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人生で2度目の戦争映画「ブラックホークダウン」#映画感想文

見ていてドッと疲れるほどの緊迫感。どのシーンも辛くて重いシーン。

しかも実話をベースにした作品ってことで色々考えさせられる映画です。


キャストに至っても、

ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー、エリック・バナ、ウィリアム・フィクナー、トム・ハーディ、オーランド・ブルームなどなど。

豪華な俳優陣で話題となりました。


ということで今回の映画感想文は、

2001年の戦争映画「ブラックホーク・ダウン」

です。



余談ですが、この映画は人生で2回目の視聴になりまして。最初見た時は、

「すげーリアルで激しいな」

「やっぱデルタとかカッコイイな」

「アメリカってやっぱ最強なんかな」

とか映画としてかっこいい表側しか感じなかったんですね。


でも今回2回目の視聴で、最初とは違う感想を持ちました。

アメリカの介入は果たして正しかったのか?


この映画は1993年にソマリアで実際に起きた「モガディシュの戦闘」と呼ばれる戦いの映画です。

すごくシンプルに概要をまとめると・・・

ソマリアの内戦で難民の飢餓が国際的な問題となり、

アメリカおよび他国がどうにかしようと軍事介入。

そこでソマリアの民兵とアメリカ軍が戦闘になった。


映画の冒頭では食糧に群がる一般市民をソマリアの民兵が虐殺するシーンもあり、言葉にならない映像も。

アメリカや国連がソマリアをなんとかしようと介入していく姿は「正義」のように見えました。


しかし、映画の中であるシーンを見た時、

「正義」とは何のことを言ってるのかわからなくなりました。


それは一般市民の行動です。

あるシーンでは戦闘でアメリカ軍に殺されたソマリア民兵のそばで泣く女性の姿。

あるシーンでは目の前で撃たれた人の銃を拾い、アメリカ軍を撃とうとして逆に撃たれてしまった女性の姿。

そして墜落してしまったヘリコプターのアメリカ軍兵士に石を投げつけるソマリアの人々。


元々は「難民を助けるため」に介入したアメリカ軍。

助けてもらった人々は「感謝」の気持ちだったと思います。

しかし、それと同時に「憎しみ」の気持ちを抱いてしまった人もいた。


物事の「意味」は、誰の視点で語るかによって180度変わります。

アメリカが「助けるために介入した」と言ったって、自分の家族が殺されたら絶対に恨みますからね。

また「内戦なんて起こさなければ…」ってことも言えません。

その国に生きる人々には、文化も歴史もあり、自分とはモノの見方が絶対的に違うから。


だから結局自分にできることは1つなんですよね。

「この映画を見てお前はどう思うか?」

ってことを考えることだけかと。


「戦争はしてはいけないな」って思ったり、「アフリカは物騒だな」って思ったり、ユアン・マクレガーはイケメンだなって思ったり。

なんでもいいと思うんです。

それこそ人それぞれの視点から「意味」を見つけることが大事かと。

もちろん「なんも意味も残らない、くだらない映画だった」って思いも、その人の立派な「意味」ですからね。


最後に俺が俺自身に問いかけた「この映画を見てお前はどう思うか?」の答えは、

「食べ物を無駄にしない」

ですね。

全然ふざけてるわけではなく、大真面目で。


冒頭のシーンで食べ物に群がるソマリアの人々。

俺はそんな経験をしたことないです。食うものはありますし、なければ買いに行けば売ってます。

だからこそ自分自身に思ったんですね。

『お前、いつでも手に入るからって当たり前だと思うなよ。無駄にすんなよ。』と。


映画として非常に見応えのある作品です。

見たことない方はご覧になっていただき、あなたの「意味」を感じてみてください。





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