サブスク型コンテンツと終わりのないストーリー

Netflixが大好きな高木です。

皆さん、いつの間にかサブスクリプション型のサービスに埋もれていませんか?

ぼくが利用しているサブスクリプション型のサービスを挙げてみると、

・Netflix
・Amazon Prime
・Adobe Creative Cloud

と、こんな感じでしょうか。あれれ、少ないですね。

SpotifyやApple Musicといったミュージック系のサブスクを契約していなかったり、DropboxやEvernote、Chatwork、Slack、Wunderlist、Gmailといったビジネスウェア、グループウェアは無料で利用していたり、有償サブスクとなると意外と少ないんです。

それはさておき、Netflixをはじめとしたサブスク型のコンテンツ配信サービスや継続的課金を要求するソーシャルゲームに共通しているのは、ユーザーの契約を継続させるために「飽きさせないコンテンツ」制作の重要性です。

こんなの当たり前のことで、テレビでも同様ではないかと思いますよね。

でも、サブスク型のサービスがテレビと大きく異なるのは、利用者および視聴者を定量的に分析できて、効果測定が可能だということです。

効果測定の精度があがる→KPIが明確になる→シビアな打ち切り判断→マーケティングを過度に意識したコンテンツ制作、となりますよね。

これは、ぼくたちが日常的に親しむコンテンツの質を大きく変容させるものです。

まず、映像コンテンツで言えば、映画は非常にコストパフォーマンスが悪いということになります。Netflixはオリジナルコンテンツの制作で台頭しましたが、ドラマという連載性のあるコンテンツだからこそ、収益化できたわけです。多額の投資をしてひとつの完結したコンテンツをつくっても、ユーザーはそれを観たきりになってしまい、ROI的には悪い。

そうすると、いかにストーリーを完結させずに引き伸ばして、コンテンツの求心力を持続させるかが重要になります。

このマーケティング的な発想によって、終わりのないストーリーが生まれていきます。求心力が落ちて、ストーリーが冗長になった途端、ユーザーの飽きが数字に現れはじめ、打ち切りにつながっていくわけです。不完全に終了するドラマ、興味をひく要素をまきちらしたまま、きちんと整理がつかずに終わっていくストーリー。小さなカタルシスを度々生みつつも、大きなカタルシスを味わえない不完全なコンテンツが増えていくのかもしれません。

引き伸ばすだけ引き伸ばして、わけのわからないまま終わっていった『LOST』みたいなコンテンツが増えてしまうのはごめんです。Literally, I lost my time with it.

これはソーシャルゲームも同様で、昔の名作と呼ばれるRPGのように没入できるような世界やストーリーに乏しいのは、世界観の表現をデザインやイラストレーションにまかせてしまい、大きなコンテクストをつくることをしないからです。

無論、ソーシャルゲームは、据え置き型ゲーム機のゲームとは異なる性質があるため、一概にストーリー性やコンテクストに重きを置く必要はないかもしれませんが。

ただ、ひとつ言えることは、大きなコンテクストが存在しないコンテンツのストーリーは、読者に疑似体験を生まないということです。

コンテンツを消費するのではなく、体験する。一度観たらもう二度と観ないコンテンツではなく、その世界に戻りたくなるコンテンツ。

いつのまにかその世界に没入し、記憶に刻まれるような疑似体験を生むのがすぐれた作品だとすると、それに不可欠なのは、始まりがあって終わりがあるということではないでしょうか。作品の完結性と言うべきか分かりませんが、しっかりと完結すること。広げた風呂敷をきちんとたたむこと、開いたドアはしっかり閉めること。

強いストーリーによる疑似体験を生むようなコンテンツには完結性が必要、しかし、サブスク型コンテンツと完結性の相性はあまり良くない。もちろんチャプターをしっかり仕切り直す構成はアリだと思います。

Netflixのヒット作品『13の理由』が良かったのは、全体の構成が秀逸だったことでしょう。長くシーズンが続くような作品も良いのですが、◯話で終了する見込みで、物語が美しくランディングする作品をたくさん生み出してほしいものです。開ききって冗長な世界ではなく、作品のなかに箱庭のように世界が閉じ込められている濃密なコンテンツが現れるのを楽しみにしています。

多くのサブスク型コンテンツは、マーケティングを意識しすぎるあまり、コンテンツの消耗とクリエイティブの枯渇に追いやられると思いますが、マスに媚びないロングテールを重視してきたNetflixには期待を寄せています。消費されるコンテンツしか生み出せないなら、なによりそのメディア自体が消費され、消耗していくのです。

※この記事は、ざっと書いて粗いので、また後日編集します。

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高木 大吾

いいたがり

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