半世紀前から普通の人生に挑戦して、普通のおばあちゃんになった車椅子ユーザーの物語55
「有り金はたいてほんとによかった」
ここはワイキキの中心街、有名なお店が並んでいます。
多くの観光客が行き来する中、
ガイドブックとスマホを片手に娘たちがあっちだとかこっちだとか言いながら
お目当てのカフェを探します。
「あ、ここじゃない?」
「あ、そうだね」
たどり着いたおしゃれなカフェ
ところが、入り口は階段の上です。
段数は6~7段ぐらいあります。
「階段だねぇ」
「どうしようか」
「ちょっと、聞いてくる」
娘が階段を上がってお店の中へ
すぐに出てきて、階段の横に回る