見出し画像

感情移入して涙腺崩壊です「いつか眠りにつく前に」

<文学(79歩目)>
自分がすれっからしだと感じた時に、心に「柔らかさ」を取り戻す。シンプルに「愛(love)」っていいね!と思えます。

いつか眠りにつく前に
スーザン・マイノット (著), 森田義信 (翻訳)
河出書房新社

「79歩目」は映画化された作品。しかし、観たことありませんでした。ふと手に取ったら「あなたが最期に呼ぶのは誰の名前ですか?」という言葉が突き刺さって一気読み。

最初の10ページで予想がつく展開だ!と思いましたが、すごいテクニックで最後まで読ませてくれた。

時に、「あるある」と思える題材を昇華させる作家がいると思っていたのですが、スーザン・マイノットさんのこの作品は感嘆してしまいました。

あ~、すれっからしの私が最後につぶやく言葉は何なのだろうか?とちょっと考えさせられた。
それにしても、「愛(love)」は素晴らしい。

この素晴らしさを娘たちに説明できる日は来るのだろうか。
なんとなく、すっとぼけなボケ爺さんになりそうでちょっと怖い。(笑)

人生の選択って、「一瞬」ですね。
この作品は、もう少し年取ってから再読したい。
映画もその後観たのですが、映画は透き通った感じ。
本の方が、色々と考えさせられる。

スーザン・マイノットさんは寡作なのですが、ちょっと興味を持ちました。
それにしても、Columbia Universityってスゴイと感じました。こんなテクニックを演習で学べるとは。
学んで文章が素晴らしくなるのならば、若かりし頃ならば留学してみたかったと感じました。

#読書感想文 #わたしの本棚 #いつか眠りにつく前に #スーザン・マイノット #マイノット #森田義信 #河出書房新社 #アメリカ #がん #癌 #人生 #死 #混濁する意識 #人生の終焉 #永久の眠り #美しい思い出 #文芸 #小説


この記事が参加している募集

読書感想文

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?