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【長男が引きこもり約半年】ギフテッドなにそれ?


長男が引きこもりました。
突然です。
まだ14歳の中学2年生です。
部屋から出て来ようとせず、無理矢理に力ずくで行かせようとしました。
14歳といえど身長もほとんど私と変わらないくらいで柔道で鍛えている息子を玄関の外へ連れ出すのはなかなか骨が折れました。
本気で必死の抵抗です。
結局その日は学校を休ませました。
何かあったのかと尋ねるもだんまり停止で話になりません。
ついに精神をやられたかと、数日後に精神科を受診するも相変わらずのだんまり。診察になりません。
この調子が2週間くらい続きました。食事はしますし、風呂も入ります。本人に都合の悪い事さえ言わなければ会話も出来ます。
どうしようもないやつだと思いましたし、怠け者にも感じましたし、クズだと思いました。
しかしこちら側も現実を受け止める必要があったし、気持ちも整理すると同時に行動をしなければいけません。
特に気持ちの面では言うほど簡単ではありませんでした。
この記事を1つ書くだけでも半年の期間を要してしまう程です。
2度目の精神科では前回ほどだんまりではなかったものの、ほとんど前回と変わらず特に成果なし。
フリースクールに見学にも行きました。
3回目の精神科で入院が決まりました。
ですが医者は病気ではないとの判断で、あくまでも昼夜逆転の生活リズムを戻すためという名目になりました。
入院期間は2週間。
本人としてはかなり居心地の良い2週間だったようで、もっといてもよかった的な事を言っていました。
とにかく干渉されたくないのでしょう。
それに加えて何もしたくない様子です。
それが心の休養になるならそうさせてやろう。
本心からそう思っているわけではないですが、そうせざるおえない状況になってきたと思いました。
原因についても色々考えました。
柔道を辞めたいとは何度も言っていたし、勉強に時間をかけたい事も知っていました。
学校では柔道の先輩から嫌がらせを一時受けていて、それに関しては当時は出来る限り顧問や教頭や教育委員会と話し合って解決してきました。
クラス内では学級委員長とはいかないまでも、友人から頼りにされる存在であり、担任からも頼りにされる存在でしたが、本人はそれを負担に感じていました。
親も期待やプレッシャーをかけすぎていたのではないか、育て方に問題があったのではないかと夫婦で自問しました。
なにが原因かは分かりません。すべてかもしれないし、他にも把握していない事もあるかもしれません。
本人もよく分かっていない様子もありますし、それなりにストレスもあったのでしょう。
ここまできてもまだ私の納得していない部分が言います。
そんな事は私が14歳の頃もそうだったと。
担任と何度か話をするうちに、不登校の子が非常に多い事を知りました。
4人に1人なんて、信じられません。学年が約160人なので、まるまる1クラスの40人が不登校という事になります。
現代の子は、我々が学生時代に耐えれたストレスにも耐えられないのでしょうか。
そもそも時代が違うので比べる事も出来ない。
生きにくい世の中です。
大人だって引きこもります。
なんでよりにもよってうちの子がとため息もつきたくなります。
お前これからどうするんだよ、来年には受験生になる大事な時じゃないか。
こんな事してる場合かよ。
そんな中で、医者の勧めで心理カウンセラーに話を聞きに行きました。
そこで受けた数時間にも及ぶテストから、ある事実が分かりました。
この子はIQ130のギフテッドです。そう結論付けられました。
病気ではないそうです。
HSPみたいな事でしょうか。
先天的にIQが高く、社会に適合しずらいのだと。
そういわれた時、我々夫婦の中で腑に落ちる部分があまりに多く、これが原因でもあり結論でもあるように感じました。
ネットでギフテッドを調べると、その特徴が全て息子に当てはまります。
ちなみに一般人のIQは90~100だそうです。
最近になってやっと息子が、人付き合いが難しい、コミュニケーションが苦手という発言をしました。
夫婦や担任から見ても、人付き合いやコミュニケーションに問題があったようには到底思えません。
ですが、もしかしたら、一般人のするコミュニケーション感覚に加えて、計算や論理なども入れて、より高度なコミュニケーションをしようとしていた可能性があります。さらに相手のレベルに合わせ、かならずしも求める結果や返答には繋がらない。目標を高くしすぎる息子ならありえそうな事です。
IQ130の感覚なんて理解は出来ないのですが。
そうこうしているうちに息子の高校進学の道が絶たれました。
出席日数です。
受験資格がなくなりました。
多くの不登校児は保健室登校、最近はフリースクールへ行っても出席扱いになるので、勉強をしなくても高校は受験する事が出来るのですが、息子の場合、そのどちらもできなかった為、高校の受験資格がありません。
もったいない話です。
在学中は成績トップクラスで、県内の有名校にもいける実力がありました。
仮にこのまま20歳を迎えると、一生生活保護かなにかに頼り、一人アパートでゲームをし続け、彼女も結婚も出来ない人生を送るかもしれません。
さて、どこでこの話を区切りましょうか。
結構な長文になってしまいました。
以外と歌の歌詞や小説にギフテッドという単語が出てきますが、14年間周りの社会や大人が気付けないのですから、本当に珍しいのかもしれません。
また、息子が立ち直り社会復帰をするためには、ここまで完璧にしなくても周りとやっていけると本人が納得して折り合いを付けて肩の力を抜いていくしかないようです。
例えば、文字の太さや形、納得いかなければ何度でも消して書き直します。
そこまでしなくても十分綺麗な字だし、まわりの人も読めるよ。と、そんな事は引きこもりになる前から言い続けていますが、親や担任がいくら説いても、結局は本人が納得しなければ先へは進めません。
映画やアニメや漫画を見るにしても、途中で何度も巻き戻します。
立ち直れるかどうかは、本人次第なのです。
そうはいうものの、私にもまだ息子のために出来る事はないだろうか。
知識を増やし、本でも読もうか。
いつの日にか自信と成功を胸に独り立ちできるように。
この度は私の記事を読んで下さりありがとうございます。
またお会いしましょう。


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