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西哲生の聞書き近代能楽私史の出演能楽師一覧(36回まで)
国立能楽堂が毎月発行しているパンフレットには「西哲生の【聞書き】近代能楽私史」という3〜4ページほどの記事が不定期で連載されている。能楽師の聞書き、つまりインタビューで生い立ちや師匠のこと、これまでに受けてきた教えなどが語られている。地方で活躍する能楽師に焦点が当てられているのが特徴であり、なかなか他では聞けない芸談が掲載されている。非常に貴重なインタビューなのだが、もう50回を超えているにもかか
もっとみる最近の進捗(〜2020/9/9)
・某家に伝わる能管・伝書・書付類を見せていただく機会があった。書付には能管の作者やどこから譲渡されたかなども記録されていた。デジタルアーカイブ化について申し出たところ快諾された。非常に嬉しい。
・デジタルアーカイブの方法について先行研究(最近だと観世家文書)を確認しながら、方法論を整理している。生来雑な性格なので手続きに落としておかずに思いつきで動くとせっかくの資料を散逸させてしまうことになる。
銘管「千鳥」について
前回の記事で銘管のうち一噌の十六管の一つとして、千鳥を紹介した。
千鳥はシテ方観世流や笛方森田流のモチーフとして使われることから、よく聞く銘の一つである。今回は各種文献等に残る「千鳥」という笛についてご紹介したい。
(公開から1週間経過したため有料公開に変更しました)
一噌の十六管の千鳥(および春日流の遅櫻について)一噌の十六管における千鳥は前回記事の一噌又六郎の談話を見ると「薩州税所七左衛門
銘管「たちばな」「玄笛」「鬼一文字」および一噌の十六管について
国立能楽堂パンフレット令和二年七・八月号に一噌庸二師のインタビューが掲載されている。能楽囃子研究の第一人者である高桑いづみ氏リードのもと、師の生い立ちや師匠である藤田大五郎師のこと、これからの一噌流のことなど語られており、能笛を稽古されている人なら一噌流でなくとも必見の内容となっている。このインタビューの中でなかなか他では語られない「銘管」についても言及されているので、今回は言及のあったものについ
もっとみる能管一管曲としての津島
津島という曲がある。能管のみで演奏する上演形式があり、これを一管(いっかん)という。単に独奏というだけではなく、通常吹かれている曲にアレンジを加えたものを演奏したり、一管でしか演奏しない曲がある。そのような一管専用曲の一つが津島だ。今回は津島に関して公開されている情報を簡単にまとめておきたい。
現存する能の笛方の流儀には森田流、一噌流、藤田流の三流があり、津島はどの流儀においても最奥の秘曲として
200604 日々の意思決定
意思決定の最適化について考えている。
複数の選択肢がありどれが最適かわからないが、定期的に選択を求められる状況はたまにある。
よく話に聞くのは配偶者にかける言葉の最適化だ(私に配偶者はいない)。
「素敵だね」「きれいだね」「愛してるよ」の3種から毎日言葉を選んで累積報酬を最大化したい。バンディットアルゴリズムが使えるのではと直感的には思うものの課題が2点ある。
1.報酬の測定方法
2.意思決定と報
191014 関口遺稿鼓笛鑑
生田コレクションの図録を読んでいたら参考資料として「関口遺稿鼓笛鑑」が言及されていた。この図録に詳細の説明はない。
国立国会図書館の検索にかけると「皷筒之鑑定」が引っかかる。
この本はかつて鼓の鑑定をする上では避けて通れない一冊であり、名器とされる小鼓の胴の特徴や、各作者についての説明が記載されている。著者の山崎楽堂は坂本雪鳥と共に能評家としてならした建築家であり、その子息は横浜能楽堂の館長を勤
190909 能楽座と台風
台風一過。異常に暑い。
電車の混雑と暑さで、少し外出しただけで一気に体力を奪われてしまった。
しばらく日記をつけていなかったが、再開したいと思う。
この週末は土曜日に国立能楽堂で能楽座公演を見に行き、日曜日は特に何もせず簡単な買い物だけしてあとは家で横たわっていた。
最近、1日外出、1日在宅というパターンが定着しつつある。
なんだかもったいないように思うが体力がもたない。
さて、能楽座は冒頭の
190808 霞ヶ関
快晴。ここまで晴れが続くと心配になるが太平洋高気圧ががんばっているのだから仕方がない。夕方から霞ヶ関へ。実に疲れた。
毎日のように流れてくるハードルをなんとか超えていくその過程を何年も繰り返して歳をとっていきそこに後悔は出ないのだろうかと疑問に思えてきた。ストレスの少ない文化的雪かきに携わる方が自分には合っているんではないだろうか。
190807 浜松町本郷
快晴。朝から移動が多く、歩いているだけで体力を奪われる。この暑さでエアコンをつけない人がいるというのが信じられない。夜は風が出るから昼だけどこかで涼んで家ではつけないということなのだろうか。ほうほうの体で毎日仕事している身としては強い体がうらやましい。木曜まで出勤したらしばらく休みだ。一応全社休みなので連絡が来ない。やっと自分の仕事に集中できる……
190806 小伝馬町
快晴。台風が新しく生まれたおかげで太平洋高気圧の勢力が強まったらしい。週末は舞台なのでそこまで天気がもってくれるとありがたい。
久々に外出なしの作業日だ。面談と社内会議はいくつかあったがそれでも作業時間を確保できるのは嬉しい。オフィスは珍しく人が多かったので別の場所で作業する。小さい会社なので耳に入る全てが自分に関係してくるのである程度シャットアウトして、まとめてインプットするようにしないとキリ