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週刊少年マガジン原作大賞 奨励賞受賞!

 いつもお世話になっております。  記事のタイトル通りですが、拙作『疾れイグニース!』が『週刊少年マガジン原作大賞』 の奨励賞を受賞しました! #週刊少年マガジン原作大賞 最終結果を発表します!|note公式    応援して頂いた皆様、ご覧頂いた皆様、選んで下さった編集部や関係者の皆様、ありがとうございます!  大賞、優秀賞、他の奨励賞受賞の方々、おめでとうございます!    創作活動を始めてから数年、初めて賞をいただきました!    今回の結果を、自らの今後のより良い創

    • 『 上杉山御剣は躊躇しない』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

      「お、俺がやるのか?」 「他に誰がいる。ちなみに妖の力は狭世でより強化される。とは言ってもあんな低級に苦戦しているようならば先は無いぞ」 「わ、分かった……っっても、どうすれば良いんだ?」  勇次は蜘蛛の群れに対して向き直るが、思い出したかのように尋ねる。 「拳で叩き潰すも良し、足で踏み潰すも良し……手足の先に力を込めるイメージだ」  御剣は腕を組んで答える。 「つ、潰すのか、ちょっとグロいな……」 「虫は苦手だと可愛らしいことでも言うつもりか?」 「そういう訳じゃねえけどよ

      • 『 上杉山御剣は躊躇しない』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

        「し、出動って?」 「無論、妖退治の為だ」  何を言っているのかといった様に、御剣は勇次の疑問に答え、億葉の方に向き直る。 「億葉、画面に映せるか?」 「了解……」  億葉の操作によって、部屋の壁が開いてモニターが現れ、地図が映し出される。 「新潟市のショッピングモールに数十体程、妖の反応が見られますね……」 「級種は?」 「ほぼ癸(き)級……一部が壬(じん)級の様ですね」 「ふむ……」  億葉の報告に、御剣はほんの一瞬考えてから指示を出す。 「千景と万夜、それに鬼ヶ島、私に

        • 『 上杉山御剣は躊躇しない』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          あらすじ  新潟県は長岡市に住む青年、鬼ヶ島勇次はとある理由から妖を絶やす為の組織、妖絶講への入隊を志願する。  人の言葉を自由に操る不思議な黒猫に導かれるまま、山の中を進んでいく勇次。そこで黒猫から勇次に告げられたのはあまりにも衝撃的な事実だった!  勇次は凄腕の女剣士であり妖絶士である上杉山御剣ら個性の塊でしかない仲間たちとともに、妖退治の任務に臨む。  無双かつ爽快で華麗な息もつかせぬ剣戟アクション活劇、ここに開幕! 序 「鬼ヶ島勇次(おにがしまゆうじ)くん、大変かに

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        週刊少年マガジン原作大賞 奨励賞受賞!

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        • スポーツ漫画企画案備忘録
          28本
        • 「疾れイグニース!」
          49本

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          『 フィーバーロボット大戦~アンタとはもう戦闘ってられんわ!~』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          「だぁー! くそー!」  隼子が叫びながら、ゴーグルを外す。黒くなったディスプレイには『YOU LOSE』の文字が浮かぶ。隣に座っていた大洋がゆっくりとゴーグルを外し、口を開く。 「もういいか? 大松さんに頼まれた仕事があるんだが……」 「もう一回! 負けっ放しじゃ終われん!」 「さっきからそう言って、もう十回はやっているぞ」 「ぐっ……この戦闘シミュレーションでウチはほとんど負けたことないのに……!」 「お取り込み中申し訳ないんだけど……」  二人が声のした方に振り返ると、

          『 フィーバーロボット大戦~アンタとはもう戦闘ってられんわ!~』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『 フィーバーロボット大戦~アンタとはもう戦闘ってられんわ!~』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          「来るぞ!」 「いや疑問に答えろや……ってうおおおっ⁉」  怪獣が尻尾による攻撃を繰り出してきた。大洋は機体の左腕をを操作してガードの体勢を取るが、衝撃を受け止めきれず、真横に吹っ飛ばされる。金色の機体は二、三回転がって立膝を突く。 「くっ、厄介な尻尾だな……」 「嫌あああっ!」  隼子が悲鳴を上げる。 「どうした⁉」 「どうしたもこうしたもあるかい! なんでアンタの股間を至近距離で見なアカンのや⁉」 「それはお前が逆さまの体勢になっているからだろう」 「冷静なことで!」 「

          『 フィーバーロボット大戦~アンタとはもう戦闘ってられんわ!~』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『 フィーバーロボット大戦~アンタとはもう戦闘ってられんわ!~』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          あらすじ  時は21世紀末……地球圏は未曾有の危機に瀕していた。人類は官民を問わず、ロボットの開発・研究に勤しみ、なんとかこの窮地を脱しようとしていた。  そんな中、九州の中小企業である二辺工業の敷地内に謎の脱出ポッドが不時着した……。  爆笑必至の新感覚ロボットバトルアクション、ここに開戦! ※「戦闘って」は「やって」と読みます。 1  ある春の日の朝、九州、長崎県の佐世保市郊外にある『(有)二辺(ふたなべ)工業』の正門を一人の女性が文句をブツブツと言いながら開けた。 「

          『 フィーバーロボット大戦~アンタとはもう戦闘ってられんわ!~』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『 私が征夷大将軍⁉~JK上様と九人の色男たち~』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

           翌朝、葵は顔をしかめた。 「転入生の黒駆秀吾郎と言います。宜しく……」 「ねえ、恰好良くない?」 「ミステリアスよね~」  葵の隣の列に座る女子たちがヒソヒソと盛り上がる。葵も秀吾郎の顔をじっと見る。昨夜は怒り心頭で認識出来なかったが、スッキリとまとまった短い黒髪に涼やかな顔立ち、長身でスラリとしたスタイル。成程、なかなかの美男子だ。このクラスでも一、二を争う程かもしれない。 「では黒駆君の席ですが……黒駆君?」  担任が座る席を指し示したが、秀吾郎はそれを無視して窓際の一

          『 私が征夷大将軍⁉~JK上様と九人の色男たち~』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『 私が征夷大将軍⁉~JK上様と九人の色男たち~』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

           小霧と景元が声を揃えて、葵の提案を却下する。景元が説明する。 「よろしいですか? この文化祭にはクラスの威信が懸かっているのです」 「威信?」 「そうです。この学園の学年には、いろはにほへと、それぞれ七クラスずつあります。優れた出し物を提供したクラスが評価されます。その評価を下すのは、この文化祭の場合は新入生。つまりは下級生、後輩たちです」 「そう、出し物の出来の良し悪しが、そのまま後輩たちからの評価につながるのですわ。そして見事高評価を勝ち取った暁には、流石は先輩たちだと

          『 私が征夷大将軍⁉~JK上様と九人の色男たち~』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『 私が征夷大将軍⁉~JK上様と九人の色男たち~』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          あらすじ 平凡な女子高生、若下野 葵がある日突然征夷大将軍に!? ありとあらゆる無理難題に対して、葵は元気に健気に立ち向かう! そして葵に導かれるかのように集まった九人の色男たち! 私立大江戸城学園を舞台に繰り広げられる、愛と欲望が渦巻くドタバタストーリー!? 将軍と愉快な仲間たち、個性たっぷりなライバルたちが学園生活を大いに盛り上げる! 序  学校生活って退屈だと思う。淡々とルーティンをこなす。毎朝決まった時間に登校、決まった場所で授業を受け、休み時間や昼休みは決まった顔

          『 私が征夷大将軍⁉~JK上様と九人の色男たち~』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『アタシをボランチしてくれ!~仙台和泉高校女子サッカー部奮戦記~』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作

          「どうしたの?」 「いやさ、アレってありなのか? ボール離したと見せてさ、こっちに『取れる!』って思わせるの」 「フェイントの一種みたいなものだから。反則じゃないよ」 「そっか、フェイントか……」  そう言って、竜乃ちゃんは所定の位置に。一本目後攻、竜乃ちゃんの攻める番です。笛が鳴ってもしばらく動きません。どうしたかと思っていると、彼女が何やら呟きました。 「う~ん、小難しいことは止めとくか」  そして彼女は大きく左足を振りかぶって、助走なし、ノーステップでシュートを放ちまし

          『アタシをボランチしてくれ!~仙台和泉高校女子サッカー部奮戦記~』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作

          『アタシをボランチしてくれ!~仙台和泉高校女子サッカー部奮戦記~』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          「ビィちゃん~」 「う~ん、鬱陶しい!」  私が廊下で声を上げてしまったのには理由があります。ともにサッカー部に入ることになった龍波竜乃ちゃんが原因です。長身でスタイル抜群な美女、しかし時代錯誤なロングスカートで校則違反上等な悪女、人の目を引く個性の塊のような彼女が私の背後から私の腰に両手を回し、肩に顎を乗せ、私に引きずられるようにしているからです。嫌でも目立ちます。 「くっつかないで離れて!」 「え~ビィちゃんのケチ~」  口を尖らせた竜乃ちゃんを無理やり離して、私は学食に

          『アタシをボランチしてくれ!~仙台和泉高校女子サッカー部奮戦記~』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『アタシをボランチしてくれ!~仙台和泉高校女子サッカー部奮戦記~』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          あらすじ 「アタシをボランチしてくれ!」  突如現れた謎のヤンキー系美少女、龍波竜乃から意味不明なお願いをされたお団子頭がトレードマークのごく普通の少女、丸井桃。桃の高校ライフは波乱の幕開け!  揃ってサッカー部に入部した桃と竜乃。しかし、二人が通う仙台和泉高校は、学食メニューが異様に充実している点を除けば、これまたごく普通の私立高校。チーム力も平凡。しかし、ある人物の粗相が原因で、チームは好成績がノルマとなってしまった!  桃たちは強豪相手に『絶対に負けられない戦い』に挑

          『アタシをボランチしてくれ!~仙台和泉高校女子サッカー部奮戦記~』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          スポーツ漫画企画案備忘録終わり

           いつもお世話になっております。  以上、26個の企画案が浮かびましたので、noteに残しておきました。    ほとんどのスポーツを網羅することが出来たかと思います。まず「このスポーツ!」と決めてから企画案を考え出すというのはなかなか大変でした。            しかし、おかげで、応募した賞に関わらず、漫画なども関係なく、「このお話、書いてみたいな」という案ばかりになりました。    実際のスケジュール的な問題、私自身の執筆のペースやスピードなどもありますので、どれく

          スポーツ漫画企画案備忘録終わり

          スポーツ漫画企画案備忘録26

          【タイトル】:後宮で好球!~龍史秘聞録~ 【コンセプト】:後宮×球技。 【主要人物】:瑾瑾(ジンジン)……運動神経抜群で下町では評判の少女。宮仕えをすることとなる。 【あらすじ】:かつてあったと言う「龍(ろん)」という国が最盛期を迎えていた頃の話。龍の皇帝は代々、絶大な権力を有していた。一族の女性を後宮入りさせて、その皇帝の第一の寵姫とさせることに、王侯貴族たちは躍起となっていた。  近年後宮入りした辺境貴族出身の玉妃は序列としては十三番目であり、その御付きの者たちは頭

          スポーツ漫画企画案備忘録26

          スポーツ漫画企画案備忘録25

          【タイトル】:お嬢様はノリにノッていらっしゃいます! 【コンセプト】:お嬢様、乗りに乗る。 【主要人物】:龍波 竜美(たつなみ たつみ)……超お嬢様。運動神経抜群。 【あらすじ】:龍波竜美は馬術の世界チャンピオンである。名声を欲しいままにしている。そんな中、竜美はあることを自問自答する。 「馬は乗りこなせても他は果たしてどうかしら?」 「わたくしに乗りこなせないものなどありませんわ」 「ならば証明してみてごらんなさい」 「やってやりますわ!」 そして竜美は他競技への転向

          スポーツ漫画企画案備忘録25