見出し画像

~地方と農業と移住~「農繁期で移住する暮らし方を学ぶ」イベントレポート

こんにちは、circle運営スタッフ・齋藤将真(サイトウショウマ)です。

今回は、先日(2023/08/27)渋谷QWSにて開催された、「\ 多地域移住ナイト / ~北海道から南の島まで~農繁期で拠点を移住する暮らし方とは?」のイベントレポートをお届けします!



1. 是非、こんな方に読んでほしいです!

・農業など一次産業に関わってみたい方
・自分の地元や好きな地方をサポートする取り組みに関心がある方
・多拠点での生活に興味がある方、実践してみたい方

今回のオフライントークイベントでは、「農業を通しての地域との関わり方」をテーマに、土地を持たずに様々な地域で農家のサポートをしながら活動する新しい働き方や、地方(鹿児島県沖永良部島)から見る関係人口の創出についてトークゲストの方にお話いただきました。

また、お話の終了後、参加者同士でトークテーマに基づいてディスカッションを行いました!

2. トークゲスト紹介

今回登壇いただいたお二人のご紹介

▼フリーランス農家・circle公式アンバサダー 小葉松さん

「農業への多様な関わり方を実現したい」と思い、土地と家を所有せずに全国の農場を渡り歩く”フリーランス農家”という働き方を自ら作り、実践。
年間300日ホテルやゲストハウスに滞在しながら、各地方を巡っている。

▼えらぶ島づくり事業協同組合事務局長 金城さん

海外に20年住み、世界60か国でビジネスを展開。
日本に帰国後、様々な地方をめぐる中で鹿児島県・沖永良部島に行きつく。島で働きたい人と人手不足で悩む事業者を繋ぐ架け橋になりたいと思い、組合を設立。
現在は人材派遣や人材紹介、移住・定住事業を展開し、地域づくりを実践中。

3. 土地を所有しない農家について

まず小葉松さんより、”フリーランス農家”という新しいユニークな働き方についてご説明いただきました。

▼現在の小葉松さんの取り組み
そもそも”フリーランス農家”とは小葉松さん自身で考えられた働き方であり、農業の人手不足の解消を目的とした、農繁期によって北海道から南の島まで移住しながら農作業を支援する活動のあり方です。

実際の活動の紹介

小葉松さんは、最初は「農業に関わりたい、農業の人手不足を解消したい」という想いで、農家さんのお手伝いをさせてもらっていたとのこと。
お手伝いをする中で徐々に農家さんのお知り合いが増え、フリーランス農家としての活動に興味を持ってくれる人が増えていき、ご自身の活動の輪が広がっていった、とのことでした。

そこから徐々に活動の幅も広がり、農村地域のSNSでの広報支援、農家さんへの取材や記事の作成、農業のイベント企画など様々な取り組みを進めてきたそうです。

当日の参加者の皆さんも、「小葉松さんに会いにきました!」「実際にお会いできてすごく嬉しいです!」とお話しされる方が多く、活動を広げる中でどんどん共感してくれる方が増えていることを、このイベント内だけでも感じることができました。

▼小葉松さんが今後取り組みたいこと
今後の活動の目標は、「農業を通じて各地の関係人口を増やしていきたい!」とのことで、
・平日は都内で会社員をしながら週末は農業に関わる、といった働き方の普及
・お試し農業として農業を体験してみたい人に向けた体験コンテンツづくり
・農業を通じた人材交流の機会提供
など、様々な活動に力を入れ取り組んでいきたいとのことでした!

4. 沖永良部島での関係人口創出について

次に、金城さんより「沖永良部島での関係人口創出」についてお話いただきました。
沖永良部島は鹿児島県の離島で、九州と沖縄の間にある小さな島です。
そのため、観光面としては沖縄県などに流れてしまう方が非常に多く、観光地として集客するのが難しいという課題が存在します。

そこで、「観光ではなく島の”関係人口”として島に訪れてもらうために、どうしたら人を呼び寄せられるのか?」を考え、日々活動されているそうです。

関係人口とは:移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉

引用:総務省「関係人口ポータルサイト」
沖永良部島での、関係人口としての実際の関わり方の例

関係人口創出のために、沖永良部島の地域の魅力を伝えるだけではなく、「島に訪れた人」と「地域の人」を繋げて地域を実際に体験してもらうことで、”また来たい”と思ってもらえる工夫をされているとのことでした。

島の農業バイトの様子

観光ではない地域との関わり方として、農業のバイトを通じて地域や人との繋がりができるなど、『また戻ってくる第二のふるさと』のような関わり方が徐々に広がっているとのことでした!

5. 参加者同士のトークセッション

登壇者のお話が終わった後、参加者の皆さんでトークセッションを実施いたしました。

自分が地域に貢献できそうな、スキル・ネットワーク・関わり方とは?」
というトークテーマで、グループに分かれて一人一人の考えをディスカッションし、発表していただきました。

トークセッションでの発表の様子

ITエンジニアの方、航空交通機関にお勤めの方、ホテル経営をされている方、農業に携わられている方など、参加者の皆さんが普段従事されているお仕事や活動も様々。
色々な観点から議論することができ、会場も非常に盛り上がっていました!

参加者の皆さんでの集合写真です!

今回のトークイベントが、農業や関係人口という切り口だけではなく、個人と地域との関わり方など、持続可能な社会をつくっていくための考えるきっかけとなれば…と思っております。

参加してくださった皆様、お越しいただきまして誠にありがとうございました!


circleでは、
・南足柄市での森林と人との関わりについて学ぶプロジェクト
・鳥取県での現地の仕事を手伝いながら滞在する鳥取ワーホリ
静岡富士でのスキルワーケーションイベント
など、地域と関わりながら滞在するプロジェクトの参加者を募集しています!是非お気軽にお申込みください。

サービスの最新情報、拠点情報が受け取れるcircleメルマガ登録(無料)はこちら

”人と関わりあって暮らす”、そんな場づくりをされている各地域の拠点オーナーさんのストーリーも発信しています!
circle拠点ストーリーはこちら



この記事が参加している募集

SDGsへの向き合い方