見出し画像

「各国の最高レストラン紹介します」 あまり参考にならないグルメリポート

【イントロ】

世界には数え切れないほどの美味しい食べ物で溢れている!!
ここ最近いろいろな縁があり、
日本、台湾、カザフスタン、キルギス(タン)、ウズベキスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニア、トルコ、ブルガリア、北マセドニア、コソボ、モンテネグロ、セルビア、ルーマニア、
を旅する機会がありました。

その際に、旅の醍醐味である“食“を堪能してきました。
今回は、最近で私が訪れた国で、
「行ってよかった、また行きたい」と思えた
一番のレストランを国ごとに紹介する記事を書きました。

旅を検討している方に、
今その国いる方に、
食を愛する方に、
是非、参考程度にでも読んでいただけると幸いです。
この記事の面白いところは、
「あまり参考にならない」ところではないかと思います。
参考にならない理由も言及しているので、お見逃しなくお願いしますね。


【どうして「あまり参考にならない」のか?】

この記事があまり参考にならないことを前もって明記しておきます笑。
あまり参考にならないグルメレポートである理由の一つ目は、
そもそもあまり私が外食しないことです。
基本的に旅中は、自炊をする、地元の人にご馳走になる、または、登山/ハイキング中のため簡単に食事を済ませることがほとんどであるため、
渡り歩いたレストランの母数が少ないです。

二つ目の理由として、
旅をする上での「良いレストラン」
の基準が読者さんと異なる可能性があることがあげられます。

私が「このレストランが一番だ!」と太鼓判を推す基準は
①美味しい
②価格が高くない
③また行きたいと思えた、または、すでに2度以上通ってしまった
④地元の人々から愛されている
です。

もしもこの①〜④が、読者さんのレストラン選びの基準であるなら、
この記事がもしかしたら、参考になるかもしれませんね。

以上2つの理由から、母数が少なく、私的な基準で選び抜かれたレストランであることから、「あまり参考にならない」グルメレポートになっているかもしれません。どうかミシュランのように、構えず読んでいただけたら幸いです。


各国の一位のレストラン紹介

ここからは、いよいよ各国の1位のレストランを紹介して行きます。
直近で旅ができた国の中で、今回は、
台湾、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン、
アルメニア、ジョージア、トルコ、ブルガリア、北マケドニアの
合計10カ国のレストランです。

これ先から下線が引かれている地名は、
クリックするとGoogle Mapに飛ぶようになっています。
是非、参考にしてみてください。

台湾1位:素敵な店主が魅せる最高の豚カツのお店

レストラン名:初·仨食(無訂位)
ロケーション:嘉義(Chiahi)/ 台湾
お腹がいっぱいになる価格帯:900円〜1300円
おすすめの一品:ヒレカツ定食(腰内猪排)

食通を唸らせるレストランや屋台がひしめく台湾で1位を決めるなんて、身に余ることながらも、選ばせていただきました。ショートヘアーが似合う女性と髪のキメの細かい長髪の女性の二人が経営しています。両方とも気さくに話をしてくれますし、台湾華語を親切に教えてくれました。内装には清潔感やおしゃれさもあり、女性のお客さんや若い人に人気があるという印象でした。
カツ定食を推しているレストランです。おすすめはヒレカツ定食です。サクサクな衣をまとった、脂身の少なく柔らかいカツに、少しスパイスがきいたソース、または、粗塩をつけていただきます。お米の炊き具合も、丁度よし!!ありがたいのが、あっさりとした具沢山のお味噌汁です。食後の脂っこさをこのお味噌汁が緩和してくれます。

嘉義には、台北から電車で行ける町なので、目指しやすい場所です。
台湾最高峰の玉山や、台湾有数の自然公園である阿里山の起点となるので、
登山やハイキング後に、カツ定食は食べてはいかがでしょうか?

カザフスタン1位:地元民が占めるラグマンのお店

レストラン名:ラグマンカナ・ウルムチ(Лагманхана Урумчи)
ロケーション:アルマティ/ カザフスタン
お腹がいっぱいになる価格帯:500円〜1000円
おすすめの一品:フライド・ラグマン

中央アジア名物といえば、ラグマン。昔、中国の西側のウルムチに住んでいた人や、ドゥンガン(中国から中央アジアに移り住みイスラム教へ改宗した人々)がによって持ち込まれた食べ物で、うどんのように太麺で、中央アジア風なスパイシーさが特徴です。特に地元民に愛されているのが、ラグマンの源流、ウルムチスタイルのラグマン店です。

どのラグマンも美味しいですが、辛いのがOKな方なら、フライド・ラグマンがおすすめです!!短めに裁断された麺をスプーンでいただくことができます。注文する場合には、「ジャリニー ラグマン(жареный лагман)」と言えば、作ってくれます。羊、牛、または肉なしで選ぶことができます。
アクセスは、YandexGoと呼ばれるタクシーで行くと簡単です。アルマティ市内であれば、300円程度で行くことができます。

キルギス1位:「ジャグラー」の名を持つお店

レストラン名:ファキール(Fakir)
ロケーション:ビシュケク/ キルギス
お腹がいっぱいになる価格帯:500円〜1500円
おすすめの一品:カザン・カバル・ガベージナ

カザン・カバル・ガベージナ

キルギスの友人教えてもらったお店。カフェ形式で、中央アジアの多彩な料理が楽しむことができます。観光客はほとんど来ないものの、地元民から愛されるお店だそうです。店名のファキールは、「ジャグラー」を意味しています。調理の様子がガラス越しに見れるようになっていて、シェフが強火で料理をしている様子がジャグラーのように見えることから、名前の由来だそうです。

特におすすめは、中央アジア独特のスパイスがきいた牛肉料理の「カザン・カバル・ガベージナ」です。中央アジアの牛肉野菜炒めで、セットのお米と一緒に美味しくいただきました。その他にも、ラグマンや中華料理を中央アジア風にアレンジした料理、ファストフードも注文できます。

ウズベキスタン1位:ブザーが鳴りまくるお店

レストラン名:ダストロクソン・ネイマトゥラリ(Dasturxon Nematlari)
ロケーション:コカンド/ ウズベキスタン
お腹がいっぱいになる価格帯:朝食300円ほど/夕食800〜1200円
おすすめの一品:朝食のスープ/ 夕食のシャシュリク

スプ(суп)=スープ

モスクやマドラサといったイスラーム建築で観光の賑わいをみせるウズベキスタン。コカンドは、そんな観光の喧騒から離れた穴場的な場所です。そんな静かな町にあるとある、かわいいおばあさんが店員をつとめるお店があります。朝昼夜全ての時間帯をカバーするレストランでは、典型的な中央アジアの朝食料理であるスプ(суп)=スープが楽しめます。このお店では、米、豆、ダイス野菜、スパイスがきいたスープに、サワークリームや鳥だしが入っているのが特徴です。チャイ、パン、スプを食べながら、涼しい時間帯の朝ごはんを楽しんではいかがでしょうか。昼や夜は、中央アジア一推しのガッツリ料理、シャシュリクがおすすめです。クミンシードやコリアンダーがきいた串肉の炭火焼きです。

自由にお店前に陳列されるシャシュリクを選んで注文できます。

入店者があるたび、ブザーがなる仕組みなので、連発するブザー音にツボりました。

ちなみに、このコカンドという場所は、観光地化されていないせいか、表裏のない誠実な方が多くいた印象があります。安いホステルに泊まって、裏路地を散策するだけで、ウズベキスタン式の民家やモスクを楽しめたり、親切な人々の交流があったりして、すごく居心地が良かったです。加えて、第二次世界大戦後にロシアによって捕虜にされた日本人兵士の墓地があったり、地元の人が無料で通える日本語学校の「のりこ学級」があったりなど日本に縁がある場所でもあります。ちなみに、私も2018年にこの「のりこ学級」で日本語を1ヶ月教える経験を通して、日本語の難しさや言語を教える楽しさを再確認できました。タジキスタンへの国境越えも、コカンドが起点になります。皆さんも、コカンドに来てはいかがでしょうか?

コカンドにも美しいモスクがありますよ!!

タジキスタン1位:メロンとスイカ世界一

レストラン名:地元のファーマーズ・マーケット(Farmers Market)
ロケーション:クジャンド/ タジキスタン
お腹がいっぱいになる価格帯:150〜200円
おすすめの一品:メロン

レストランの特集にも関わらず、ファーマーズ・マーケットを紹介することは不本意ですが、タジキスタンのメロンとスイカは本当に美味しいですよ!!!質、量、価格、どれをとっても最高で、タジキスタンのどんなレストランをも凌駕したので、載せました。本当に甘いのに本当にデカいです。

一人で食べるのは無理。

しかも、単価が安すぎる。150〜200円で買えるのは、ファーマーズ・マーケットで買うからです。必ずメロンとスイカの収穫時期の7月から8月下旬に行ってください。
行き方としては、シェアタクで、コカンド(ウズベキスタン)→ドゥシャンベ(タジキスタン)に向かうパターン、またはその逆の経路で必ずこのマーケットを通ります。その際に、ドライバーにお願いすると停まってくれます。地元の人も、このファーマーズ・マーケットで最高のメロンとスイカが買えることが知っているので、喜んで停まってくれると思います。
ちなみにこのマーケットには活気があって、すごいいい雰囲気でした。数個以上同時に買うと少し安くしてくれたりもします。スーパーマーケットにはない特別な雰囲気ですよ!!

ジョージア1位:きのこヒンカリが絶叫の美味しさ

レストラン名:ヒンカリハウス・サルヒノ(Khinkali House Salhino ხინკლის სახლი სალხინო)
ロケーション:ブタミ/ ジョージア
お腹がいっぱいになる価格帯:500〜700円
おすすめの一品:きのこヒンカリ

世界の食通が愛してやまないジョージアの食文化。ワイン、ハチャプリ、プハリ、カルチョ、ロビアニ、ヒンカリ、枚挙にいとまがない食べ物の数々に、旅人はジョージアに心を奪われると思います。
今回紹介するのは、ヒンカリ特化のレストランです。もちろん、首都トゥビリシにも素晴らしいレストランが軒を連ねていますが、このヒンカリハウス・サルヒノのきのこヒンカリが絶品でした。ヒンカリは餃子のようなものです。ヒンカリの特徴としては、頭が玉ねぎのように尖っているので、それを指で摘んで口に運びます。豊潤なエキスが中から垂れてくるので、それを吸い出しながら食べます。
さて、このきのこヒンカリですが、惜しみもなく使ったバターとポルチーニ(に近い)きのこを歯ごたえのある記事と一緒にいただきました。価格も首都トゥビリシのレストランほど高くないのが嬉しい!!

その他にもお肉のヒンカリや、プハリなどと一緒に食べました。食べ応えのある厚めの記事とバターですぐにお腹がいっぱいになってしまいます。ワインと一緒に大人な食事はいかがでしょうか!!
ブタミでは、黒海の海水浴やマリンスポーツで有名です。また、トルコへの国境越えの起点にもなります。

アルメニア1位:とにかくお店のみんなが明るい

レストラン名:名もなき串焼き屋さん
ロケーション:エレバン/ アルメニア
お腹がいっぱいになる価格帯:400〜700円
おすすめの一品:きのこの串焼き

首都エレバンからバスで15分ほど西に行くことができる世界遺産が集まる街があります。世界で最も早くキリスト教を受容した国であることから、歴史的含蓄を感じる教会がいくつも立ち並んでいます。そんな世界遺産の町にある、名もなき串焼き屋さん。おそらく、上のグーグルマップのリンクへ行ってみればわかると思います。
とにかくシンプルに野菜やハンバーグを串焼きで焼いてくれます。非常に安い価格と、アイドル的なおばあちゃんが特徴です。きっと、かわいいおばあちゃんが、店の奥まで案内してくれることでしょう。
シンプルながら、あのキノコの串焼きが忘れられない。

ブルガリア1位:強そうな名前を持つ ガッツリ系のカンティーンチェーン店

レストラン名:ゴズバ(GOZBA)
ロケーション:ソフィア/ ブルガリア
お腹がいっぱいになる価格帯:700〜1000円
おすすめの一品:豚肉ソーセージ

首都ソフィアに何店舗からあるお店。強うそうな名前だな〜という印象に合う、ガッツリ系の料理が食べられます。カンティーン式なので、ガラス越しに陳列された食べ物を指差せるので、ブルガリア語が話せなくても問題なく注文できます。日替わりでメイン料理が変わりますが、たまに登場する(写真の右側の)豚肉のソーセージが美味しい。特に、東側から旅してくると、イスラーム圏を抜けてくるので、とのかく豚肉が恋しくなるのも起因しているかもしれません。その他にも、ありとあらゆるガッツリな食べ物が注文できます。

北マセドニア1位:多彩さが売りのカンティーン店

レストラン名:ニノ(Nino)
ロケーション:スコーピエ/ 北マケドニア
お腹がいっぱいになる価格帯:300〜700円
おすすめの一品:ココナッツカレー

モールの一角に軒を構えるカンティーンのお店。近くのベンチで食べることができます。バス乗り場と旧市街の間にあるモールの中にあるため、非常にアクセスが良いです。写真左側の黄色いカレーが特におすすめです。

トルコ1位:味/量/価格 全て揃ったインスタンブルのプロフ屋

レストラン名:ピラフジュ・メフメット(Pilavcı Mehmet)
ロケーション:イスタンブル/ トルコ
お腹がいっぱいになる価格帯:300〜500円
おすすめの一品:タブク・ピラフ+チョルバ+アイラン

タブク・ピラフ+チョルバ+アイランのセット

トルコ人に普段から食べられている、ピラフ(Pilav:炊き込みご飯)、チョルバ(Çorba:スープ)、アイラン(Ayran:塩気のあるヨーグルトの飲み物)。この3つを安価な価格で楽しめるレストランです。その国の庶民の食事を楽しむことも、旅の楽しみ方の一つだと思います。お腹いっぱいになるのに500円もかからないのがポイント。

価格表

加えて、注文からテーブルに運ばれるスピードも早いので、あまり待たずに食べられます。
おすすめの一品は、タブク・ピラフ+チョルバ+アイランのセットです。タブク・ピラフは、鶏肉つきの炊き込みご飯です。ケチャップやライムも無料オプシュンでついてきます。チョルバはレッドペッパーがほのかに感じるレンティルスープです。このスープがピラフに合うんですね!!ピラフとスープを堪能した後は、あっさり冷たいアイランで口を洗い流して、ボスフォラス海峡を眺めるベンチに座ってぼうっとするのがおすすめです。
観光の中心地である旧市街からそこまで遠くないにも関わらず、地元の人が通うお店です。ブルーモスク、アヤソフィア観光に疲れたら、是非一度食べに来てください。

店を外から眺めるとこんな感じ

ご一読ありがとうございました。
今後も「1位」のレストランに巡り会えたらシェアしていきます。
結局、こうやって、いつも食べているものを旅先で食べちゃうんですけどね濡。

とあるジョージアのアパートにて開催された手巻き寿司

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?