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#読書の秋2021 #植物癒しと蟹の物語 読書感想文

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noteの読書感想文コンテスト「#読書の秋2021」の課題図書『植物癒しと蟹の物語』に寄せていただいた感想文をまとめています。 *2021年10月17日〜11月30日期間に投稿い… もっと読む
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【結果発表!】noteの読書感想投稿コンテスト「#読書の秋2021」

2021年10月17日から11月30日の期間、noteで読書感想投稿コンテスト「#読書の秋2021」が開催され、協力出版社としてコトノハも参加させていただきました。 コトノハの課題図書『植物癒しと蟹の物語』へは13件の感想をお寄せいただきました。感想文を投稿してくださったみなさま、本当にありがとうございます! どれもすてきな感想文でしたが、じっくりと検討し、受賞者を選ばせていただきました。 それでは、3名の受賞者とその感想を、選評とともに発表します! * * * * *

そうだ、あのときの僕は「植物癒し」にいて欲しかったんだ。そして、今の僕は「植物癒し」になりたかったんだ

10年前のあのとき、この本とめぐりあえていたら、どれだけ自分の心は救われていただろうか。そう思うと同時に、あのときの経験がなければ、僕はこの本を読んでこうも思わなかっただろう。そんな読書体験だった。 『植物癒しと蟹の物語』という本を読んだ。たまたまnoteで読書感想文の企画を見つけ、いろんな課題図書を流し見しているところ、その不思議なタイトルが目に入った。失礼ながら書き手の小林大輝さんのことも、発行しているコトノハ株式会社のことも知らなかった。大手出版社の本が名を連ねている

「無」の時間を生きているか。

秋の読書感想文というイベントがnoteで開催されていることを知り、数ある課題図書の中から「植物癒しと蟹の物語」を選び、読みました。 植物が好きなので、植物と蟹というあまり相いれない名詞が並んでいるタイトルに興味を持って読んでみたのです。 何回か読んで、自分の中で率直に浮かんだ言葉は、 「最近感じていた「無」の時間がほしいとはこのことか?」 「自分がご主人と同じ時を迎えたときに蟹になんて言えるだろうか?」 でした。 社会人になって、学生の時よりも自由になっているはずなのに、

『植物癒しと蟹の物語』は、聴くこと、言葉の可能性を教えてくれた

『植物癒しと蟹の物語』は、枯れそうな植物の話を聴いて、ちょっと元気づける「植物癒し」の「ぼく」に関わる物語です。短い物語なので、話の詳細は明かしません。 登場するキャラクターも、読むとわかるのですが、最初は、とらえどころがなく、読み進めて、段々とわかってくるので、ここでは触れません。 この本を手に取ったのは、著者の小林大輝(こばやしひろき)さんと、ちょっとだけ知り合いだったからです。読書感想投稿コンテストで、小林さんの名前を見つけて、小林さんは、今、どんなことを書いてるん

手紙にかえて。【秋の読書感想文2021】

小林大輝様。 はじめまして。 植物癒しと蟹の物語を読んで、 私はどうしてもあなたに 手紙を書きたくてたまらなくなりました。 このようなかたちで手紙をしたためること、 どうかお許しください。 最近の私は 「何か良い本はないかな」 というのが口癖で、 本屋を回遊魚のように泳ぎまわっては 今の自分が求めている本を探していました。 出会いにはタイミングもあるようで、 私の心に響く本にはなかなか巡り会えない日々に 悶々としていました。 そんな中でこの本を手に取り 『今の私が求めてい

【薔薇は青くなくていい?】『植物癒しと蟹の物語』小林大輝

久しぶりに読書記録を投稿してみようと思っていたところ、「読書の秋2021」が開催されていると知り……。課題図書の中から1冊選んで読んでみることにしました。 植物好きな私の目に留まったのが、このタイトルでした。何の予備知識もないまま、Amazonでポチっと。 『植物癒しと蟹の物語』小林大輝(2020年:コトノハ) 植物の話を聞き、枯れそうな植物を元気にする「植物癒し」の仕事をしている「ぼく」。 彼はある日、不思議な夢を見ます。夢の中で目にした看板には「Reason」と「No

【感想】『植物癒しと蟹の物語』を読んで、清々しい気持ちになりました。

本記事は「note×コトノハ」の合同企画「#読書の秋2021」の課題図書「植物癒しと蟹の物語」の読書感想文です。過去に趣味で撮影した写真を交えて読書感想文を書いてみました。本企画の詳細は下記に記載されています。 -------------------------------------------------------------------------------------- 30代後半になった私には、残念ながら、もうこの世にはいない家族や友人達が少なからずいます。

『植物癒しと蟹の物語』

読み始めると、ほんわりと 命の声 を “聴く” ことへ 心が導かれます。 、、、聴き すすめると、 いつしか、命と命とをつなぐ、視え無い “命の糸” により奏でられる、無き音 を聴く世界へもいざなわれます。 “過去の命” と “いまの命” とをつなぐ命の糸は、これからも “未来の命” ともつながりつづけるであろうこと いつまでも、 命の音 を奏でてくれるであろうこと を感じさせてくれます。 永久につづく、 命の奏 に、命と命が癒されます∞ #植物癒しと蟹の物語

『植物癒しと蟹の物語』を読んで

【本の情報】『The Story of Plant Healers & Cancer 植物癒しと蟹の物語』 著者:小林大輝 発行所:コトノハ株式会社 装丁:鈴木哲生 ※あらすじや詳細は、私の拙文よりもリンク先の  出版社ホームページでぜひご覧ください。 【#読書の秋2021 読書感想文】ネタバレ感注意です。感想は読んで欲しいのですが、一度この作品を読んでからの方がいいかとも思います。 あまりネガティブな感想は好きではないのですが、あえて先にちょっと物足りなさというか要望を

言葉を感じる <植物癒しと蟹の物語>

植物癒しと蟹の物語 著者:小林大輝さん たとえば、君が疲れていたらひと眠りして、お気に入りの飲み物を用意してページを開いてみよう。 たとえば、君が今の生活に充実していたら、誰かの気持ちを理解する一つの方法としてページを開いてみよう。 わずか100ページの物語に読後はじんわりとしたあたたかさが残り、どこかなつかしく感じる。そうだ、星の王子さまを読んだときと似ているのかな。 なぜ、植物癒しと蟹なのかって? うーん、言いたいけれど・・・。 でも、これだけは伝えておくね。 あ