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- カナダの日常 vol.17- ならず者の系譜??校長先生からの呼び出し



暴れん坊は遺伝する??

日常ってわけではないのですが、先週のろくでもない私のエピソードの流れで、最近こんなことがありましたぜ、という。血が半分くらいはつながってるので、さもありなんという話です。この親にして、この子、という・・・いや、撤回。そう言うと、片一方から激烈に批難されて身の危険があるので、ウチの子に限って・・・という話にしておきます。

一から十まで、この写真の感覚で生きていくと、しばらく生きたうえで、ようやく無意識に受け入れられるのかしら。やっぱ、時間かかりますよ、ダイバーシティって。突然なんだよそれって話で、色んな要素があるし。

校長先生からの電話

子供は小学校に通っているのですが、ここ数か月、メンタルの成長期なのか、クラスでよくケンカをしているそうです。彼のクラスメイトから、特定のクラスメイトを蹴った蹴られただって話は以前も聞いていて、暴力はダメよ、ということは言っていたのですが、どうも頻度が増えてきたようで。ある日、学校から電話がかかってきたそうです。それも、校長先生から直々に。伝え聞いたところ、またケンカした、昼休みに校長室でお話をしましたと。で、お宅の子供は家でレッスンできてない暴れん坊なのかという概要だったので、これはマズいと、ピックアップの際に事情を把握しに行きました。

脱線しますけど、"校長先生"が保護者に直接電話して、お前のとこはどうなってんだよ(もちろん、こんなトーンじゃないでしょうけど) って言ってくるって、ちょっと新鮮。日本だと、校長先生って、60歳前くらいで、昔だと威厳があって、割と名誉職に近いイメージで身近じゃないし、最近(といっても私は体験入学しか知りませんが) だと、下手したらPlaying managerであれもこれもとにかく大変!ってイメージ 。

校長先生との会話

授業が終わって、Principal Office(校長室です、実際は入りませんでしたが)の近くで、会いました。「あなたが〇〇の父親か?」と、手を差し出されましてね。握手ですよ、どうもって。校長先生は女性で私とそんなに年変わらないんじゃない、ってくらい。まず、握手の力が強い!で、話を聞くと、校長室に呼ばれて、説教されたのが、実はその日を含めて3日連続だったそうです。その前の週にも1回あったそうで。本人も担任の先生も、そんなこと一言も言ってなかったけどな、と思いつつ。で、「お宅、どうなってんですか?」って聞かれて、「成長期的にそういう時期なんだと思います」と、骨のない返事。「日本にいた時からこんなに乱暴なのか?」と聞かれて、「そんなことは断じてないです。優しい子です。」と。(実際はそうなのか?ってのはありますが、この回答以外に選択肢がない) 「家では暴力は絶対ダメだということは常々言い聞かせております」ってことは一応言って。(二人だけの時に、やられたらやり返せよとも言ってることは口が裂けても言えない。) 

校長先生から、子供がイラっとしたらこれをさせろと、大真面目で説明されたアイテム。。。スクイッシュボールとプチプチ。

そしたら、諸々を終えた担任の先生もjoin。担任の先生とは週1回くらい放課後、彼は問題ないかって話すんですが、彼女はいつも、何も問題ない、彼は楽しんでるって言ってたから、すっかりそうなんだと思ってましたよ。全然問題ありじゃんかよ。。。担任の先生は、これ読むといいわって、本のコピーを持ってきてくれて。強制的にReading です。

どうAnger manageさせるかって話です。実際、参考になる話もありました。

一時休戦と今のところ平和が・・・

ちょうど、去年だか香港から来たっていうケンカ相手のお母さんもいて、別途話しまして。私の勝手な翻訳でいくと、「すみません、ウチのがご迷惑をおかけして」って謝罪に対して、香港だからAsianでノリが通じるのか、向こうも、「いえいえ、ウチも暴力はダメって言ってるんですよ、なのにすみません」って。すみませんすみませんの応酬ですよ。sorry, sorryって。私的には、胸のつっかえは取れたので、良かったですが。その後、相手の子からごめんねの手紙が来たみたいで、こちらも手紙を返したそうです。1週間くらい経って、2人で肩を並べてキャッキャしてるのを見かけたので、まあ、そんなもんでしょって、ひと安心。

クッキングクラスのボランティア

そんな"とんでもエピソード"だけだと、なんですんで、"ついで" ですが、小学校でクッキングのクラスをやるからということで、サポートのボランティアに行ってきました。お恥ずかしい話、遠足の付き添いとかいろいろボランティアの機会があるんですけど、今までやったことがなくて。普段見られない姿が見られてよかったです。授業参観なんてないすから。

あるお母さんから、父親がボランティアで来ることはいいことね、となぜか上から目線で言われたのが印象に残りました。実際、私なんかは仕切られた側でして、子供たちのお手伝いする人をお手伝いする人でした。要は食材を各テーブルに配布するとか使った皿を洗うとか、そんな作業です。日頃からこの手のことは、余計なことはせず、言われたことを忠実にこなすことを心掛けてます。ぼーっと突っ立てると、ダメおじさんになりますので。

カリキュラムの全体感が全くわかりませんけど、こういう授業もあるみたいです。切って混ぜてという簡単な料理をグループごとにやって、ランチで食べてました。

喜怒哀楽

暴れん坊は遺伝するなんて書くと、不適切にもほどがある(言いたかっただけです、観たことないし)かもですが、感情の制御は大人でもできない時あるんだから。怒りたい時は怒ればいいし、泣きたきゃ泣きゃいいじゃん。怒りのアウトプットとして暴力が適切なのかも、痛い思いして学べばいいじゃんって、ちょっと無責任ですが。一方で、毎度ケンカの原因は本人も特定できているみたいなので、まあよしでしょう。できてないと、単なるジャイアンなので。
しかし、授業中にメンチ切るっていうか、睨み合ったりするみたいで、闘争心はなかなかの意気です。パターンとしてはやられちゃうみたいで、なんだよ、やるなら勝てよと二人きりの反省会の時に思いますが。(そう言えばやり方を教えてないか)

ということで、クッキングネタは浮きました。本人にはいろいろな感情があるんでしょうが、見てる方は I feel youってhug ですね。どうなってもいいですけど、ならず者は受け継がれないことを願います。

自分がいい子ちゃんじゃなかったから、いい子ちゃんでいればいいのにと思いますが、自分ができないことは人に言えません。ただ、年老いた親がいい年こいたおっさんを心配しつづけるような関係には・・・私なんですが。。

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