつけなきゃいけないルールや危険性は次の4点です。
1.車輪が小さいので段差にめちゃ弱いです。歩道に上がろうとして自爆する人多し!
2.そもそも歩道は走行禁止。見つかれば罰金!自転車道や自転車レーンを走ろう。
3.荷物は必ず背負いましょう。片手運転は自転車よりもずっと不安定です。
4.最近は指定場所以外駐車禁止の地域が増えています。禁止場所に止めてもライド終了とならず課金が止まりません。アカウント停止や罰金になることも。アプリの地図で必ずチェックを!

ヘルシンキの中心部ではこんなふうに駐車場所が決められています。それ以外は駐車禁止!すべてのシェアサービス共通のルールです。

2. 電動キックボードのお得なサービス

電動キックボードのシェアサービスでは、よくお得なサービスやキャンペーンがあります。例えばVoiでは次のようなサービスがあります。

Monthly Free Unlock サブスクに入ると最初の1か月が0.99ユーロ、以降2.9ユーロ/月で基本料金が無料に!サブスクはいつでも解約できます。
Day Pass 100 Minutes 6.9ユーロ払うと24時間基本料金が無料、さらにその間の時間料金が100分まで無料!

今までの旅でもこんなものを使ったことがあります。
・「今だけ基本料金無料!」キャンペーン
・パスを買ったら3日間乗り放題!(ただし1回30分まで)
今回の旅ではTIERでサブスク割引、Voiで初回15分×2回無料のキャンペーンをやってました。サービスエリア・サービス業者・季節でキャンペーンが違うので、それぞれの町に到着したらアプリなどで探してみて下さいね!

3. フィンランド第3の都市、タンペレ

7月20日。7日間のキャンプ旅を終えてタンペレに来ました。タンペレは人口約25万人(2023年2月)のフィンランド第3の都市です。まずアパートメントにチェックイン。バルコニーのあるシックなお部屋!

ムーミンのマグがかわいい!

レンタカーを返却した途端に大豪雨に見舞われました。1時間以上足止めされた後、小降りになったのでバスでアパートメントに戻りました。
夕食は評判のいいジョージア料理の店「Ravintola Tbilisi」へ。

ジョージアは「ワインが生まれた国」なんだそうです。いい意味で原始的で素朴なワインを想像していましたが、イタリアワインに似た普通に美味しいワインでしたよ。

ジョージアの郷土料理「ウズラのグリル」とジョージアのパン「ハチャプリ」。真っ赤なソースがおいしかった!

4. タンペレの市内交通

タンペレには二つのトラム路線(2023年現在。西に向かって延伸工事中)といくつかのバス路線があります。「NYSSE」が運営していて、路線図やスケジュールは専用アプリ「Nysse Mobiili」でチェックできます。Googleマップでも検索できます。
チケットもこのアプリで1回券(90分有効)か1日券(24時間有効)を買うのが簡単ですよ! 市内を回るだけならZone AB、空港アクセス(103番バス)があればZone ABC。バスは前乗りで、チケットのQRコードを改札機に読ませる仕組みです。

「Nysse Mobiili」の24時間券購入画面。

5. タンペレ街ぶら Day1

7月21日。朝食後、街ぶらに出かけました。TIERでタンペレの北にあるムスタラハティ港(Googleマップ)へ、フィンランド最古の現役蒸気船「タルヤンネ」(S/S Tarjanne)を見に行きました。

S/S Tarjanneは1908年に建造された蒸気船で、毎年6月上旬から8月中旬までムスタラハティ港からタンペレの北80キロにあるヴィラト Virratまで運航されます。運航は週2往復、片道約8時間のクルーズです。

S/S Tarjanne公式ウェブより
蒸気機関車のような汽笛を鳴らして出港していきました。


午後は南の港「ラウコントリ Laukontori」(ラウッコ広場)でランチしました。港の風が心地よかったです!
ハメーンリンナへのシルバーラインなどの湖水クルーズはこの港から出ます。詳細は↓

港でサラダランチ

6. 湖水クルーズで野外フェスへ

この日はここからコンサート付きの湖水クルーズに出かけました。ラウコントリの港から2時間半かけて南西22キロにある「ラウッコマナーハウス Laukon kartano」まで行き、そこで野外フェスを観て帰ってくるツアーです。

クルーズ往復5時間、コンサート3時間、合計8時間のクルーズツアー!

船は3時に出港しました。コンサート会場のあるラウッコ港を目指します。

クルーズ船「Silver Moon」
狭い航路を絶妙にすり抜けて、
その先も島すれすれを航行していきます。
ようやく広い湖に。
ラウッコの港に到着。コンサートに来たお客さんの自家用ボートも係留されています。

Pauli Hanhiniemen Retkue(パウリ・ハンヒニエミの仲間たち)の野外フェスはフィンランドで大人気のようです。後ろを見まわすと、全部でざっと見2000人ぐらい入っていました。

野外フェスが終わり、帰りの船が出発したのは8時半でした。

ボートで来たお客さんも帰っていきます。
夜はホットミールが無かったので、サラダディナー….

野外フェスも良かったけど、私には行きと帰りで大きく表情を変える湖の風景が印象的でした!

この日は船上で夕暮れを迎えました。

7. タンペレ街ぶら Day2~湖畔をTIERで

7月22日。この日は一日街ぶらです。タンペレの南の湖、ピュハ湖の湖岸をVOI, TIERと徒歩で回りました。

タンペレ・エテラプイスト(南公園)の桟橋。こんなところにも焚き火の設備が!
ピューニッキ・マリーナ
ボートの係留地の上には木の実がたくさん!
「フサスグリ」?? 食べられる?葉っぱのぎざぎざがちょっと不安… 甘味豊かで少し酸味も。砂糖控えめでも美味しいジャムを作れそう。
「Voi」も使いました。

ラウコントリの港に戻ってきました。ここでは朝市が開かれています。

久しぶりに生ソフト。素敵なスマイル!
どこの朝市でも旬のイチゴは新鮮で甘くておいしいよね!

8. タンペレ市街地散策~市場でランチ

タンペレの街に戻って散歩してます。

築120年「ティルコネンの家」

アジア食材のお店「Aasia Market」がありました。日中韓が1/4ずつ、他が1/4ってところ。

お米はタイ米が中心だったけど「すしライス」はジャポニカ米なのかな・・日本の調味料もいろいろ。さといもやエノキ、油揚げなどもありましたよ。

日本人旅行者さんの動画やSNSでよく見る、人気の出前一丁!

右側の甘味にはちょっと惹かれます。ポテチやカラムーチョとかもありました。

マーケットホール Kauppahalliを発見したので探索。市場はどこも楽しい!

ホールの入り口です。
Suklaata = チョコ屋さん
タンペレでも🐹がチーズをかじってます。
市場内のランチレストラン。

市場でNatsuさんという和食店を見つけたのでお昼にしました。

"Natsu"というお店の名前がいい感じ!

Teriyaki(照り焼き) kana(鶏) にしました。この味、日本の定食屋さんと同じだ!

うな丼「Ankerias Bowl」もあるみたいです。玉子(Muna)閉じ丼かな。

テーブルにうな丼のタレ(UNAGI SAUCE)が置いてありました。

午後からは、ムーミンマグカップを探しにトラムでムーミン博物館へ行きました。

ムーミンショップ

ムーミンのマグカップがひとつ4800円!!安くない。。ヘルシンキへ行くまで悩むことにしました。

ヘルシンキでガス缶を買ったアウトドアショップ「パルティオ・アイッタ PARTIOAITTA」がタンペレにもありました。キャンプウェアや道具もいろいろ扱っていましたよ。

9. 夜はワインバーから再び港へ

タンペレ最後の夜は、アパートメントのオーナーさんに教えてもらったワインバーVillit ja Viinit(Googleマップ)で過ごしました。

まだ明るかったので、ラウコントリの港を歩いて一周しました。こんな情景の中で暮らせるだけで、タンペレの人たちは幸せだと思う。

10. ヘルシンキへ

タンペレ出発の朝。爽快!!

バスでタンペレのバスターミナルへ、そこからフィンランドの旅人の心強い味方、ONNI BUS(幸福のバス)でヘルシンキへ向かいました。

ここのバスターミナルにはヴァンター・ヘルシンキ空港への直通バスもあります。荷物が多いときはぜひ!チケットはこちらから。

「夏旅7 - ヘルシンキ大聖堂でパイプオルガンのコンサート」に続きます。

旅行記最初の記事はこちらです。


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